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本編
波乱の合同演習3
しおりを挟むズカズカと騎士さんたちの静止を諸共せず王女らしからぬ行動、言動に呆気に取られているとアティ様は目ざとく僕をみつけ怒鳴り散らかす。
「貴方っ!貴方のせいでお父様に怒られ部屋に閉じ込められていたのよ!!レオン様がいなかったら貴方1人じゃ何も出来ないくせに!!いつまでレオン様にしがみついて迷惑かけるのよ!はやく別れなさいっ!異世界人と言う特別な存在じゃなければ相手にされるはずないのに自惚れないで!邪魔なのよっ!さっさと元の世界に帰りなさいよっ!」
捲し立てるような怒涛の僕への中傷に乾いた喉がヒュっと引き攣る呼吸音を出しアティ様の言葉が僕の胸に突き刺さり呼吸が上手くできない。
邪魔…迷惑?僕…この世界にいちゃダメなの…?あぁそれもそうか…なんの使命もなく突然この世界に落とされただけの人間なんだから。
僕は意識が朦朧としてきて周りの音が聞こえなくなっていく。目の前でいまだ怒鳴り散らかしているアティ様の大声も、乾いて引き攣る僕の呼吸音も、僕の異常を感じ必死に助けようとするセバスさんの声も…何も聞こえない。
「もぅ…ぃぃゃ…」
諦めの言葉を口にした途端、僕の身体から眩い光が溢れ出る。部屋にいた人たちは一瞬の驚いた顔を見せながら光の眩しさに目を逸らす。
するとどこからともなくやってきた7色の光る玉が僕を囲むようにふわふわと漂い始めた。
「アサヒ~僕たちと一緒に行こ~」
「ここは穢れが強すぎてアサヒに悪影響だよ~」
「ね?一緒に行こう~」
普通、声を発する光る玉に出会ったら恐怖で逃げていたかもしれない…でもなんだか大丈夫な気がして僕は光る玉に向かって無意識に縋るように手を伸ばしていた。
僕が手を伸ばし光る玉を触った瞬間、バタンっと大きな音を立てながら見学室の扉が開きレオンさんが勢いよく入ってくる。
「アサヒっ!!!」
眩い光の中焦った表情のレオンさんは僕のもとへ駆け出し手を伸ばす…だが間に合わず僕の身体は光に包まれその場から消え去った。
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次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
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