異世界転生したら最上位種族の「銀龍」になりました。

ルアラス王国 レイシー街 編

第20話 本気

第20話 本気


ルーク「貴方人間じゃないでしょ？」

佐藤「え？」

佐藤 (何かバレたんだけど)

緑龍 (冒険者の頂点に立つ人の攻撃を冒険者なりたてホヤホヤ新人が普通は避けられるわけが無いからね)

ルーク「反射速度が人間の域を超えてる。うちのじじぃでもさっきの攻撃は初見じゃ避けられなかった。」

ルーク「だが次の攻撃は避けられないぞギンさん」

ルークの魔力が高まっていく。

佐藤 (さっきのは本気じゃなかったってことか)

緑龍 (逆に人間ですかって疑うレベルだね…)

ｷｨｨｲｲﾝ

飛行機が離陸する時のような音がルークから発せられる。

ギルド長「ちょ、ちょっと待て！」

ルークがギルド長の声に反応し魔力を集めるのを辞める。

ギルド長「もう結界にヒビが入ってこれ以上暴れられるともう持たない！」

ルーク「安っぽい結界張るからぁ」

ギルド長「ギルドが作れる最高位結界だぞ！お前らが異常なだけだ！」

ルーク「ギンさん今日はありがとう。楽しかった！また遊ぼうね」

ルークはそう言い颯爽と消えていった。

佐藤 (嵐のようなやつだったな)

ギルド長「おい！壊した壁直していけよ！」

ギルド長が大きな声でそう言うがルークの姿はもう消えていた。

ギルド長「あいつ…」

ちなみに分析を失敗した途端、新しく魔法を覚えていた。極分析というやつだった。

ルークが本気を出す前のステータスになるが…

種族 人間
Lv1325
【体力】6525/6525
【魔力】14275/14275
【魔法】魔法剣・浮遊

佐藤 「とんでもない強さだったな」

緑龍 (これで本気のステータスじゃないって龍の恩恵を受けてる可能性が高いね)

佐藤  (ところで今更なんだがなんでお前はちっちゃいんだ)

緑龍「復活と言っても1度やられているからね、魔力や神力が世界に分散して大きな体を保つことが出来ないんだ。まぁそのせいで…」

佐藤「そのせいで？」

リア「ギン様！どうしていつのまにかワイバーンの子供なんてペットにしているんですか！？」

緑龍 (ワイバーンの子供に間違われるんだ)

ギルド長「なに？ワイバーンの子供だと？」

ギルド長が緑龍の方に向かいものすごく近くで観察する。

ギルド長「これ、ワイバーンなのか…？」

緑龍 (ギクッ)

ギルド長「まぁいい！冒険者カードの発行は済んだみたいだから受付でカードを受け取るのと一緒に魔物の同伴許可も貰っときな！」

ギルド長「今日は色々とすまなかった！困ったことがあればいつでも相談してくれ！」

そう言われ実技のテストは終わった。

…


受付嬢「それではギン様とリア様のギルドカードをお渡ししますね」

そうして受付嬢から手渡しされたのは銅色のカードだった。

受付嬢「万が一亡くされた場合はまた受付嬢で再発行します。前のカードが見つかってももう使えなくなりますのでご了承ください」

リア「無くさないようにしなくちゃですね！」

受付嬢「再発行には料金が発生しますので気を付けてください」

受付嬢「御二方はCランクの戦闘員冒険者になりますのでD～Cの戦闘員、非戦闘員の依頼を受けることが可能になります。」

緑龍 (ふむふむ)

受付嬢「そしてランキングシステムにも自動的に参加になりますので頑張って上位を目指して頑張ってくださいね！」

佐藤「ランキング…？」



次回に続く…