ヒロインの中身がERO男子

araki11

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本編

漢女系ヒロイン、同志を探しながらの就職活動開始

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学園入学式の前日に、校長に呼び出された。
一応、入学式ではトップのものが入学の宣誓みたいなことをするらしいのだが、今年度は第二王子が入学あそばされるそうで、次位の成績であるが、第二王子に宣誓してもらうことになったんだそうな。

正直、どうでもいいことだ。

宣誓、したくなかったので、ありがたく譲る旨を書面にしたためた。
校長は苦笑いで、書面にするほどでもないのに面倒だね。
と笑った。

気が合うなと思って、見つめあうこと数秒。
巨乳の副校長が入室して、巨乳をつい、ガン見。

しばらく、副校長の話が終わって、退出後、そっと、男爵領で流行らせたエロ本を校長に渡す。
カバーされた紙の表紙をちょっとだけめくり、びくんと揺れた後、懐にそれを校長はしまう。

数秒、また見つめ合い、厚く握手を交わす。

うん。校長とは趣味が合いそうだ。


・・・ちなみに渡したのは巨乳エルフ本だ。
「ちょっとだけ、お願いをしてもよろしいですか?」
そう言って、俺は、男子学生の学生服を着て良いことと学生服自体をゲットすることに成功した!

はい。
俺のうち、男用の学生服で俺に合うものはありませんでした。兄たちは胸が分厚いのだ。丸太ん棒のような体型なのだ。
姉たちの学生服も体に合いませんでした。

何故なら俺は、母に似ず、ペッタン胸。父に似て、めちゃくちゃ背が高くなったのだ。
ひび、砂糖づくりや醤油づくりに精を出したおかげで、筋肉も付いた。

5歳9か月。
俺の身長は150㎝。
体重45㎏。
筋肉質体系。
だが、厚さは無い。
パッと見イケメンの田舎貴族だ。

正直、この風体で女子用の学生服なんか来たら女装以外の何物でもない。
そんなんで、男女呼ばわりされながら、学園で就職先を探すのは嫌だ。

女だと声高には言わないし、男だと主張もしない。
が、服だけは男物でありたいという、最後の悪あがきでもある。

・・・まぁ、俺という言い方だけは、変えなきゃなぁとは思う。

何故なら、この学園で俺より下の身分の人間は平民だけだ。
身分の上の人間に対して、俺というのは大変失礼らしいからな。。


俺じゃない、私。そう、私、私。。

そんなこんなで、次の日の入学式を迎えた。

入学式まで一人称の練習をした。
勉強よりも結構大変で、一夜漬けでなんとかふらふらになりながらの入学式。

1月に咲く雪花落華というファンタジーな花が学校の校門前に咲き誇っていた。
さながら、桜並木のようだ。

しだれ桜のように学校の校舎までも道を白く華やかに飾っている。

一人の少年が、その並木道で呆然と立ち尽くしていた。

魂が抜けているような、こう、どっかの漫画のように、終わったぁと言うような。

絶望しているような顔で、空を仰いでいた。

なんという縁起の悪さだろう。
もうすぐ6歳であろう少年の顔ではない。

さながら、中年オヤジがリストラ宣告を受けたかのようだ。

胸に咲き誇る新入生バッチのバラが絶望感をさらに引き立てているようにも見える。

声をかけようと思った。
なんか、可哀想だから。
私の領の親を亡くした子供の顔にも似ているように見えたから、なお一層。

「大丈夫ですか?お坊ちゃん。」
と少年の方に軽く触れる。

「ん。すまない、お嬢さん。大丈夫だ。」
と少年は私が男子学生服を着ているのにもかかわらず、そう言った。

改めて言おう。
私は女だが、女に見える風体はちっともしていない。

なのにも関わらず、この少年は私を女だと見抜いた。

いやぁ、恐ろしい。だが、素晴らしい能力だ。

その力があれば、女装した男も一発で見抜けるだろう。
とりあえず、少年よ。このままだと遅刻するぞ。

「坊ちゃん。急がないと入学式に間に合いませんよ?」
そう言うと、魂が戻ってきたような顔になって、

「そ、そうだった。すまない。お嬢さん。そして、ありがとう。」
と言って、講堂に駆け足で向かっていった。

私も講堂に急ぐ。
軽く身体検査を受け、講堂に入る。
少ないながらも先生が居て、生徒たちに指示している。
もうすぐ卒業であろう上級生たちが主に私たちの席順や手続きを行ってくれている。
身体検査は騎士が行った。

王族が入学するからだ。

先程の少年は、チェックなしで入っていったから、多分、彼が王族なのだろう。

のんびりと構え、学生のチェックをする。

身分が高いものは一番前の席に座っている。壇上のすぐ前だ。
私はほぼ、入り口に近いところに案内された。

周りの子たちは指定の学生服をそのまま着ているが、前の席に行けば行くほど原形をほぼ留めない改造学生服になっている。
女性の身分高い人に至っては、学生服というよりもう、パーティー用のドレスだ。

髪型も私の周りは、そのものの髪型で、手が込んでいると言っても三つ編み程度だ。
前の席に行けば行くほど、髪の毛はうねる。クルクルまわる。

一番身分が高そうな女性は、金髪でドリルのような縦ロール髪だった。

(おお、これが世に言う、金髪ドリルか。)
と異世界転生小説ならではの悪役令嬢のことを思い出す。

見れば、なーーーんとなく、見覚えがあるような気さえする。
金髪・碧眼・釣り目の巨乳のロリ美少女だ。

(・・・守備範囲外だが、一部で超人気のあれだな。)
ちなみにうちの領では合法ロリだけは、出版を許可しています。

そう、異世界に行こうが、そこは大事。
何事も『イエス!ロリータ!ノータッチ』精神は大事だ。
本物の幼女は絶対手を出してはいけない。

そんな、変態的なことを考えていると次々に先生たちが講堂に入ってきて、入学式が始まる。
軽く、校長自ら、学園の注意事項を言って、皆頑張るようにと労いの言葉っぽいのを言って、新入生代表が呼ばれる。

第二王子だ。

王子は、緊張した面持ちで、壇上に上がり、青い顔をしながらも宣誓を読み上げ、学園のロゴマークみたいなライオンマークに敬礼をする。
すると、ライオンマークがにわかに形を変え、横向きから正面向きになり、ガオゥと一鳴きして、元の横向きに戻った。

「「「「おおおおおおお!!!!」」」」
皆が一瞬固まって、すぐに歓声が巻き起こった。

どういう仕組みかはわからないが、真に後継者たるものが現れたら、ライオンが鳴く仕組みになっているらしい。
ちなみに第一王子の時は鳴かなかったそうだし、現在の王も鳴かなかったらしい。
・・・まぁ、王妃が挨拶したら鳴いたらしいから、今の王が悪いってほどではないと思うが。

皆が喜びと驚愕の声で歓声を上げている一方、王子は青いというより真っ白になっている感じになっていた。

先程のリストラ中年再来である。

(あぁ、こりゃ、少年の望んだ結果じゃなかったんだなぁ。)

まぁ、かと言って、私がどうこうできる問題でもない。
哀れなと思いつつ、のんびりとどこが就職先の子供としてチョロいかな?と値踏みをしていた。

一番はやはり無難に子爵あたりだろう。
いっこ上の姉が先に嫁に行く予定があるジェノバ子爵は、かぶるから色々だめだ。

チェルシー子爵の子息は・・・おう、バカっぽい。
しかも、嫌な方のバカだ。
そこまで身分が高いわけではないだろうに、侯爵子息と似た服を着ている。
あれは、常識知らずっぽいし、人の話を聞かない雰囲気。却下だな。

他の子爵子息は・・・アルキー子爵子息。
・・・聡明そうな顔をしている。6歳なっていないだろうに。

ここは、まぁ、無難で良い感じだな。

伯爵家はどうだろう?
身分は高いが、その分、仕送りが充実できる可能性がある。
それに伯爵くらいならギリ召使いになっても違和感がない。

エルキス伯爵子息・・・可もなく、不可もない性格のような雰囲気。
デビィデント伯爵子息・・・なんか強そう。
ガルパン伯爵子息・・・なんか、こいつとは気が合いそうな気がする。頭が良さそうな感じだが、そこはかとなく変態の香り。

一応、敵に回したくない侯爵以上の人も確認しよう。


ディボルディー侯爵子息・・・根暗な雰囲気がムンムン。
ちなみにディボルディー侯爵様は、うちの次男を抱え込んでいるので、ここはブッキング。

レスター侯爵子息・・・イケメンである。以上。

公爵以上の子息は、なんだか近づきにくい雰囲気がプンプンしているが、何人か気が合いそうなのがいる。
現宰相をやっているレジェンド公爵子息。
騎士団長をやっているガルーダ公爵子息。

ピンときた雰囲気から、熟女好きーと見た。

もちろん、確認した訳ではない。
私の中のエロセンサーがそう言っているだけだ。

チョロいんってだけなら、第二王子なんだが、身分が違いすぎるし、面倒ごとに巻き込まれそうだから却下だな。

先程から、就職先の男性陣ばかり見ているのは、何故かって?

いや、実は校舎に入ってから凄いの。視線が。
そう、女性からの視線がすんごいの。

目を合わせたら、なんか食われそうなほどの熱視線なの。
なんなの?
ちょっと怖いんだが。

いや、本来なら女性の友達を作って、そこから就職先をと思っていたんだよ?
けど、なんか、ライオンの檻に入った小型犬の気分だ。

決して、ウサギではない。
・・・と思いたい。。

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