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第34話 蒲焼が好きすぎる男
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第34話 蒲焼が好きすぎる男
3日目、この町では最後の蒲焼屋の日。閉店間際、客足が少し途絶えた。
「やっぱり今日も来ないかな…。兄者…」
アカツキはしばらく席を外した。1人の男がひょっこり現れた。
「一枚頂戴な」
「へい。少々お待ちを」
真也はこの男を知っている。実は昨日も一昨日も来ていた。しかも、アカツキが席を外したタイミングで。
「お兄さんも蒲焼が好きなんだね。俺も子供の頃から食っててさ。無性に食いたくなるんだよね。こんな異国の地では特に」
「へー。ってことはイズノア出身かい?」
「そんなもんだ」
真也は会話で引き留めつつ、影縫に意識を送る。
(まだお前らは出てくるなよ。遠くから店の前にいる男を確認してくれ)
『真也殿、わかった』
影縫は屋台が見える位置に来た時、装備者のアカツキにそっと影縫いを発動した。
アカツキは一瞬戸惑う。
「あれっ?動きが…」
そして、屋台の前にいる男を見る。その見慣れた後ろ姿。ずっと探し求めていた人物。兄ソウレンだった。
『真也殿、その男がソウレンです』
(やはり、流石に怪しいと思ってたんだ。じゃあ、バレない様に影歩で近づいてくれ、この男、多分逃げる)
アカツキも兄の性格を把握しているので、慎重になった。ソウレンは食欲に負けてその場で蒲焼にかぶりつく。アカツキは抜刀しスキル影歩を発動。無音で近づき兄の影に影縫を突き刺す。スキル影縫い発動。ソウレンは体の自由を奪われた。
「うそっ!マジっ?」
アカツキはソウレンに飛びつき、そのまま抱きついて離れなかった。
「お兄ちゃん…!なんでいなくなったのよ!…すっごい探したんだから!…全然見つかんないし!…手がかりも無いし!…もう…死んだんじゃないかって…うわあああん……‼︎」
アカツキは人目を憚らずに泣いた。屋台広場に泣き声が響き渡る。
ソウレンはバツの悪い顔をしている。
「わかったから、とりあえず。この拘束解いてくれない?」
「もう逃げない?」
「もう逃げないよ…。お前の執念深には敵わねえよ…」
「ははは、まさかホントに蒲焼に釣られて出てくるとはな」
「何?蒲焼屋もグルだったの?勘弁してくれよ。でも何で俺が蒲焼好きって知ってんだよ。誰にもバレてなかったはずだぜ?」
「そこの影縫さんが一部始終見てたそうだ」
「なんじゃそれ」
「ま、募る話は後ほど」
目的を達成した蒲焼屋は閉店した。蒲焼屋の儲けを貴重な米に変え、炊いて残りの蒲焼を盛り盛りにして豪華な鰻丼を3人で食べた。
「いやー山椒があればなお良しなんだが、それでもこれは夢の様だぜ」
「いやー絶品でござる、抜群の焼き加減、おぬし只者ではないな」
真也とソウレンはすっかり蒲焼好き同士で意気投合してしまった。アカツキも地元では食べさせてもらえなかったご馳走を食べ満足の様だ。
「兄者…皆に隠れて、こんなに美味いものを…」
腹一杯になった3人は事の経緯を話した。
「なるほどね、影縫と話せるやつがいるとは。しかし、アカツキには悪かったな。すまなかった」
ソウレンはアカツキに深々と頭を下げた。
「いや、兄者も大変だっただろう。修羅場を潜り抜け、生きていたことに感謝だ」
「うーん。修羅場って程でも無いけど」
ソウレンは懐から巻物を取り出して見せた。
「兄者!これって…」
「まあ、我が家の秘伝の巻物だよ。ほれ」
ソウレンはアカツキに渡した。
「幻影衆どもは退治したのか?1人で?」
「まあ俺、天才なんで。やる時はやる男、ですから」
ソウレンは相当腕の立つ忍びの様だ。
「じゃあ巻物を持って帰りましょう!みんな喜びます。兄者も巻物も戻ったとなれば!」
ソウレンはバツの悪そうな顔をした。
「巻物はお前に任すよ。影縫もお前が使ってくれ。俺は帰らねえ」
アカツキは虚を突かれた。
「兄者、どういう事…?」
「…まあ聞いてくれ…。俺は正直、あの里は窮屈だったんだよ。長男とか、継承者とか、忍びの掟とか、一族の誇りとかさ。まあ、歴代最強とか言われて気分は良かったが。そんな肩書き、ぶっちゃけどうでも良かった。外の世界には、もっと強いやつがゴロゴロしてるだろうし、そんな気持ちでゆくゆくは一族を束ねるなんて、窮屈すぎてさ。そんな時、幻影衆の転移陣を見た時に“あれに飛び込めば自由になれる”ってワクワクしたんだ。ははっ、そんな衝動に駆られて今ここに至るって訳だ。こんな兄を軽蔑しても構わない」
アカツキはしばらく黙っていた。が
「…兄者はズルイです!…そんな事誰にも相談もしないで!…私は兄者を最高の忍者と信じて、目標にしていたのに!…勝手にいなくなるし!…一人で隠れて蒲焼食べてたっていうし!」
アカツキは最近よく泣く。
「だから悪かったって。こうやって一緒に腹一杯食えたんだから、いいだろ?」
「蒲焼の件はもういいですけど!」
「なあアカツキ。いつか人生で行き詰まった時、思い出してほしい。俺らは忍者であり、それに誇りも持ってはいるが、結局1人の人間だ。忍者としてではなく、1人の人間として生きてみるのも悪く無いだろ?」
「そんなこと言われたら…。何も言えないじゃないか…」
「とりあえず。この話はお前の心に留めておいてくれ。里に知れたら、抜け忍扱いになって、刺客を送られて、のうのうと生きていられなくなるからな」
「…わかった。とりあえず兄者は死んだかもしれない、という事にしておくよ。この刀を見れば納得すると思う…」
「物分かりのいい妹で助かるぜ」
ソウレンは満面の笑みでアカツキの頭をポンと撫でた。その瞬間、アカツキはまた泣き出した。
「お兄ちゃん…。これが、今生の別れになるのは嫌だよ…。また会えるよね…?」
「そうだな…。蒲焼焼いたら、その匂いに釣られて、思わず出てくるかもな」
そう言って一同笑いながら、そして泣きながら、再会を夢見て解散した。
真也は影縫に一言、言って別れた。
「影縫さん、いつか俺みたいに武器と話せるやつが現れたとしても、ソウレンの件は秘密で」
『承った。おぬしとは、いつか再開することを楽しみにしておるよ』
東の果ての島国イズノア。遠い地に想いを馳せる真也であった。
3日目、この町では最後の蒲焼屋の日。閉店間際、客足が少し途絶えた。
「やっぱり今日も来ないかな…。兄者…」
アカツキはしばらく席を外した。1人の男がひょっこり現れた。
「一枚頂戴な」
「へい。少々お待ちを」
真也はこの男を知っている。実は昨日も一昨日も来ていた。しかも、アカツキが席を外したタイミングで。
「お兄さんも蒲焼が好きなんだね。俺も子供の頃から食っててさ。無性に食いたくなるんだよね。こんな異国の地では特に」
「へー。ってことはイズノア出身かい?」
「そんなもんだ」
真也は会話で引き留めつつ、影縫に意識を送る。
(まだお前らは出てくるなよ。遠くから店の前にいる男を確認してくれ)
『真也殿、わかった』
影縫は屋台が見える位置に来た時、装備者のアカツキにそっと影縫いを発動した。
アカツキは一瞬戸惑う。
「あれっ?動きが…」
そして、屋台の前にいる男を見る。その見慣れた後ろ姿。ずっと探し求めていた人物。兄ソウレンだった。
『真也殿、その男がソウレンです』
(やはり、流石に怪しいと思ってたんだ。じゃあ、バレない様に影歩で近づいてくれ、この男、多分逃げる)
アカツキも兄の性格を把握しているので、慎重になった。ソウレンは食欲に負けてその場で蒲焼にかぶりつく。アカツキは抜刀しスキル影歩を発動。無音で近づき兄の影に影縫を突き刺す。スキル影縫い発動。ソウレンは体の自由を奪われた。
「うそっ!マジっ?」
アカツキはソウレンに飛びつき、そのまま抱きついて離れなかった。
「お兄ちゃん…!なんでいなくなったのよ!…すっごい探したんだから!…全然見つかんないし!…手がかりも無いし!…もう…死んだんじゃないかって…うわあああん……‼︎」
アカツキは人目を憚らずに泣いた。屋台広場に泣き声が響き渡る。
ソウレンはバツの悪い顔をしている。
「わかったから、とりあえず。この拘束解いてくれない?」
「もう逃げない?」
「もう逃げないよ…。お前の執念深には敵わねえよ…」
「ははは、まさかホントに蒲焼に釣られて出てくるとはな」
「何?蒲焼屋もグルだったの?勘弁してくれよ。でも何で俺が蒲焼好きって知ってんだよ。誰にもバレてなかったはずだぜ?」
「そこの影縫さんが一部始終見てたそうだ」
「なんじゃそれ」
「ま、募る話は後ほど」
目的を達成した蒲焼屋は閉店した。蒲焼屋の儲けを貴重な米に変え、炊いて残りの蒲焼を盛り盛りにして豪華な鰻丼を3人で食べた。
「いやー山椒があればなお良しなんだが、それでもこれは夢の様だぜ」
「いやー絶品でござる、抜群の焼き加減、おぬし只者ではないな」
真也とソウレンはすっかり蒲焼好き同士で意気投合してしまった。アカツキも地元では食べさせてもらえなかったご馳走を食べ満足の様だ。
「兄者…皆に隠れて、こんなに美味いものを…」
腹一杯になった3人は事の経緯を話した。
「なるほどね、影縫と話せるやつがいるとは。しかし、アカツキには悪かったな。すまなかった」
ソウレンはアカツキに深々と頭を下げた。
「いや、兄者も大変だっただろう。修羅場を潜り抜け、生きていたことに感謝だ」
「うーん。修羅場って程でも無いけど」
ソウレンは懐から巻物を取り出して見せた。
「兄者!これって…」
「まあ、我が家の秘伝の巻物だよ。ほれ」
ソウレンはアカツキに渡した。
「幻影衆どもは退治したのか?1人で?」
「まあ俺、天才なんで。やる時はやる男、ですから」
ソウレンは相当腕の立つ忍びの様だ。
「じゃあ巻物を持って帰りましょう!みんな喜びます。兄者も巻物も戻ったとなれば!」
ソウレンはバツの悪そうな顔をした。
「巻物はお前に任すよ。影縫もお前が使ってくれ。俺は帰らねえ」
アカツキは虚を突かれた。
「兄者、どういう事…?」
「…まあ聞いてくれ…。俺は正直、あの里は窮屈だったんだよ。長男とか、継承者とか、忍びの掟とか、一族の誇りとかさ。まあ、歴代最強とか言われて気分は良かったが。そんな肩書き、ぶっちゃけどうでも良かった。外の世界には、もっと強いやつがゴロゴロしてるだろうし、そんな気持ちでゆくゆくは一族を束ねるなんて、窮屈すぎてさ。そんな時、幻影衆の転移陣を見た時に“あれに飛び込めば自由になれる”ってワクワクしたんだ。ははっ、そんな衝動に駆られて今ここに至るって訳だ。こんな兄を軽蔑しても構わない」
アカツキはしばらく黙っていた。が
「…兄者はズルイです!…そんな事誰にも相談もしないで!…私は兄者を最高の忍者と信じて、目標にしていたのに!…勝手にいなくなるし!…一人で隠れて蒲焼食べてたっていうし!」
アカツキは最近よく泣く。
「だから悪かったって。こうやって一緒に腹一杯食えたんだから、いいだろ?」
「蒲焼の件はもういいですけど!」
「なあアカツキ。いつか人生で行き詰まった時、思い出してほしい。俺らは忍者であり、それに誇りも持ってはいるが、結局1人の人間だ。忍者としてではなく、1人の人間として生きてみるのも悪く無いだろ?」
「そんなこと言われたら…。何も言えないじゃないか…」
「とりあえず。この話はお前の心に留めておいてくれ。里に知れたら、抜け忍扱いになって、刺客を送られて、のうのうと生きていられなくなるからな」
「…わかった。とりあえず兄者は死んだかもしれない、という事にしておくよ。この刀を見れば納得すると思う…」
「物分かりのいい妹で助かるぜ」
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「お兄ちゃん…。これが、今生の別れになるのは嫌だよ…。また会えるよね…?」
「そうだな…。蒲焼焼いたら、その匂いに釣られて、思わず出てくるかもな」
そう言って一同笑いながら、そして泣きながら、再会を夢見て解散した。
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