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異世界来ちゃったのかな?
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しおりを挟む「フェースライザー、お前までとは。
どう言う風の吹き回しだ?」
光のシャピオスがからかう様に見やった。
「私は、アキ様の高潔な思考に感銘を受けたからです!」
真っ赤になりながら、言い返してる。
そのやり取りが可愛くて、笑ってしまった。
クスクス笑ってしまったら、フェースライザーは泣きそうな顔で俺を見た。
「アキ様、私はとても愚かで貴方にも暴言を吐きました。
それなのに、その時アキ様はこんな私を肯定してくださいました。
とても恥ずかしく、自分の存在が情けなくなった時、救われたのです。
何も知らない世界で、それでもこの世界の為に生きようとしてくださる方をお慕いせずにはいられません。
厚顔無恥と言われようと、アキ様に真名を捧げたい。
そして、出来るならその笑顔で番い名をその口から呼ばれたいのです。」
俺の前まで来て、膝をつき一様に長く伸ばした髪を大地につけ、深く頭を垂れた。
「俺は、誰かを、みんなを抱きしめて上げられるだろうか?」
フェースライザーを見つめて問うと、目を見開き涙を流した。
えぇ!泣かないでよ!
「私も抱きしめてくださいますか?」
「泣かないならね」
クスッと笑えた。
これが、恋だの愛だのは分からないけど、人の温もりを感じることがどれだけ安心できるか思い知らされた。
ぱあっと笑顔になる辺り、可愛いなと思う。
美形なのにね。
この世界は美形なのがデフォなんだろうな。
だから、俺みたいなタイプは珍しいのかもね。
儀式は荘厳な光に包まれながら、全員の真名を捧げられ、俺の魂に刻まれた感じがした。
俺は何かが変わったと言うこともないけど、精霊王達が進化してた。
変わるなら俺じゃないの?
なんかズルイ!ぶぅぶぅ!
今までも美形だったけど、皆が更に大人っぽく色気増し増しで!な感じ。
軍服みたいなのも、白と金が中心で黒があしらわれているものや、真紅があしらわれているもの、藍色など鮮やかで格の違いを見せつけられた。
俺なんか、薄っペタな猫の人型って感じで残念度が高いし。
ただ、髪が伸びて、翼が大きくなってもふもふ度があがったくらいかな。
もっと、こう、最初から言ってるけど白虎みたいな、もふもふ度もピカイチになりたいんだけどなー。
俺の残念度だけが増し増しみたいです。
「アキ、全員の真名を受けたことで、この世界での存在が安定した。
最初の目標とは多少違うけど、愛されて存在を認められたんだよ。
最初の課題はクリアしたね。
もう一つ、アキは七精霊王を守護に持つ事で、永遠の存在になり可愛さも増したよ。」
「う
出来れば精悍さが増し増しのが良いです。
なんの役にも立たない」
ガックリと肩を落とした。
あれ?
永遠の存在って言った?
どう言う意味?
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