神獣ってモテますか?(モテないゲイは、魔法使いを目指す!@異世界版)

ビーバー父さん

文字の大きさ
15 / 166
異世界来ちゃったのかな?

14

しおりを挟む


水、光、風、木、火、金、そして大地7人の精霊王が一堂に会した。

凄い圧で、俺はくらくらした。
漫画や小説の世界とはかけ離れていて、みんな普通の美形にしか見えなかった。
特徴的な奇抜な髪色とかじゃないし、全体的に明るい髪色で金髪系が多くて、火は赤味がかった金髪だし、水はアッシュブルーな感じ。
木は茶色の濃い色で、光は綺麗なハニーブロンド、風は水とよく似ていたけど、もう少しグレーが強い感じ。
金はプラチナブロンドだし、青とか緑を想像してた自分が恥ずかしかった。

いやだってさ、図書館で見た漫画や、小説の表紙はそんな色とかで溢れてたし、こう、衣装?もズルズルしたダラーな服とかさ、そんなんだったから。
 
今目の前の精霊王達は、なんでか軍服みたいなのに、マントなんだよ!
いや、ラドルもそんな服装なんだけど、他の精霊王もそうだとは!!

ぐるぐるしてたら、ラドルが精霊軍として神獣に仕えるから、軍服なんだって言われた。

「戦うこともあるの?」

「はい、アキ様を護るために戦いますよ。
 皆、それぞれかなりの使い手ですから。」

俺のためになんて、戦わせたくない。
俺が強くならなきゃダメなんだ。

「さて、みな揃ったね
 アキに自己紹介してね。」

神様は円卓を出して席に着かせた。

「先ずは私が。
 光を司る精霊王、シャピオス・ラザル・アスラ」

堂々とした姿で、体もマッチョなイケメン。

「火を司る精霊王、キース・ラゼル・アスラだ。
よろしくな、アキ」

ヤンチャっぽいチャーミングな笑顔が印象的なお兄ちゃんて感じ。
なんか親近感が湧く。

「水を司る精霊王、シェラシード・ラバル・アスラと申します。」

静かな、水の流れを感じさせる。
ヒーリングと言うか、こう、心が癒される感じ。
しっかり筋肉のついた細マッチョなんだけど、中性的な美人。

「風を司る精霊王、フェースライザー・ラシル・アスラです。」

異質。
どこか、ぼんやりと言うかまるでそこに関心もなければ、自分の存在すら退屈だと言いたげな、つめたくはないけど、優しいかと言われたら分からない。

「木をと言うか、植物全てを司る、モライア・ラゲル・アスラです。
 貴方様の存在が稀有な奇跡である事を感謝いたします。
 私の支配下で拉致されたこと深くお詫び致します。」

あ、あの木の中って、もしかして。

「初めて目が覚めたとき、俺がいた木の中は貴方の腕の中だったの?!」

少し頬を赤く染めながら、頷いた。

みんな見上げる程背が高いのに、モライアだけはなんか安心感があった。

そっか。
あの中で守られていたんだ。

「最後、だな。
 私は金、鉱物を司る、アードライド・ライル・アスラだ。」

一際大きな体躯に、光と同じような威厳を感じさせた。

「亜希です。
 神様に神獣として生を頂きました。
 皆様にご迷惑をお掛けして申し訳ありません。」

頭を下げると、皆んながポカンとしていた。

なんか、失敗した?!


しおりを挟む
感想 55

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

魔女の呪いで男を手懐けられるようになってしまった俺

ウミガメ
BL
魔女の呪いで余命が"1年"になってしまった俺。 その代わりに『触れた男を例外なく全員"好き"にさせてしまう』チート能力を得た。 呪いを解くためには男からの"真実の愛"を手に入れなければならない……!? 果たして失った生命を取り戻すことはできるのか……! 男たちとのラブでムフフな冒険が今始まる(?) ~~~~ 主人公総攻めのBLです。 一部に性的な表現を含むことがあります。要素を含む場合「★」をつけておりますが、苦手な方はご注意ください。 ※この小説は他サイトとの重複掲載をしております。ご了承ください。

男装の麗人と呼ばれる俺は正真正銘の男なのだが~双子の姉のせいでややこしい事態になっている~

さいはて旅行社
BL
双子の姉が失踪した。 そのせいで、弟である俺が騎士学校を休学して、姉の通っている貴族学校に姉として通うことになってしまった。 姉は男子の制服を着ていたため、服装に違和感はない。 だが、姉は男装の麗人として女子生徒に恐ろしいほど大人気だった。 その女子生徒たちは今、何も知らずに俺を囲んでいる。 女性に囲まれて嬉しい、わけもなく、彼女たちの理想の王子様像を演技しなければならない上に、男性が女子寮の部屋に一歩入っただけでも騒ぎになる貴族学校。 もしこの事実がバレたら退学ぐらいで済むわけがない。。。 周辺国家の情勢がキナ臭くなっていくなかで、俺は双子の姉が戻って来るまで、協力してくれる仲間たちに笑われながらでも、無事にバレずに女子生徒たちの理想の王子様像を演じ切れるのか? 侯爵家の命令でそんなことまでやらないといけない自分を救ってくれるヒロインでもヒーローでも現れるのか?

魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました

タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。 クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。 死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。 「ここは天国ではなく魔界です」 天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。 「至上様、私に接吻を」 「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」 何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました

SEKISUI
BL
 ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた  見た目は勝ち組  中身は社畜  斜めな思考の持ち主  なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う  そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される    

最弱白魔導士(♂)ですが最強魔王の奥様になりました。

はやしかわともえ
BL
のんびり書いていきます。 2023.04.03 閲覧、お気に入り、栞、ありがとうございます。m(_ _)m お待たせしています。 お待ちくださると幸いです。 2023.04.15 閲覧、栞、お気に入りありがとうございます。 m(_ _)m 更新頻度が遅く、申し訳ないです。 今月中には完結できたらと思っています。 2023.04.17 完結しました。 閲覧、栞、お気に入りありがとうございます! すずり様にてこの物語の短編を0円配信しています。よろしければご覧下さい。

オッサン、エルフの森の歌姫【ディーバ】になる

クロタ
BL
召喚儀式の失敗で、現代日本から異世界に飛ばされて捨てられたオッサン(39歳)と、彼を拾って過保護に庇護するエルフ(300歳、外見年齢20代)のお話です。

優しい檻に囚われて ―俺のことを好きすぎる彼らから逃げられません―

無玄々
BL
「俺たちから、逃げられると思う?」 卑屈な少年・織理は、三人の男から同時に告白されてしまう。 一人は必死で熱く重い男、一人は常に包んでくれる優しい先輩、一人は「嫌い」と言いながら離れない奇妙な奴。 選べない織理に押し付けられる彼らの恋情――それは優しくも逃げられない檻のようで。 本作は織理と三人の関係性を描いた短編集です。 愛か、束縛か――その境界線の上で揺れる、執着ハーレムBL。 ※この作品は『記憶を失うほどに【https://www.alphapolis.co.jp/novel/364672311/155993505】』のハーレムパロディです。本編未読でも雰囲気は伝わりますが、キャラクターの背景は本編を読むとさらに楽しめます。 ※本作は織理受けのハーレム形式です。 ※一部描写にてそれ以外のカプとも取れるような関係性・心理描写がありますが、明確なカップリング意図はありません。が、ご注意ください

処理中です...