藤の花の君は水無月に囚われる

雛瀬智美

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3、憂いを秘めた人は傲慢な皇子様でした

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 酒楼に勤めるようになって、
 以前より先生に会う機会が増えた。
 訪問診察の日は昼間の先生の姿で、
 酒楼に来る日は夜の先生の姿。
 美しい彼は、まだ別の顔を隠している。
 今日こそはと決めて私は青先生と向き合っていた。

「先生、私のことを好きなの?」
「そう言わなかったか?」
 煙管を口にする彼は、
 どこかうつろな表情でここではない場所を見ている。
 七歳も年上なのに迷子のような顔をする人。
 この一年、医師としての彼にあこがれを抱いていた。
 大人の男性としか思っていなかったが、それだけではない。
 弱さを見せてくる彼を見捨てられず溺れてしまう。
 酌をする。
 彼は何杯も盃を傾けても決して酔ったりしないから、
 少し残念に思うこともある。
 弱さは見せても隙は見せないのだ。
 青先生は酒杯(しゅはい)を傾けた唇で私の唇に触れた。
 最後のひと口を味あわせるように。
「……女性官吏になりたかったけど学校に行くお金もなかったから、
 ここで働くことにしたの。学がないから、
 稼ぐ方法も限られるの。
 お昼のお仕事だけでは生活するのは苦しかったけど
 ここで働いたら、薬代も払える」
 少し強い口調になってしまった。
 先生に強く通告され、彼が来る日しか出勤していない。
 それでも私は、十分な稼ぎを得ていた。
 先生が、特別に多く支払ってくれているから、
 取り分も多かった。
「俺がお前を救ってやる」
 青先生は私の背中を抱く。
 たくましい躰にしがみつくように抱きしめ返した。
「俺が毎日来られない理由を考えたことはあるか?」
「毎日は疲れるから?」
「……四六時中繋がっていたいのにそれはない」
「先生ったら」
 あからさまな発言をされ頬が火照る。
 さっき飲んだお酒の味がまだ喉に残っていた。
「お前を抱く口実が欲しかったが、
 不純な始まりの言い訳にもならないな」
「……身体からでも心はそこにあったんだから、
 いいのよ。先生はどうせ……」
 いきなり唇をふさがれた。
「沙矢は、生意気だな」
 吐息が弾む。
 濡れた唇が、部屋の明かりに照らされていた。
「そうよ。生意気でかわいげがないの」
「じゃあ言ってみろよ。俺はどうせの続き」
「んっ……」
 執拗な舌の動きに翻弄され身体の力が抜ける。
「言葉で伝えるのを端(はな)から諦めてたのよね」
「健気に生きる沙矢の姿に
 惹かれていたが、認めてはならないと思っていた。
 年齢差もあるし、俺ではお前の相手にふさわしくないとさえ思った。最初は」
「そう……」
「ここで働くのをやめると言わないから、
 俺が通う日以外は店に出るなと言い置いたんだが……
 本当は毎日でも会いたいし、抱きたい」
 情熱的にさえ感じる口調だった。
「お店ではなく外で会いたい。
 ここでいつわりの恋を演じなければいけないなら、
 つらいだけよ。先生は私の心なんてどうでもいいの?」
「どうでもいいわけがない。
 お前の心も全部求めてる」
 背中で髪を梳かれる。
「診療所の先生で、年齢差のある大人の男性……それだけじゃないのね」
 中々本題に入らずしびれを切らした。
 私に深くに触れるほど何かをごまかしていると二度目の夜に気づいた。
「皇家(おうけ)が、医師の家業をしているのは知っているか?」
「……隆皇帝陛下は、長年、産院を営まれていたはず。
 今は政(まつりごと)だけに専念されて医師としては
 活動されていないのよね。
 その産院がどうなったのかまでは知らないのだけれど」
「……陽先生は、俺の姉、翠の夫で義兄だ。
 父が作った産院を色々な病気を診る診療所にしたのは、
 あの二人なんだよ。俺は、数年前、医学を極め
 医師として彼らの診療所に務めることになった」
「隆皇帝が、お父上……ということは、
 皇太子さまなの?」
 青先生は頷いた。
「俺は医療を生業とする皇家に生まれ、
 医師になったが、世継ぎとしての
 立場もある」
 腕の中で、切ない想いに駆られる。
「医師の俺が皇太子であることは、
 市井(いせい)の民はしらないだろう。
 父が作った産院とは別の場所に
 診療所を作ったのは姉夫妻だ。
 皇帝が医師であることは
 知れ渡っていたが、目立たず活動することを考えたからだ。
 俺は、皇統を継ぐためという意識はなく、
 医師になるのを志した。
 人々の助けになる父や義兄の姿が眩しくて
 憧れたからだ」
 青先生は一気に話してくれた。
「貧しい人からは診療代をとらなかったのって、
 あなたが皇家の人だったからなのね」
「心の底から病の人を救いたい気持ちから、
 診療所をしている。現所長の陽先生も、
 看護師の姉も」
 卓の上で空になった瓶を立て直す先生の姿は、 
 大人のようで、あどけなく見える。
「皇太子殿下……何も知らずに申し訳ありません」
「……青と呼んでくれ。お前だけは特別だ」
「青、ここにいたらあなたの恋人でいられるの?」
 診療所の医師であり皇位継承者である人は、自嘲気味に笑った。
「……俺が勘違いをさせたな。
 診察代はいらないし、むしろ経済的に
 沙矢とお母さんの力になりたかったが、
 金を渡したら、お前が心を閉ざす気がしたんだ」
「ここに通って間接的に力になろうとしてくれたってことね」
「かたくなな考え方をするお前には、
 このやり方しかできないと思った。俺も極端だな」
 青い瞳が、ろうそくの炎の中で揺らめく。
「……お店の人にお仕事の内容を聞いて
 意地で乗り切ろうとしたわ。
 これしかないって思いこもうとした」
 お酒の肴もとうに空で、すでに夜の時間は始まっていた。
 だが、今日は言葉で触れ合いたい夜だった。
「父は譲位をほのめかしていて、
 一年以内に俺は、皇后を見つけて皇統を継がなければならない。
 婚姻が皇帝になる条件だからだ」
 ぐっ、と喉がつまる。
 涙が勝手に零れ落ちた。
「……さよならの前にたくさん教えてくれてありがとう」
 言えなかった理由も全部納得した。
「話は最後まで聞けよ!」
 肩を掴まれる。
 青は、激情を瞳に宿していた。
「皇太子殿下が市井(しせい)の娘に入れ込んで、
 一時の熱をあげていただけ……でしょ。
 ここでしか会えない理由もよーくわかりました」
 ぺらぺらと口走る私は、乱暴に押し倒された。
 首筋に嚙みつかれる。
「……皇后としてお前を迎えたいと
 言いたくて言えなかった。
 だけど欲しくてたまらなかった」
 舌が耳朶をなぞる。
 みだらな行為に及ぼうとしているのに、
 この人は、どこまでも清廉に思える。
 私が初心(うぶ)すぎるだけか。
「孕まないようにする薬は、
 非合法の薬で危険なものだ。
 俺はお前に飲ませたくなくて捨てろと
 命じたが、あれはどうしたんだ?」
「捨てたわ。飲んでない……」
 意味を考えもせずに抱かれて二ヵ月が経つ。
 ここで会うのは週に一度だが、
 何もせず帰ったことは一度もない。
(青の手のひらの上で躍らされていたってこと?)
「俺も薄々知りつつ、お前を最後まで抱いた。
 遠慮なくすべてを奪った。
 さて、それはなぜだろう?」
 弱気な風情をかなぐりすてた青……
 この国の皇太子殿下は凄絶な笑みを浮かべている。
 真上から私を見下ろす鮮やかな青い瞳。
「親父に自信満々に約束してしまったんだよな」
「な、何を」
 答えなんてとうにわかっている。
 未だ、兆しはないものの私は、
 この人と肌を交わし続けた。
「……婚姻を結ぶ相手……皇帝の妃である皇后を見つけ
 子も作った上で皇帝に立ってやるってな。
 俺が心から愛する相手ならば、生まれや育ちは
 問われない」
「……妃の一人に迎えていただけるの?」
 ずっとこの話をしたかったのだろうが、胡散臭い。
 半信半疑で口にしていた。
「父の代も後宮がなかったし俺も後宮に女を迎えるつもりはない。 
 俺が相手を見つけられなければ、
 有無を言わさず後宮が整えられるだろうが、
 そうならない道が見つかった」
 頬から首筋を大きな手がたどる。
「沙矢、皇后になれ。
 愛するたった一人がいるのだから、
 他は必要ない」
 青は私のなだらかな腹部を撫でる。
「大丈夫だ。沙矢の母の病はよくなっている。
 顔色も前に比べて見違えるようだし、
 薬を飲んでいれば治る」
 心から母のことを案じてくれていたことはわかっている。
 私の不安材料を失くして、否(いな)と言わせないようにしたのだとは思いたくない。
「よかった」
「こんなずるい形を取ってしまったが、
 お前を愛していることに嘘偽りはない」
(ずるいって自分で言っちゃうの)
 彼の背中に腕を回した。
「子は後でもいい。お前がいることが重要だ」
 強く抱きしめられる。
 深く激しく愛された翌朝、私はこの酒楼をやめることになった。
 紳士的で優しい医師ではなく
 横暴で傲慢な皇太子殿下の手を取ることに決めたからだ。

 夕刻。
 青は、初めて見る姿で水無月家に現れた。
 とんでもなく麗しくて気高い皇族の姿に、圧倒されてしまった
 私と母は、驚いて腰を抜かしそうだった。
 琥珀色の衣はきらきらしく彼にとても似合っていて、
 今まで見たどの姿よりもらしく思えた。
 酒楼を訪れる時も上等な衣を着ていたが、
 医師としての彼の私服だと思っていた。
「千沙さん、今まで隠していて申し訳ありません。
 私はこの国の皇太子です。
 皇太子の身分にありながら医師としても活動していたんです」
「……私、知っていたんです。沙矢は気づいてなかったみたいでしたが、
 あなたはとても有名だったから」
 母の言葉に青はどこか遠くを見るような表情をした。
「こちらの身分を知った途端、距離を取られそうになりました」
「……当たり前でしょう」
 気安い態度を取る私を母はあきれたように見る。
「今日はお嬢様を迎えに来ました。
 彼女をたった一人の妃として迎えたい。
 皇后になってほしいのです」
 端麗な容姿の彼には、俺様な風情よりこの方がふさわしく見える。
「わが娘のことを大事にしてやってください。
 よろしくお願いします」
 母の顔を凝視した。
「千沙さんのご病気が治られても 
 診察させていただきたいと思いますし、
 生活も保障します」
「……ありがとうございます」
「この婚姻は俺の悲願ですが、
 無理強いはできないと思っています。
 逆らったからとかそんな風に考えなくて大丈夫です」
 逆にここまで言われると怖い。
 私は、胡乱気な眼差しで青を見上げた。
「今後、彼女の体調に変化が見られましたら、
 お母さまにもいち早くご報告します」 
「ぬけぬけと言わないで!」
 あのはかなげな風情は一体何だったんだろう。
 今はふてぶてしく感じる。
「私は思ったより早く孫の顔を見せてもらえるのかしら」
 青はすがすがしいほどの微笑みを浮かべている。
 嫣然とした姿には、敬意を表したい。
「沙矢、準備はできているんだろう?」
 口調を変えてこちらを見下ろす。
「心の準備が足りません。先生」
「どう呼べばいいんだったかな?」
「青」
「お母さまも我が皇城でお過ごしいただきます。娘さんとも毎日会えますよ」
「……ありがとうございます」
 受け止めきれず後ろ向きに倒れそうな母の背を支え、
 部屋に連れ帰った。
 まだ無理をしてはいけない。
(刺激が強かったみたい)
「とんとん拍子というか……
 そろそろ思考が働かなくなりそう」
 青のもとに戻ると彼は口の端をゆるく釣りあげた。
「お前のことを話したら父がえらく上機嫌でな。
 授かるのも時間の問題と伝えたら、
 血圧が上がるくらい喜んでいた。
 なんの憂いもなく退位できるのはよかったな」
「……そこまでのキャラだったの?」
「こんなので驚いてたらついてこれないぞ」
 さっさと乗れと黒馬に乗せられる。
 鞍に乗せる時、細心の注意を払ってくれた。
「皇太子殿下が自ら馬を駆っていらしたのね」
「ああ……馬はかわいいし役に立つ」
 真顔だが心の底から思っているのだろう。
 青が馬を駆る技術は、安心して乗っていられるものだった。

 城門を抜けた先にある皇城は藤の花が咲き乱れていた。
 藤城(とうじょう)とも呼ばれるらしいのは、
 見事な藤棚があるからだ。
 広大な土地には、皇帝陛下や皇太子陛下の住まう藤の宮と、
 皇族の住む邸がある。
「青さまは、ここから出勤されているのね」
「青と呼べ。わざとだろ」
 バレていた。
「さっさと中へ入るぞ。
 迷うと困るから俺のそばを離れるなよ」
 青が手を差し出し指を絡めてくる。
 私も指を絡めたら、青は照れたようだった。
「なんでこれくらいで赤くなるの?」
「ば……赤くなってなどない!」
 馬鹿と言おうとしたのかな。
 なんだかんだこの人……かわいげはある。
「沙矢、今日はめくるめく夜を過ごそう」
 耳元でささやかれ赤くなってしまう。
 息を吹きかけないでほしい。
「華燭の典までは禁欲と聞いたわ」
「それは誰に?」
「……この前、診療所で陽先生に」
「騙されなくていいぞ」
 欲に正直な皇太子さまだ。
 広い皇城内は四方八方に道が繋がり、
 彼の手を離したらその辺を歩いている官女の方か
 宦官の方に道を聞かなければならないだろう。
「青、ちゃんと花嫁を連れてきてくれたんだね!」
 高い位置から聞こえてきた声に上を見上げる。
 駆け降りてきた壮年の男性は私の側で、
 青の背中に腕を回した。
(うわあ……イケオジ! 若々しいけど
 おいくつなのかしら)
 目元をゆるませこちらに警戒心を抱かせない。
 端正な面差しの男性は、極上の微笑みを浮かべている。
 今は冕冠(べんかん)をかぶられていない。
 公式行事の時にかぶるのだと聞いたことがある。
「父上……戻りました」
 青は小さなため息を漏らしている。
 藤国の最高権力者である人は、私に視線を移し、
 先ほどより柔らかい微笑みを浮かべる。
「沙矢嬢、ようこそ皇城(こうじょう)へ。
 私が青の父でありこの国の皇帝陛下です!」
「皇帝陛下、ご挨拶遅れまして申し訳ありません。
 水無月家の娘で沙矢と申します」
 美しいものであふれた皇城に庶民の小娘が現れて不愉快な気分になられていないか気になる。
(豪華な衣装とお化粧が、勇気をくれますように)
 瞼を震わせた私は、優しい腕に抱きしめられて息を吐く。
「いきなり距離をつめると沙矢も驚きます」
 距離が近いのは、きっと似ているのだと思う。
 彼らの纏う空気は同じものだ。
「大丈夫です。私、医師として活動されている皇太子殿下
 にずっとお世話になってきました。
 病に伏した母のために尽力してくださる姿に、
 恐れ多くも惹かれてしまって……」
 皇帝陛下は、何度も頷いて優しく微笑んだ。
「沙矢ちゃん、うちの愚息を
 選んでくれてありがとう。 
 今日は、ゆっくりして明日は早膳で会いましょう」
 頬に口づけを落とされそうになったが、
 青に素早く引き離された。
 抱擁をひっぺがされなかったのは意外だと思った。
 先程から無言の皇太子殿下の顔をよく見れば、
 ひきつっていた。
 脳裏に深いしわを刻み、眉も吊り上げている。
 皇帝陛下は笑顔を残し去って行く。
 宮廷の女官も多く行きかう中で、肩に腕を回され
 頬に口づけられた。
「ここにお前といられるのが奇跡だな」
 しみじみとした口調だった。
「少しずつ実感してきた。
 青先生は、皇太子殿下で
 私の運命の人なんだって」
「かわいいこというと取って食いたくなるな」
 いきなり抱き上げられる。
「重いでしょ」
「羽のように軽い」
 なんてうそぶく。
「俺の部屋に行こう」
 広い皇城の中を進む間ずっと青の腕の中にいて、
 時々下ろしててと言いたくなったが彼がご満悦なのでやめておいた。
 思った以上に力持ちのようだ。
「……なにやら考えているようだが」
 西域の毛織物の敷かれた床に座っている。
 膝を立て肘をついた青は私から視線をそらさない。
(穴が開きそう!)
 青い瞳の効力は絶大で、私は無意識下で視線をそらした。
「女官長が、来てくれたぞ」
 扉が叩かれ青が返事をすると、
 上品な女性が姿を現した。
 皇族一家の部屋に直接赴けるのだから、
 官吏でも身分が高い人だ。
「青さま、お帰りなさいませ」
「操子さん、ただいま。
 花嫁を連れてきましたよ」
 青はどこか誇らしげに話している。
 彼女は、近しい立場にいる人なのだろう。
 二人の間にある空気はとても柔らかい。
「沙矢さま、よく来てくださいました。
 今日からお側に仕えさせていただきます。
 操子と申します」
 恭しく頭を下げられた。
「初めまして。沙矢と申します」
「頭を下げる必要はないが、
 沙矢の気持ちは伝わったと思う」
 操子さんは、私をとがめることはない。
 広い卓の上に桃饅と、茶を置いて部屋を辞した。
 茶を注ぐのは、青がしてくれた。
(皇子さまなのに!)
「夕食の前だが、腹が空いているだろう?」
「……少しだけ」
 とろける口当たり。
 ほどよい甘さに頬をゆるめた。



















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