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本編
第二十九話 地獄の猛特訓と必勝のカツサンド
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「――違う。その解釈では六十点だ」
深夜の北の塔。静まり返ったリビングに、シルヴィスの冷徹な声が響いた。普段の気怠げな様子はどこへやら、現在の彼は教鞭――実際には指示棒代わりの短い杖を手にした、鬼の家庭教師と化していた。
テーブルの上には、塔のように積み上げられた歴史書、法典、そしてマナーの教本。その向こう側で、エレナは目の下に隈を作りながら、必死に羊皮紙にペンを走らせている。
「王国の憲法第十三条における『貴族の責務』とは、単なる領地経営のことではない。有事の際における軍事力の提供と、王家への絶対的な忠誠、そして『ノブレス・オブリージュ』により、民の安寧を守る精神的支柱となることだ。既に一度教えたはずだが……記憶力に自信があるのではなかったか?」
「も、申し訳ありません……。関連判例の方と混同しておりました」
「言い訳無用。罰として、過去の判例集をあとで三回書き写せ」
「はい……」
エレナはガクリと項垂れた。シルヴィスのスパルタ教育は、予想を遥かに超えていた。
彼は天才だ。魔術にしか興味がないように見えるが、一度読んだ本の内容は忘れず、複雑な法解釈も一瞬で理解する。ゆえに、所詮は秀才であるエレナが「なぜ覚えられないのか」が理解できないらしく、その指導は容赦がなかった。
「……はぁ。休憩だ。これ以上やっても効率が落ちる」
時計の針が深夜二時を回ったところで、ようやくシルヴィスが杖を置いた。
エレナはその場に突っ伏した。
「死ぬかと思いました……。シルヴィス様、教え方が厳しすぎます」
「これでも手加減している。……メイド長が言ったんだろう? 『首席で合格しろ』と。侍女を目指す令嬢の中には、生まれた頃から侍女になるためだけに教育を受けて来た者もいると聞く。生半可な知識では勝てんぞ」
シルヴィスの言葉はもっともだった。筆記試験の範囲は膨大だ。歴史、文学、法学、数学、魔術理論、芸術論。これらを短期間で詰め込まなければならない。
「……ですが、腹が減っては戦はできませんね」
エレナはよろよろと立ち上がると、キッチンへと向かった。疲れた脳には、ガツンとくるエネルギーが必要だ。そして何より、今の自分には勝つための験担ぎが必要だった。
「お夜食をご用意します」
十分後。香ばしい匂いと共に運ばれてきたのは、四角くカットされたサンドイッチだった。ただし、中身はいつもの上品なハムやキュウリではない。分厚い豚肉に衣をつけて揚げた、揚げたてのカツレツだ。たっぷりのキャベツと共に、特製のソースを絡めてパンに挟んである。
「『特製・必勝カツサンド』です」
「……カツ?」
「はい。『勝つ』という言葉にかけています。東方の国では、勝負事の前に食べる縁起物だとか」
シルヴィスは鼻で笑ったが、その手は素早くサンドイッチに伸びていた。大きく口を開けてかぶりつく。サクッ、という小気味よい音が深夜のリビングに響いた。
「……ん」
シルヴィスの目が開かれる。衣はサクサク、中の豚肉はジューシーで柔らかい。噛むたびに溢れる肉汁を、少し酸味の効いた濃厚なソースと、シャキシャキのキャベツが受け止める。そして、それらを包み込むパンはしっとりと柔らかい。勉強で疲弊した脳と体に、肉の脂と炭水化物の暴力的な旨味が染み渡っていく。
「美味い。……このソース、隠し味にマスタードと……蜂蜜か?」
「ご名答です。ピリッとした刺激で目を覚ましつつ、糖分で脳の疲れを取れるように」
「ふん、計算高いな」
シルヴィスは二切れ目を掴みながら、口元についたソースを拭った。
「……悪くない味だ。これを食えば、確かに勝てそうな気がしてくる」
「でしょう? さあ、食べて精をつけてください、先生。……朝まで付き合っていただきますからね」
エレナが不敵に微笑むと、シルヴィスは「望むところだ」とニヤリと笑い返した。
カツサンドの湯気が、二人の戦意を煽るように立ち上っていた。
***
翌日の午後。エレナは試験の願書を提出するため、王宮の中央棟にある広場を訪れていた。そこは、煌びやかなドレスや洗練された外出着に身を包んだ、若い令嬢たちで溢れかえっていた。
香水の匂いと、華やかな笑い声。地味なメイド服姿のエレナが足を踏み入れると、一瞬にして周囲の空気が変わった。
「あら……?」
「あの方、北の塔の……」
「メイドがここになんの用かしら?」
ひそひそとした囁きが、さざ波のように広がる。好奇心、侮蔑、そして嘲笑。貴族社会特有の、異物を見る冷ややかな視線が突き刺さる。
エレナは背筋を伸ばし、表情一つ変えずに受付へと進もうとした。その時、行く手を遮るように、数人の令嬢たちが立ちはだかった。
「ごきげんよう。……エレナさん、とおっしゃいましたわね?」
中心にいたのは、鮮やかな真紅のドレスを着た、燃えるような赤毛の美女だった。扇子を優雅に揺らしながら、エレナを見下ろす視線は強烈だ。
「お初にお目にかかります。私はマーガレット・ドラクロワ。……以後、お見知り置きを」
ドラクロワ辺境伯家。クローデル家と並ぶ国境の守り神。数代前まで、知らぬ者なしと言われたほどの武の名家。最近は政略が乏しくなく領地経営に力を入れているようだが、内務省、外務省、諸外国に至るまで、依然として強い影響力を持っている。そしてマーガレットは、今回の試験において、筆頭合格候補と噂される才女だった。
「丁寧なご挨拶、恐れ入ります。エレナ・フォスターと申します」
「不躾で申し訳ないのだけれど……貴女、本気で受けるおつもり?」
「はい、そのつもりです」
マーガレットは呆れたように溜息をついた。
「いくら素養があっても、『身の程を知る』という言葉はご存じなかったようね。ここは、選ばれた者が王家への忠誠を示す神聖な場。少しばかりお掃除やお洗濯が得意だからって、メイドが記念受験で汚していい場所ではありませんのよ」
取り巻きの令嬢たちが「そうですわ」「恥ずかしい」とクスクス笑う。
普通の平民なら、その威圧感に萎縮して逃げ出すだろう。だが、エレナは昨夜のカツサンドの味と、シルヴィスの言葉を思い出していた。
(――俺の侍女になるなら、完璧に仕上げてやる)
あの偏屈な天才が、自分のために時間を割き、信じてくれているのだ。こんなところで怯んでいては、彼の隣に立つ資格はない。周囲の嘲笑にも、エレナの表情筋はピクリとも動かなかった。ただ、硝子玉のような瞳が静かにマーガレットを射抜いただけだ。
「ご忠告、痛み入ります」
温度のない声。それは王宮の廊下で誰もが恐れた『鉄の女』の声だった。
「ですが、掃除洗濯も極めれば『道』となります……同様に、侍女としての素養も、身分ではなく実力で示せると信じておりますので」
抑揚のない、けれど絶対的な自信に満ちた言葉に、マーガレットは一瞬気圧されたように言葉を詰まらせた。
「……!」
「それでは、試験会場でお会いしましょう。マーガレット様」
エレナは優雅に一礼すると、呆気に取られる令嬢たちの横をすり抜け、堂々と願書を受付に提出した。背中に突き刺さる視線は、先ほどよりも鋭く、そして熱を帯びていた。それはもはや異物を見る目ではなく、敵を見る目に変わっていた。
(宣戦布告、してしまいましたね)
エレナは小さく息を吐き、拳を握りしめた。もう後戻りはできない。北の塔のメイドと、名門貴族の令嬢たち。プライドを懸けた女たちの戦いの火蓋は、切って落とされた。
深夜の北の塔。静まり返ったリビングに、シルヴィスの冷徹な声が響いた。普段の気怠げな様子はどこへやら、現在の彼は教鞭――実際には指示棒代わりの短い杖を手にした、鬼の家庭教師と化していた。
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「はい……」
エレナはガクリと項垂れた。シルヴィスのスパルタ教育は、予想を遥かに超えていた。
彼は天才だ。魔術にしか興味がないように見えるが、一度読んだ本の内容は忘れず、複雑な法解釈も一瞬で理解する。ゆえに、所詮は秀才であるエレナが「なぜ覚えられないのか」が理解できないらしく、その指導は容赦がなかった。
「……はぁ。休憩だ。これ以上やっても効率が落ちる」
時計の針が深夜二時を回ったところで、ようやくシルヴィスが杖を置いた。
エレナはその場に突っ伏した。
「死ぬかと思いました……。シルヴィス様、教え方が厳しすぎます」
「これでも手加減している。……メイド長が言ったんだろう? 『首席で合格しろ』と。侍女を目指す令嬢の中には、生まれた頃から侍女になるためだけに教育を受けて来た者もいると聞く。生半可な知識では勝てんぞ」
シルヴィスの言葉はもっともだった。筆記試験の範囲は膨大だ。歴史、文学、法学、数学、魔術理論、芸術論。これらを短期間で詰め込まなければならない。
「……ですが、腹が減っては戦はできませんね」
エレナはよろよろと立ち上がると、キッチンへと向かった。疲れた脳には、ガツンとくるエネルギーが必要だ。そして何より、今の自分には勝つための験担ぎが必要だった。
「お夜食をご用意します」
十分後。香ばしい匂いと共に運ばれてきたのは、四角くカットされたサンドイッチだった。ただし、中身はいつもの上品なハムやキュウリではない。分厚い豚肉に衣をつけて揚げた、揚げたてのカツレツだ。たっぷりのキャベツと共に、特製のソースを絡めてパンに挟んである。
「『特製・必勝カツサンド』です」
「……カツ?」
「はい。『勝つ』という言葉にかけています。東方の国では、勝負事の前に食べる縁起物だとか」
シルヴィスは鼻で笑ったが、その手は素早くサンドイッチに伸びていた。大きく口を開けてかぶりつく。サクッ、という小気味よい音が深夜のリビングに響いた。
「……ん」
シルヴィスの目が開かれる。衣はサクサク、中の豚肉はジューシーで柔らかい。噛むたびに溢れる肉汁を、少し酸味の効いた濃厚なソースと、シャキシャキのキャベツが受け止める。そして、それらを包み込むパンはしっとりと柔らかい。勉強で疲弊した脳と体に、肉の脂と炭水化物の暴力的な旨味が染み渡っていく。
「美味い。……このソース、隠し味にマスタードと……蜂蜜か?」
「ご名答です。ピリッとした刺激で目を覚ましつつ、糖分で脳の疲れを取れるように」
「ふん、計算高いな」
シルヴィスは二切れ目を掴みながら、口元についたソースを拭った。
「……悪くない味だ。これを食えば、確かに勝てそうな気がしてくる」
「でしょう? さあ、食べて精をつけてください、先生。……朝まで付き合っていただきますからね」
エレナが不敵に微笑むと、シルヴィスは「望むところだ」とニヤリと笑い返した。
カツサンドの湯気が、二人の戦意を煽るように立ち上っていた。
***
翌日の午後。エレナは試験の願書を提出するため、王宮の中央棟にある広場を訪れていた。そこは、煌びやかなドレスや洗練された外出着に身を包んだ、若い令嬢たちで溢れかえっていた。
香水の匂いと、華やかな笑い声。地味なメイド服姿のエレナが足を踏み入れると、一瞬にして周囲の空気が変わった。
「あら……?」
「あの方、北の塔の……」
「メイドがここになんの用かしら?」
ひそひそとした囁きが、さざ波のように広がる。好奇心、侮蔑、そして嘲笑。貴族社会特有の、異物を見る冷ややかな視線が突き刺さる。
エレナは背筋を伸ばし、表情一つ変えずに受付へと進もうとした。その時、行く手を遮るように、数人の令嬢たちが立ちはだかった。
「ごきげんよう。……エレナさん、とおっしゃいましたわね?」
中心にいたのは、鮮やかな真紅のドレスを着た、燃えるような赤毛の美女だった。扇子を優雅に揺らしながら、エレナを見下ろす視線は強烈だ。
「お初にお目にかかります。私はマーガレット・ドラクロワ。……以後、お見知り置きを」
ドラクロワ辺境伯家。クローデル家と並ぶ国境の守り神。数代前まで、知らぬ者なしと言われたほどの武の名家。最近は政略が乏しくなく領地経営に力を入れているようだが、内務省、外務省、諸外国に至るまで、依然として強い影響力を持っている。そしてマーガレットは、今回の試験において、筆頭合格候補と噂される才女だった。
「丁寧なご挨拶、恐れ入ります。エレナ・フォスターと申します」
「不躾で申し訳ないのだけれど……貴女、本気で受けるおつもり?」
「はい、そのつもりです」
マーガレットは呆れたように溜息をついた。
「いくら素養があっても、『身の程を知る』という言葉はご存じなかったようね。ここは、選ばれた者が王家への忠誠を示す神聖な場。少しばかりお掃除やお洗濯が得意だからって、メイドが記念受験で汚していい場所ではありませんのよ」
取り巻きの令嬢たちが「そうですわ」「恥ずかしい」とクスクス笑う。
普通の平民なら、その威圧感に萎縮して逃げ出すだろう。だが、エレナは昨夜のカツサンドの味と、シルヴィスの言葉を思い出していた。
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あの偏屈な天才が、自分のために時間を割き、信じてくれているのだ。こんなところで怯んでいては、彼の隣に立つ資格はない。周囲の嘲笑にも、エレナの表情筋はピクリとも動かなかった。ただ、硝子玉のような瞳が静かにマーガレットを射抜いただけだ。
「ご忠告、痛み入ります」
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抑揚のない、けれど絶対的な自信に満ちた言葉に、マーガレットは一瞬気圧されたように言葉を詰まらせた。
「……!」
「それでは、試験会場でお会いしましょう。マーガレット様」
エレナは優雅に一礼すると、呆気に取られる令嬢たちの横をすり抜け、堂々と願書を受付に提出した。背中に突き刺さる視線は、先ほどよりも鋭く、そして熱を帯びていた。それはもはや異物を見る目ではなく、敵を見る目に変わっていた。
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