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第二章
番外「どうしてあなたじゃなくちゃダメ?」
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柔らかな光が、照らし出す。
そっと手を伸ばし抱きしめれば、全身を光の渦が包み込んだ。
朝の太陽のような黄金の乙女。
「ルシア……」
身を預けてくるしなやかな体をきつく抱きとめる。
少女を脱した美しい女は、ゆるやかに瞬いてこちらを見つめるのだ。
「クライヴ」
澄んだ眼差しが、そこにはある。
「お前じゃないと駄目なんだ。 こんな気持ち生まれて初めてだ」
どうしてなんだろう。
飽きてしまうと思っていたのにあっという間に絡め取られた。
年下の少女の魔力に。
「……まあ」
くすくすと笑ってはにかむ可憐さがまぶしい。
「私も同じですよ?」
腰にしがみつき、背中に腕を回してくる。
金髪を撫でて、ひと房を掬い指に絡めることを繰り返す。
「大好き……」
「フン。俺の方がもっと好きだ。分かってるだろう」
耳元に息を吹きかければ、身をよじる。
「っ……何するんですか」
「お前のせいだろ」
「人のせいにしないでください」
「無邪気に笑いかけるな。心臓に悪い。
神経全部持っていかれるじゃないか」
「……クライヴだって、たまにしか笑ってくれないくせに
私にばかり文句言わないでください」
「笑ってるだろう」
「そんな悪魔面じゃなくて、もっと優しくてふんわりした笑顔ですよ。
似合うのに、何故もっと見せてくれないの」
ルシアの勢いに、圧倒されて口をつぐむ。
「……そんなの俺が常に浮かべてたら逆に恐ろしくないか。
自分でも受け入れられないんだが」
「いいえ全然。その後ろ向きの根暗っぷりどうにかならないんですか。
こうなったら、天使の笑顔が自然になるように毎日練習です」
ルシアはぽんと手を打った。
「は。何故そんなことをしなければならない」
「クライヴが万人に好かれるようにです」
にっこり笑ったルシアが、腰に手を当てて俺を見つめる。
いい考えだと言わんばかりで、溜息が出る。
「俺はお前にだけ好かれていればいいよ」
「くっ……殺し文句攻撃ですか」
既によろめいているルシアは、きょろきょろと視線を彷徨わせている。
「本気だ」
素早く口づけを落とすと、途端に大人しくなった。
とろけた瞳で見上げている。
「仕方がないですね。お得意の意地悪な顔で満足してあげます」
「上から目線か……図太くなったな」
「私は生まれつき図太いんです」
こんなやり取りも楽しく、日々が過ぎていく。
丸めこまれたのはきっと俺の方だ。
そっと手を伸ばし抱きしめれば、全身を光の渦が包み込んだ。
朝の太陽のような黄金の乙女。
「ルシア……」
身を預けてくるしなやかな体をきつく抱きとめる。
少女を脱した美しい女は、ゆるやかに瞬いてこちらを見つめるのだ。
「クライヴ」
澄んだ眼差しが、そこにはある。
「お前じゃないと駄目なんだ。 こんな気持ち生まれて初めてだ」
どうしてなんだろう。
飽きてしまうと思っていたのにあっという間に絡め取られた。
年下の少女の魔力に。
「……まあ」
くすくすと笑ってはにかむ可憐さがまぶしい。
「私も同じですよ?」
腰にしがみつき、背中に腕を回してくる。
金髪を撫でて、ひと房を掬い指に絡めることを繰り返す。
「大好き……」
「フン。俺の方がもっと好きだ。分かってるだろう」
耳元に息を吹きかければ、身をよじる。
「っ……何するんですか」
「お前のせいだろ」
「人のせいにしないでください」
「無邪気に笑いかけるな。心臓に悪い。
神経全部持っていかれるじゃないか」
「……クライヴだって、たまにしか笑ってくれないくせに
私にばかり文句言わないでください」
「笑ってるだろう」
「そんな悪魔面じゃなくて、もっと優しくてふんわりした笑顔ですよ。
似合うのに、何故もっと見せてくれないの」
ルシアの勢いに、圧倒されて口をつぐむ。
「……そんなの俺が常に浮かべてたら逆に恐ろしくないか。
自分でも受け入れられないんだが」
「いいえ全然。その後ろ向きの根暗っぷりどうにかならないんですか。
こうなったら、天使の笑顔が自然になるように毎日練習です」
ルシアはぽんと手を打った。
「は。何故そんなことをしなければならない」
「クライヴが万人に好かれるようにです」
にっこり笑ったルシアが、腰に手を当てて俺を見つめる。
いい考えだと言わんばかりで、溜息が出る。
「俺はお前にだけ好かれていればいいよ」
「くっ……殺し文句攻撃ですか」
既によろめいているルシアは、きょろきょろと視線を彷徨わせている。
「本気だ」
素早く口づけを落とすと、途端に大人しくなった。
とろけた瞳で見上げている。
「仕方がないですね。お得意の意地悪な顔で満足してあげます」
「上から目線か……図太くなったな」
「私は生まれつき図太いんです」
こんなやり取りも楽しく、日々が過ぎていく。
丸めこまれたのはきっと俺の方だ。
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