異世界に落っこちたら溺愛された

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本編

波乱の合同演習2

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セバスさんと世間話に盛り上がっていると馬車が止まり案内役の騎士さんが声をかけてきて馬車をおりる。

するとセバスさんがスムーズに移動できるように手早く受付をしてくれた。


「ニルス家です。こちら招待状になります」

「はい、確認しました。アサヒ様の見学室は1号室になります。案内役の騎士に従って移動をお願い致します」

「はい、ありがとうございます」


受付の騎士さんの丁寧な説明にお礼を言って僕は移動を始める。

数分歩いたところで豪華な観音扉が見えてくると案内役の騎士さんが扉をノックして僕が来たことを中に知らせる。

すると扉が開き中へ通され席に案内される。

中には数人のご令嬢達がいてキラキラした目で僕を見てくるのが、ちょっと恥ずかしくて俯きながら自分の割り当てられた席へ座る。


うぅ…緊張で喉カラカラしてきたぁ…


心臓がバクバクして落ち着けないでいると


「アサヒ様、果実水です」


とセバスさんがタイミングよく飲み物を出してくれた。


「わぁ!ありがとうございます。助かります」

「いえいえ、これが私の仕事ですので」


お礼を言うとセバスさんは優しい笑顔を向けてくれる。


あぁ…セバスさんがいてよかったぁ…僕1人だったら耐えられなかったよ


なんてこと考えながら果実水をこくこく飲んでいると隣に座る令嬢から声がかかった。


「あらアサヒ様じゃないですか、お久しぶりです」


振り向くとそこには僕の知っている令嬢がにこやかに微笑みながら僕を見つめていた。


「ラナさん!お久しぶりです!」


1人で心細かった気持ちがラナさんの存在で一気に晴れていく。ラナさんはパール侯爵家のご息女で僕たちの婚約発表の場にいたご令嬢の1人だ。

サバサバした性格の美人さんで周りに気後れしていた僕を助けてくれて楽しい空間を作ってくれた人。


「ラナさんも婚約者さんの見学ですか?」

「ええ、そうです。今回で6回目の参加になります」

「へぇ!そんなんですね!訓練内容は毎回同じなんですか?」


初めて見学に来た僕はラナさんに過去の合同演習について聞いてみた。


「訓練の流れは大体同じですよ。団体行動、基礎訓練、騎士のレベルに合わせた手合わせ…そして最後は花形の決闘ですね」


キラキラした目で話を聞いていた僕はラナさんの口から決闘という言葉を聞いて一気に顔色を悪くすると、それに気づいたラナさんは笑顔で話し続ける。


「大丈夫ですよ。決闘と言っても防御魔法がかけられていて大きな怪我はしないようになっておりますの。万が一、怪我をしても大丈夫なように医療班も待機していますわ。」

「よかったぁ…」


安全に配慮されている事を知り安心した顔をした僕。それ見てラナさんはふふっと笑いながら全面ガラス張りの大きな窓を見る。

つられて僕も視線を動かすとそこには続々と訓練場に集まる騎士さん達で賑わっていた。


「祭りのようなものです。気を楽にして楽しみましょう」

「はい、そうですね。レオンさんの勇姿を目に焼き付けます」

「ふふっその意気ですわ」


ラナさんと和やかに楽しく会話していると背後からなにやら言い争い揉めている様な気配がした。

見学室にいるご令嬢達も気がついた様で不安げな顔をしながらチラチラと見学室の出入口気にし出す。

そしてだんだんと言い争う声が近づいてくると、バタンッと大きな音を立てて見学室の扉が開かれた。

そこにいたのは僕も見知ったあの人だった。




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