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VOID(ボイド)編
第61話 無力
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第61話 無力
ビリビリッ
ジェイ 「おい、皆んな無事か?」
屑の街…ワストタウンには1万人ほどの住人がいる。
そしてその住人全てが入れ、暮らしていける地下居住区をジェイは1年ほどかけて完成させていた。
この時、ヴェルは15歳になっていた。
ヴェル 「かなり狭いねやっぱり」
ジェイ 「それは言わない約束だろ!ヴェル!」
周りがクスリと笑う。
ヴェル 「外はどうなっているんだろう」
ジェイ 「空災ギメイアは、電気を帯びてる巨大な鳥だ。全ての電子機器は使えなくなるし近づくだけで即死の空飛ぶ災害だ」
ジェイ 「2日間はこの地下でやり過ごそう…食料も十分にある」
~3日後~
? 「ここが屑の街…ワストタウンか」
? 「噂通り汚くて臭くてとても不愉快な街だ」
グムド 「あんた見かけねえ顔だな…どこから来た、」
ザシュッ
一瞬でグムドの首が切れる
カンカンカンカンッ
ジェイ 「なんの警告だ?」
ヴェル 「急ごう!東の方だ」
走るジェイとヴェル
ヴェル 「あれは…騎士?」
ジェイ 「前にいるのはグムドか?」
近くに駆け寄る2人。
ヴェル 「嘘だろ?死んでる?どうして」
ジェイ 「理由を言え、さもなくばお前を殺すぞ」
? 「臭かった豚を切っただけだ」
ジェイ 「何だと?」
ジェイが近くにあった鉄棒を騎士にぶつける
ガァン
ジェイ 「攻撃が届かない?」
? 「あぁ、俺に攻撃を与えるには俺よりレベルが高くないとな」
? 「ちなみに俺のレベルは520だ」
? 「えーっと、君は…」
ジェイ・クライル
種族 人間
Lv 120
【役職】元貴族
【体力】5600/5600
【魔力】2700/2700
【魔法】指導者
? 「へぇ割とレベル高いんだね…それにクライル…あぁあそこの落ちこぼれ貴族の!こんな所に住んでたんだね…なんというかお似合いだよ笑」
? 「はっはっはっ」
ジェイ 「ヴェル!早く逃げろ!」
ジェイ 「こいつは、騎士隊長のルメルス・ティリア、お前が勝てる相手でも俺が勝てる相手でもない!」
ティリア 「よくわかってるじゃないかっ!」
ジェイがゴミ山に吹き飛ばされる。
ヴェル 「ジェイ!」
ジェイ 「な、なんの用でこの街に来た!」
ティリア 「ここは神聖なるルアラス王国の領土…それなのにゴミみたいな豚共が住む家畜場になっているのが大層気に入らないみたいでね、ここから強制退去してもらうよ」
ティリア 「まぁここから出ても路頭に迷い死ぬだけだけどね、はっはっはっ」
ヴェル 「そんな事させるかっ!」
ヴェルがティリアに攻撃する。
ティリア 「お前も死ね」
ジェイ 「ヴェル!」
グサッ
ジェイがヴェルを庇い胸を剣で貫かれる。
ジェイ 「今までありがとうな…ヴェル…お前はこれからも…」
ジェイがまだ最後の言葉を言いかけの途中でティリアがジェイの首を切る。
ティリア 「最後まで話させねーよ、はっはっ」
ヴェル 「…」
ティリア 「さぁ仕切り直しだ、お前も死ね」
ヴェル 「お前…死ぬ覚悟は出来てるんだろうな?」
ティリア 「誰が死ぬって?」
通常、固有魔法は産まれ持った瞬間やレベルが上がった瞬間に授けられる。
ただ今回のヴェルの魔法は強い怒りの意思が産んだ…絶対的魔法…『破裂魔法…裂命(ルビラ)』
自分の手に込めた魔力以下の対象を任意で破裂させる事のできる魔法。
そして今回ヴェルが対象にしたのは…
ティリアの心臓であった。
パンッ
この時…ヴェルは変わってしまった。
次回へ続く。
ビリビリッ
ジェイ 「おい、皆んな無事か?」
屑の街…ワストタウンには1万人ほどの住人がいる。
そしてその住人全てが入れ、暮らしていける地下居住区をジェイは1年ほどかけて完成させていた。
この時、ヴェルは15歳になっていた。
ヴェル 「かなり狭いねやっぱり」
ジェイ 「それは言わない約束だろ!ヴェル!」
周りがクスリと笑う。
ヴェル 「外はどうなっているんだろう」
ジェイ 「空災ギメイアは、電気を帯びてる巨大な鳥だ。全ての電子機器は使えなくなるし近づくだけで即死の空飛ぶ災害だ」
ジェイ 「2日間はこの地下でやり過ごそう…食料も十分にある」
~3日後~
? 「ここが屑の街…ワストタウンか」
? 「噂通り汚くて臭くてとても不愉快な街だ」
グムド 「あんた見かけねえ顔だな…どこから来た、」
ザシュッ
一瞬でグムドの首が切れる
カンカンカンカンッ
ジェイ 「なんの警告だ?」
ヴェル 「急ごう!東の方だ」
走るジェイとヴェル
ヴェル 「あれは…騎士?」
ジェイ 「前にいるのはグムドか?」
近くに駆け寄る2人。
ヴェル 「嘘だろ?死んでる?どうして」
ジェイ 「理由を言え、さもなくばお前を殺すぞ」
? 「臭かった豚を切っただけだ」
ジェイ 「何だと?」
ジェイが近くにあった鉄棒を騎士にぶつける
ガァン
ジェイ 「攻撃が届かない?」
? 「あぁ、俺に攻撃を与えるには俺よりレベルが高くないとな」
? 「ちなみに俺のレベルは520だ」
? 「えーっと、君は…」
ジェイ・クライル
種族 人間
Lv 120
【役職】元貴族
【体力】5600/5600
【魔力】2700/2700
【魔法】指導者
? 「へぇ割とレベル高いんだね…それにクライル…あぁあそこの落ちこぼれ貴族の!こんな所に住んでたんだね…なんというかお似合いだよ笑」
? 「はっはっはっ」
ジェイ 「ヴェル!早く逃げろ!」
ジェイ 「こいつは、騎士隊長のルメルス・ティリア、お前が勝てる相手でも俺が勝てる相手でもない!」
ティリア 「よくわかってるじゃないかっ!」
ジェイがゴミ山に吹き飛ばされる。
ヴェル 「ジェイ!」
ジェイ 「な、なんの用でこの街に来た!」
ティリア 「ここは神聖なるルアラス王国の領土…それなのにゴミみたいな豚共が住む家畜場になっているのが大層気に入らないみたいでね、ここから強制退去してもらうよ」
ティリア 「まぁここから出ても路頭に迷い死ぬだけだけどね、はっはっはっ」
ヴェル 「そんな事させるかっ!」
ヴェルがティリアに攻撃する。
ティリア 「お前も死ね」
ジェイ 「ヴェル!」
グサッ
ジェイがヴェルを庇い胸を剣で貫かれる。
ジェイ 「今までありがとうな…ヴェル…お前はこれからも…」
ジェイがまだ最後の言葉を言いかけの途中でティリアがジェイの首を切る。
ティリア 「最後まで話させねーよ、はっはっ」
ヴェル 「…」
ティリア 「さぁ仕切り直しだ、お前も死ね」
ヴェル 「お前…死ぬ覚悟は出来てるんだろうな?」
ティリア 「誰が死ぬって?」
通常、固有魔法は産まれ持った瞬間やレベルが上がった瞬間に授けられる。
ただ今回のヴェルの魔法は強い怒りの意思が産んだ…絶対的魔法…『破裂魔法…裂命(ルビラ)』
自分の手に込めた魔力以下の対象を任意で破裂させる事のできる魔法。
そして今回ヴェルが対象にしたのは…
ティリアの心臓であった。
パンッ
この時…ヴェルは変わってしまった。
次回へ続く。
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