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夏祭り
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月日は流れ、夏祭りの日
三人は駅で待ち合わせをしていた。
大きな駅ということもあり、人が溢れかえっていた。
帰宅するスーツ姿のサラリーマンや誰かと待ち合わせをしているのか、電話をしながらあたりを見回す人、同じ祭りに行くであろう浴衣を着てはしゃぐ女学生達。
そんな中に紛れて落ち着かない様子で一矢は二人を待っていた、というより愛弓を待っていた。
今日一矢は告白するつもりで居た、弦希に背中を押され、今日という日をセッティングしてくれていた。
このあとの流れは愛弓がまず駅に到着し、弦希は体調がすぐれず行けなくなるという流れで打ち合わせている。
一矢は愛弓と二人切りは緊張するから弦希にも来てくれと頼んでいたのだが、笑って断られてしまった。
「最初から二人きりの方が良いって、いつも通りに気楽にいけよ」
と弦希に背中を押された。
一矢は一度も彼女がいた事もなく、デートと言うものがどういう物なのか、どうエスコートすればいいのか分からなかった。
デートと言っても愛弓の方はきっと幼馴染と遊ぶ程度にしか思ってないのかもしれないが・・・・。
そんな彼女とどうやっていい感じになればいいのかもわからない。
ただただ不安だった。
約束の時間まであと10分か、刻一刻と時間は迫ってくる。
それに伴い緊張感も増してくる。
一矢は逃げ出したい気持ちになっていた。
そんな一矢の気持ちとは関係なく時間は進んでいく。
緊張でお腹が痛くなってきた一矢はとりあえずトイレに行こうとした。
まだ5分ある、間に合うだろうと思いその場を動こうとした。
「一矢お待たせー!」
と背後から愛弓の声が聞こえた。
振り向くと普段の愛弓とは雰囲気が全く違っていて一瞬気づかなかった。
濃い青色の生地に朝顔の描かれている浴衣に身を包み、化粧もしていて見違えるほど綺麗だった。
愛弓に見とれてしまったがお腹が痛いのを思い出し
「ごめん、弦希がまだだからちょっとトイレに行ってくる」
と言ってその場を離れた。
愛弓はまだ弦希が来れなくなる事を知らない。
このあとの愛弓の方に弦希の方から連絡が行く手筈になっている。
一矢はトイレに籠もり、とりあえず落ち着こうとした。
幼馴染ということもあり、過去に何度も愛弓と二人きりになることはあった、その時は別に友達として普通に接することが出来ていた。
意識しすぎることが緊張を増幅させる原因なのだ、だから意識しないことを意識しよう。
よし!行ける!
しかし愛弓を姿を見た途端、意識してしまった。
この浴衣には愛弓の魅力を引き立てる魔力があるようだ。
「あ、一矢お帰り。弦希今日来れなくなったんだって」
愛弓は残念そうに表情を崩した。
それも束の間
「弦希がいないのは残念だけど、せっかくだから楽しまないとね!行こう!」
一矢は流れに身を任せ、愛弓に付いていった。
前を歩く愛弓からはジャンプーのいい匂いが漂ってくる。
シャワーを浴びてから出てきたのだろうか?
この暑さじゃ、また汗かくだろうにと思いながらも、シャンプーの匂いに癒やされていた。
電車に乗り目的の駅で降りるとさっきの駅よりかなり人が多くなっていた。
「これじゃまともに歩けないな、逸れないようにしよう」
と愛弓に声をかけた。
「そうだね!」
と言って愛弓は一矢の手を引いて進んでいく。
いきなり手を握られた事に言葉が出なかった。
嬉しいけど恥ずかしい、やめろよと言いたくても緊張し過ぎて一矢は言い出せなかった。
ふわふわした思考の中、愛弓に声をかけられた。
「ちょっと話聞いてる?」
どうやら愛弓は何か話しかけて居たようだが全然聞いていなかった。
というか、聞こえていなかった。
「ごめん、なんて?」
愛弓はもう!と言って怒っている素振りはみせたものの、本気で怒っている様子ではなく、目の前に広がる屋台にワクワクしている様子だった。
花火大会の開かれるこの場所は、港になっていて、遊覧船などが出ている。
そして、港にはホテルも何軒か建ってあり、この日の為に予約している人も多い。
100以上の屋台が並ぶ中、ライブを行えるスペースもあり、売れないミュージシャン達が場を盛り上げていた。
「一矢!私あれ食べたい!」
そう言って彼女の指差す方を見ると、可愛らしいキャラクターや龍、動物等の飴細工が売ってあった。
そのクオリティに一矢は感嘆した。
「すげー、もはや芸術作品じゃん」
一矢の声を聞いた店主のおじさんは機嫌を良くしたのか、まけとくよ!と言って声をかけてきた。
一矢は一つくださいといい代金を支払い、愛弓に選ばせた。
愛弓は1つ目の黄色い変なキャラクターを選び、スマホで写真を撮ってはしゃいでいた。
無邪気な愛弓を見ていると愛おしい気持ちがこみ上げてきた、ずっとこの時間が続いてくれたらなと一矢は思った。
三人は駅で待ち合わせをしていた。
大きな駅ということもあり、人が溢れかえっていた。
帰宅するスーツ姿のサラリーマンや誰かと待ち合わせをしているのか、電話をしながらあたりを見回す人、同じ祭りに行くであろう浴衣を着てはしゃぐ女学生達。
そんな中に紛れて落ち着かない様子で一矢は二人を待っていた、というより愛弓を待っていた。
今日一矢は告白するつもりで居た、弦希に背中を押され、今日という日をセッティングしてくれていた。
このあとの流れは愛弓がまず駅に到着し、弦希は体調がすぐれず行けなくなるという流れで打ち合わせている。
一矢は愛弓と二人切りは緊張するから弦希にも来てくれと頼んでいたのだが、笑って断られてしまった。
「最初から二人きりの方が良いって、いつも通りに気楽にいけよ」
と弦希に背中を押された。
一矢は一度も彼女がいた事もなく、デートと言うものがどういう物なのか、どうエスコートすればいいのか分からなかった。
デートと言っても愛弓の方はきっと幼馴染と遊ぶ程度にしか思ってないのかもしれないが・・・・。
そんな彼女とどうやっていい感じになればいいのかもわからない。
ただただ不安だった。
約束の時間まであと10分か、刻一刻と時間は迫ってくる。
それに伴い緊張感も増してくる。
一矢は逃げ出したい気持ちになっていた。
そんな一矢の気持ちとは関係なく時間は進んでいく。
緊張でお腹が痛くなってきた一矢はとりあえずトイレに行こうとした。
まだ5分ある、間に合うだろうと思いその場を動こうとした。
「一矢お待たせー!」
と背後から愛弓の声が聞こえた。
振り向くと普段の愛弓とは雰囲気が全く違っていて一瞬気づかなかった。
濃い青色の生地に朝顔の描かれている浴衣に身を包み、化粧もしていて見違えるほど綺麗だった。
愛弓に見とれてしまったがお腹が痛いのを思い出し
「ごめん、弦希がまだだからちょっとトイレに行ってくる」
と言ってその場を離れた。
愛弓はまだ弦希が来れなくなる事を知らない。
このあとの愛弓の方に弦希の方から連絡が行く手筈になっている。
一矢はトイレに籠もり、とりあえず落ち着こうとした。
幼馴染ということもあり、過去に何度も愛弓と二人きりになることはあった、その時は別に友達として普通に接することが出来ていた。
意識しすぎることが緊張を増幅させる原因なのだ、だから意識しないことを意識しよう。
よし!行ける!
しかし愛弓を姿を見た途端、意識してしまった。
この浴衣には愛弓の魅力を引き立てる魔力があるようだ。
「あ、一矢お帰り。弦希今日来れなくなったんだって」
愛弓は残念そうに表情を崩した。
それも束の間
「弦希がいないのは残念だけど、せっかくだから楽しまないとね!行こう!」
一矢は流れに身を任せ、愛弓に付いていった。
前を歩く愛弓からはジャンプーのいい匂いが漂ってくる。
シャワーを浴びてから出てきたのだろうか?
この暑さじゃ、また汗かくだろうにと思いながらも、シャンプーの匂いに癒やされていた。
電車に乗り目的の駅で降りるとさっきの駅よりかなり人が多くなっていた。
「これじゃまともに歩けないな、逸れないようにしよう」
と愛弓に声をかけた。
「そうだね!」
と言って愛弓は一矢の手を引いて進んでいく。
いきなり手を握られた事に言葉が出なかった。
嬉しいけど恥ずかしい、やめろよと言いたくても緊張し過ぎて一矢は言い出せなかった。
ふわふわした思考の中、愛弓に声をかけられた。
「ちょっと話聞いてる?」
どうやら愛弓は何か話しかけて居たようだが全然聞いていなかった。
というか、聞こえていなかった。
「ごめん、なんて?」
愛弓はもう!と言って怒っている素振りはみせたものの、本気で怒っている様子ではなく、目の前に広がる屋台にワクワクしている様子だった。
花火大会の開かれるこの場所は、港になっていて、遊覧船などが出ている。
そして、港にはホテルも何軒か建ってあり、この日の為に予約している人も多い。
100以上の屋台が並ぶ中、ライブを行えるスペースもあり、売れないミュージシャン達が場を盛り上げていた。
「一矢!私あれ食べたい!」
そう言って彼女の指差す方を見ると、可愛らしいキャラクターや龍、動物等の飴細工が売ってあった。
そのクオリティに一矢は感嘆した。
「すげー、もはや芸術作品じゃん」
一矢の声を聞いた店主のおじさんは機嫌を良くしたのか、まけとくよ!と言って声をかけてきた。
一矢は一つくださいといい代金を支払い、愛弓に選ばせた。
愛弓は1つ目の黄色い変なキャラクターを選び、スマホで写真を撮ってはしゃいでいた。
無邪気な愛弓を見ていると愛おしい気持ちがこみ上げてきた、ずっとこの時間が続いてくれたらなと一矢は思った。
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