神獣ってモテますか?(モテないゲイは、魔法使いを目指す!@異世界版)

ビーバー父さん

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異世界来ちゃったのかな?

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「あ、の、俺
 そんなつもりは無かった。」

言葉や感情がこの世界に影響するなんて思ってもなかった。

確かに、今まで記憶や強い感情で力が使えてた。
俺のせいなんだ。

人と関わりたくないって言ったから、この大自然は俺を守ってくれてたんだ。

「では、私たちと来ていただけないだろうか?」

それは、嫌だ。

「ごめん、嫌」

勝手に神獣とか言われて、嫌だよ。
カトラスは気になるけど。

「民は、貴方を待ち望んでいる」

「俺は、無駄に苦しめたいわけじゃ、な、いから。」

こんなとこまで謝りに来てくれたんだ。

「でも、何で俺がここに居ると?」

「大魔法使いが、貴方様を見つけました。
 鳥の目と、獣の嗅覚で。」

「だからって、俺が神獣とは限らないじゃない」

「いえ、神獣は必ず白く、他に同じ種は居ない、のです。」

「白い突然変異の子なんていくらでもいるよ?」

「それはキメラです。
頭は獅子、足は鳥、尾は蛇、そして翼があります。
 どんなに白くても、です。」

なんだか符に落ちないけど。

「分かったけど、貴方の領地が落ち着いたらここか、別な場所へ帰るから。」

「ありがたき幸せ!
 では、今夜はここで野営させていただき、明日出発しましょう!」

え?野営?

まあ、確かにここだけ、ぽっかりと平地だしな。

「ちょっと待ってて」

平家の2LDKくらいのとこを、別空間を作って、中に20部屋くらい増やした。

広いリビングは床張りで、ダンスできそうなくらいに。

大きなテーブルを作り、台所もかなり広くした。

布団よりベッドかな?

大浴場はスーパー銭湯みたいに充実させた。


「いいよ、うちに泊まって」

「まさか!
 神獣様の屋敷にですか?」

「いま、作ったから。
 食事の支度は、手伝ってね。」

馬を繋いで、飼い葉を揚げる場所も作った。

15名は見た目古民家な平家にぞろぞろと入り、なかを見て驚いていた。

そりゃ、畳は知らないだろうしねー。

奥に寝室があるからそれぞれ好きなように分配する事と、お風呂は大浴場を使うことを言って、寛がせた。


さて、何作るかなー?

最近ハマってる、鍋にした。

大量に作れるし、早いしね!

鶏鍋、しゃぶしゃぶ、モツ鍋、寄せ鍋、色んな鍋を用意した。
卓上の七輪に、土鍋。
これぞ、日本!

箸休めに、漬物や、和え物を用意して、みんなで席について食べようと、顔を隠していた布を取ったら、シーンと音が消えた。

こっちをみんなが見てる!
なんか、怖い!

「えっと、何?」

恐る恐る聞いてみた途端、物凄い歓声だった。

「ヤバイ!
 何?あの可愛さ!」
口々になんか言われてた。

大体が可愛いだったけど。


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