ホームレスでしたが、このたび結婚いたしました。

希彗まゆ

文字の大きさ
24 / 32

心、重なり合って 2

しおりを挟む


兄さんはちいさなころから、ルミエール・ファクトリーの後継者として教育を受けていた。
物心つく前から、お父さんに連れられて取引先のところにも、行ったりしていた。
兄さんは親思いの優しい子で、文句ひとつ言わずに塾や習い事もしたし、取引先の相手とも話をしたりした。

取引先の相手に、自分と境遇がよく似た子がいる。
その子に絵を教えてるんだ。
兄さんは寝屋川静夜のことも、そうしてぼくに話してくれるようにもなった。

ぼくは兄さんとは違って、昔からどこか性格が歪んでいてね。
塾や習い事なんかクソくらえだって思っていたけど、そのたび兄さんが、

「どんなことにも、ちゃんと意味があるんだよ」

そう、優しく諭してくれたんだ。
お父さんのことは昔から好きじゃなかったけど、ぼくは優しい兄さんのことは大好きだった。

──だけど兄さんは、恋愛に対してあまりにも純粋で、……不器用で。

兄さんは大学を出てから少しのあいだ、ルミエール・ファクトリーの子会社で、本社の次期社長として社会勉強をしていたことがあった。
そんなとき知り合った女性と、初めて男女のつきあいというものを始めた。
その女は、いかにも軽い感じだった。
ああこの女は、将来の地位も約束されていてお金もある兄さんを、利用しているだけなんだ、って……当時からすれていたぼくは、一目(ひとめ)で悟った。
だけど、ぼくがその女と別れろっていくら説得しても無駄だった。
兄さんは、

「彼女はそんな人じゃない。ぼくを利用したりなんか、できる人じゃない。純粋な人だよ」

そう信じて、疑わなくてね。
だからぼくは、強硬手段に出た。
その女をホテルに呼び出して、誘ってみたんだよ。

「兄さんなんかやめて、ぼくとつきあわない?」

ってね。
とたんに女はいやらしい笑みを浮かべて、ぼくの身体にしなだれかかってきた。

「玉の輿を狙っているから、椛くんとは結婚できないけど……セフレっていう形だったら、ぜひ椛くんとつきあいたいわ。千春は顔もきれいだしエッチもうまくなってきたし、なにより次期社長だけど、あたしは椛くんのほうがタイプなのよね」

もちろん、ぼくはその女に指一本触れなかった。

「冗談だよ。悪いけどあなたみたいに尻軽で性格ブスな女を抱くほど、飢えてないんだよね」

実際ぼくは、もうずっと前から女に苦労はしていなかったからね。
豹変したぼくに、女は青ざめた。

「あなた……まさか、カマかけたの……?」

「ホテルに呼ばれた時点で、気づかないとね?」

ぼくは、用意していたお金をテーブルの上に置く。
自分の小遣いだったけど、妥当な金額の手切れ金だったと思う。

「兄さんとは、別れてもらえますね?」

「誰が、」

「別れてくれないと、さっきのあなたの発言、あなたの本当の恋人に聞かせますよ」

その女が他に本命らしき男と密会している写真も、ぼくは入手済みだった。
たぶん女は兄さんと結婚したあとも、なんだかんだその男も丸め込んで、その男とも逢瀬を続けるつもりだったんだろうね。

「さっきの発言って、……録音、してたの?」

「もちろん」

そう言ってぼくが微笑むと、女はますます顔の色をなくして、しぶしぶぼくの要望を呑んだ。
録音した女の発言を、ぼくは兄さんに聞かせた。
兄さんはさすがにショックを受けた様子で、弱々しく微笑んだ。

「……ぼくは、ばかだな。あれだけ椛が、忠告してくれていたのに」

そして、言った。

「ぼくはもう、……二度と恋愛なんか、しない」

ぼくはきっと、恋愛には向かない人間なんだ。
そうつぶやいて、それからすぐに兄さんは、結木邸から姿を消した。
兄さんの行方は、すぐにわかったけれど

「もうぼくは、跡を継ぐ気はありません。会社経営はたぶん、椛のほうが適役です。椛にやらせるべきです」

そう言って、周囲の反対も聞かずにお父さんと縁を切った。
そしてお母さんの旧姓を名乗って、気に入った土地のひとつの鎌倉で、大学の講師として働くようになった。
兄さんは、その免許も持っていたからね。
恋愛に失敗したのは、自分に次期社長という肩書きがあったせいもある。
兄さんはたぶんそう思って、結木の家を嫌ってしまったんだろう。

お父さんは、ああいう……豪快な性格だから。
だからというか、ぼくもそのころ大学生だったけどもう会社経営の手伝いをしていて、能力を買われてもいたから、お父さんはあっさりと後継者をぼくへと切り替えたんだ。
兄さんが結木家と縁を切っても、ぼくはときどき鎌倉にいる兄さんのアパートを訪ねていって、兄さんと語り合ったりもした。
前より兄さんは、生き生きしている。
大学での話を楽しそうにぼくに聞かせる兄さんを見て、ぼくはそう感じた。

「最近、女の子がぼくについてまわるんだ」

兄さんは、あるときぼくにそう言った。
困っているどころか、兄さんはどこかうれしそうだった。
それがりんごちゃん、きみのことだよ。

兄さんは、ぼくが兄さんのところに遊びに行くたびに、りんごちゃんの話を、するようになった。
途中から、「七瀬さん」から「りんごちゃん」に呼び名が変わって、──そう。
最初にりんごちゃんって呼び始めたのは、ぼくじゃなくて……兄さんだったんだよ。

兄さんの話を聞いているうちに、ぼくまでりんごちゃんに会っている気分になるくらいで。
それくらい兄さんは楽しそうに、幸せそうに、りんごちゃんとのことをぼくに話して聞かせていた。
また「りんごちゃん」の話を聞かせてもらえるのかな、って、その日もぼくは楽しみに事前に仕事休みを取って、兄さんのところに遊びに行った。
その日は大学の卒業式で、兄さんは淋しそうな微笑みを浮かべていた。

「りんごちゃんに、告白された」

「よかったじゃないか、兄さん。りんごちゃんも晴れて卒業だし、もちろんつきあうんでしょ?」

だけど兄さんは、かぶりを振ったんだ。
ぼくは、目を瞠った。

「まさか、……ふったの? どうして? 兄さんもりんごちゃんのことが、好きだったんだよね?」

「前にも言ったように、……ぼくは恋愛には向かない男なんだ。りんごちゃんにも、そう言った。ぼくは……臆病な男なんだ」

むりを言ってりんごちゃんにこれをもらってきたよ、と兄さんは言って、りんご型の爪切りのキーホルダーをぼくに見せてくれた。

「ぼくみたいな、人間として欠落している男のことを、好きと言ってくれる女の子がいた。りんごちゃんはほんとうに、りんごみたいな子だったな。りんごちゃんといるだけで、熟したりんごを食べているときみたいに、胸が甘酸っぱくなって気分がすっきりして、幸せな気分になれるんだ。……素直で真面目で、いい子だったな」

どこか遠い目つきをして淋しそうに微笑みながら、兄さんはそう言った。
兄さんを、ここまでの恋愛恐怖症に追い込んだのは、……ぼくだ。
だからぼくは、それ以上は……なにも、言えなかった。

兄さんが事故に遭ったのは、それから間もなくのことだった。
飲酒運転をしていた、車にはねられて、……ほぼ即死だった。

だけど幸いぼくがそばにいて、最期の言葉を聞くことができたんだ。
兄さんは震える手で、ズボンのポケットから、あのりんごのキーホルダーを出してぼくに手渡した。

「椛、……頼む。りんごちゃんを……守って、あげて……。ぼくの、かわりに……」

かすれていて、とぎれとぎれだったけれど。
兄さんははっきりと、ぼくにそう言い残した。
兄さんは最期まで、りんごちゃん。きみのことを、想っていたんだよ──。



「兄さんは、……本当は自分がりんごちゃんのことを守りたかったんだと思う」

椛さんは、千春先生の話をしめくくる。
わたしはといえば、話の途中からぽろぽろと涙があふれてきて……なんにも、言葉が出てこなくて。
千春先生の最期の言葉が、胸に痛くて苦しい。

だけど、……でも、
ああ、……千春先生。

「……椛さんと出逢って、わたしまで……歪んじゃったみたいです」

泣きながらかすれる声で言うわたしを不思議そうに見下ろす、椛さん。

「千春先生の死も、気持ちも……つらくて苦しくて、たまらない。なのに……頭の片隅で、思ってしまう自分がいるんです。──きっと千春先生が、わたしと椛さんとを結びつけてくれたんだ、って」

「……りんごちゃん、」

椛さんの焦げ茶色の瞳が、大きく見開かれる。

「こんなの、わたし……身勝手すぎます。自分で自分が、いやになります」

ほんとうにほんとうの純粋な人間だったら千春先生の死と気持ちだけを悼むことができるのだろう。
なのに、わたしは……

「わたし、……ぜんぜん千春先生が言っていたような人間じゃありません。純粋でも、なんでもない。こんなのきっと、神様が赦してくれない」

「……りんごちゃん」

椛さんが、そっと尋ねてきた。

「きみに、触れても……いい?」

わたしは思わず、苦笑い。

「はい、もちろん。そんなの、いまさら……です」

たぶん椛さんは、わたしの心の中の千春先生への気持ちが、ぶり返したんだとでも思ったんだと思う。
わたしが、泣いてなんか、いるから。
椛さんは、強く優しくわたしを抱きしめてくれた。
そして、そっと背中をさすってくれた。

「もしも、神様が赦してくれなくても。ぼくが、きみのことを赦すよ。──ぼくだって同罪、かもしれないけどね。いや、ぼくのほうがりんごちゃんよりも罪が重いかな」

「どうして、ですか?」

椛さんの鼓動が、伝わってくる。
その鼓動が少しだけ速く感じられるのは、椛さんが……感情的になっているからかもしれない。

「りんごちゃんと出逢うまでは……兄さんに言われたとおりにりんごちゃんを守ることだけに徹しようと思ってたんだ。……だけど4年前、実際に出逢って少しだけだけど、一緒に過ごして。ぼくもりんごちゃんのことが、好きになってしまって。……りんごちゃんを、兄さんにさえも渡したくない。そんな感情が生まれてきて、もう……止められなくてね。だから再会して、りんごちゃんを自分の奥さんにしてから、りんごちゃんにキスしたり身体に触れたりもしたんだ。りんごちゃんの心は、いまも兄さんのところにある。そうは思っても、りんごちゃんの心も身体も、必ずぼくのものにしてみせる。そう決意したんだ。……ぼくは、卑怯者なんだよ」

懺悔でもするかのように、一息に言った椛さん。
わたしの心は、不思議と穏やかだった。

「椛さんが、それを罪だと思うのなら。それなら、椛さんのことはわたしが赦します。それで、おあいこでしょう?」

椛さんのそのバニラの甘い香りが、つらくて苦しいわたしの気持ちを優しくしてくれる。
椛さんは少しだけ身体を離して、わたしの額に自分の額をコツンとくっつけた。

「大丈夫。誰が赦しても赦さなくても、……兄さんは、優しいから」

「……はい」

千春先生だったら、きっと生きていたとして、わたしと椛さんがこんなふうに愛し合うようになっても。
淋しそうに、困ったように、でも優しく微笑んで、赦してくれる。
そんな、気がする。

「……わたしのこの涙は、確かに千春先生のことが哀しくて、ですけど……」

伝わりますように、そう願いながら、わたしは言葉を紡ぐ。

「たぶん、千春先生への……決別の涙でも、あると思います」

「りんごちゃん」

椛さんの声が、震える。

「むりしなくても、いいんだよ」

なんだか、椛さんのほうが、泣き出してしまいそう。

「むりなんか、していません」

千春先生。
初恋を、貫くことができなくて……ごめんなさい。
でも、わたし……やっと、先生への恋に終止符を打つことができたみたいです。
千春先生が亡くなっていたから、じゃなくて。
椛さんのことを好きになってしまった瞬間から、たぶんもう、わたしは自分の初恋に終止符を打つことができていたんです。

わたしはいままでそのことに、はっきりと気づいていなかった。気づけていなかった。
……こんなふうに、勝手に気持ちの決別なんかしたりして……生きている人間特有の、ご都合主義だとも思う。
でも、……それでも、いい。
そんなふうに、誰かに罵られても、いい。
椛さんのそばに、いられるのなら。
椛さんのことを、想い続けていられるのなら。

──千春先生がもうこの世にいないって考えたら、心のどこか一部分が、ちぎれてしまうかのように哀しいけれど。
でも、千春先生のことを聞いてもいまわたしがこうして優しい気持ちでいられるのは、椛さんがいてくれるおかげだと思います。

「椛さん、」

だからわたしも、椛さんの背中にそっと両手を回して、その愛おしい存在を抱きしめる。

「……変わりません。薄情かもしれないけれど、わたし……いま好きな人は、変わりません。いまのわたしが、好きな人は……椛さん、だけです」

わたしの、何度目かの告白に

「……ありがとう」

椛さんがちいさくかすれた声で、そう言った。

椛さん。
わたし、あなたに出逢えてほんとうによかった。
椛さんがいてくれなかったら、わたしの人生は、きっともっとつまらないものになっていた。

千春先生、……いっぱいいっぱい、ありがとう。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~

cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。 同棲はかれこれもう7年目。 お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。 合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。 焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。 何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。 美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。 私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな? そしてわたしの30歳の誕生日。 「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」 「なに言ってるの?」 優しかったはずの隼人が豹変。 「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」 彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。 「絶対に逃がさないよ?」

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

偽装夫婦

詩織
恋愛
付き合って5年になる彼は後輩に横取りされた。 会社も一緒だし行く気がない。 けど、横取りされたからって会社辞めるってアホすぎません?

王宮地味女官、只者じゃねぇ

宵森みなと
恋愛
地味で目立たず、ただ真面目に働く王宮の女官・エミリア。 しかし彼女の正体は――剣術・魔法・語学すべてに長けた首席卒業の才女にして、実はとんでもない美貌と魔性を秘めた、“自覚なしギャップ系”最強女官だった!? 王女付き女官に任命されたその日から、運命が少しずつ動き出す。 訛りだらけのマーレン語で王女に爆笑を起こし、夜会では仮面を外した瞬間、貴族たちを騒然とさせ―― さらには北方マーレン国から訪れた黒髪の第二王子をも、一瞬で虜にしてしまう。 「おら、案内させてもらいますけんの」 その一言が、国を揺らすとは、誰が想像しただろうか。 王女リリアは言う。「エミリアがいなければ、私は生きていけぬ」 副長カイルは焦る。「このまま、他国に連れて行かれてたまるか」 ジークは葛藤する。「自分だけを見てほしいのに、届かない」 そしてレオンハルト王子は心を決める。「妻に望むなら、彼女以外はいない」 けれど――当の本人は今日も地味眼鏡で事務作業中。 王族たちの心を翻弄するのは、無自覚最強の“訛り女官”。 訛って笑いを取り、仮面で魅了し、剣で守る―― これは、彼女の“本当の顔”が王宮を変えていく、壮麗な恋と成長の物語。 ★この物語は、「枯れ専モブ令嬢」の5年前のお話です。クラリスが活躍する前で、少し若いイザークとライナルトがちょっと出ます。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

娼館で元夫と再会しました

無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。 しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。 連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。 「シーク様…」 どうして貴方がここに? 元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!

【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!

satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。 働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。 早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。 そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。 大丈夫なのかなぁ?

処理中です...