異世界に落っこちたら溺愛された

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本編

覚醒した能力

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「待って…フェル、もう一回説明して…」


フェルから伝えられた話の内容に僕は自分の耳を疑い何度目かの説明を求めた。


「何回説明させるつもりなんだ…これで最後だぞ。アサヒはレオンの体液、すなわち精から魔力をもらい受け交わったことで能力が覚醒し聖なる力が顕現したのだ」


フェルはふぅと小さくため息をつきながら「もう説明しないぞ」という視線を僕に向け、「説明し疲れた、一眠りする」と言ってお気に入りのクッションをふみふみし寝床を整え、あっという間に寝てしまった。


僕の能力が…覚醒した?でも覚醒するには…心から愛した人からの魔力が必要で…その魔力は体液に…含まれていて…体液は精で…


そこまで考えてやっと理解した僕は顔を真っ赤に染めて恥ずかしさに勢いよく布団に潜り込み声にならない悲鳴を枕にぶつけた。


心から愛する人とのエッチで能力が覚醒するなんて何それ!?なんでそんな方法で覚醒される設定にしたの!?


布団の中であうあうと1人悶えているとコンコンとノックが聞こえ寝室の扉が開かれる音がした


「アサヒ起きてるか?…どうした体調が悪いのか?」


僕が顔まで布団に潜って返事をしないことにレオンさんは心配げな声をかけながら布団の上から優しくポンポンしてくれる。嬉し恥ずかしで返事をするかどうか迷っていたが、このまま何も言わないのも変に思いゆっくりと布団から顔を出す。


「アサヒ大丈夫か?顔が真っ赤だぞ…熱があるのか?」

「あぅ…熱は大丈夫…です」


僕の心配してくれるのは嬉しいのだが、顔が赤い理由がフェルから聞いた僕の能力覚醒の話ということは言えず、とりあえず大丈夫と伝えた…


「そうか?それならいいんだが、もし辛かったらいつでもいうんだぞ」

「はい…ありがとうございます」


僕がお礼を言うとレオンさんは優しく微笑みながら布団から出した僕の頭を撫でてくれた。


レオンさんに僕の能力が覚醒したことを話すのはもう少し後にしようかな…今は恥ずかしすぎて絶対無理、心の整理がついたらにしよう


そう心で誓ったのだがむしろ僕より先にレオンさんがフェルから覚醒のことについて聞かされていたなんて、この時の僕は知らなかった。そして数日後、決心がつきいざ能力覚醒の話をした時「ああ…そのことならフェル殿からきいた」と少し気まずそうに頬を赤く染めながらレオンさんに言われた時の僕は一瞬何を言われたのか理解できなくてポカンとしてしまったが、じわじわと羞恥心で顔を真っ赤に染め限界突破しそのまま気を失った。

閉じていく視界の端には焦った表情で僕を抱き留める心配するレオンさんと「しまった…レオンに話したことをアサヒに伝え忘れた」と言う表情をしたフェルが見えた。

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