神獣ってモテますか?(モテないゲイは、魔法使いを目指す!@異世界版)

ビーバー父さん

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異世界来ちゃったのかな?

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「神様?
 永遠の存在ってどう言う意味ですかね?」

「そのまんまだよ?」

「永遠とは!」

「うん、ずっとこの世界で生きていけるよー」

ニコニコ笑いながら、良かったね、と。

「それは、成長込みでしょうか?
 まさか、このまんま、とか?」

うんうん、て!

「いーやーだー!!!」

聞いてない!
聞いてないよ!
成長止まるとかさ!

「なんで、こんな薄っペタな身体のまま止まらなきゃいけないのー!
 漫画みたいな身体じゃん!
 コスプレだよ~」

ドール顔の完成度が増しただけの、コスプレイヤーさんの様だ。
女性がやるなら可愛くて良いだろうけど、俺がやったら不気味じゃん。

「そんなことないですよ?
 アキ様は非常に!可愛いですから!」

ラドル、欲目過ぎて。

「俺も可愛いと思うぞ?」

火の精霊王、ラゼルが慰めにならない事を言うし。

「ラゼルが自分の姿がこんなだったらどう思うよ?」

「いま、番い名を呼んでくれたな!
 嬉しい!
 アキ様可愛い!大好きだ!」

今そこじゃないんだけど。

俺を軽々と抱き上げて振り回した。

「ラゼル!
 目が回るよー」

次々に、俺を抱きしめては振り回した。
もう、無理!

翼を目一杯広げて、飛んだ。
神様の空間だから空とか無いけど、しばらく神様達が見える辺りで留まっていた。

みんな翼なんか無くても飛べるのに、無理に追いかけて来ない。
んー、それはそれで物足りない。
やっぱり構って欲しくて、ゆっくりと降りていくと、みんなが凄く優しい顔で笑っていたから胸が熱くなって、意味もなく涙が出た。

新しい家族なんだなって。






七精霊王の守護があるからって、あの大魔法使いの拘束魔法が効かないわけじゃないらしい。
ただ、破る事は出来るみたい。

拘束は多分、光を応用してるのかも、と。
実体を消す?無くす?事が出来る彼らは、光を透過させるから拘束出来ないと。

俺は肉体があるから、光を自由自在のビームのようにしてるのだろうって。

単純に鏡で跳ね返せばいいと。

そして弱点は闇、だと。

そう言えば、闇は精霊王っていないのかな。
光があれば、闇があるじゃん。

「闇は魔王の配下です。」

魔王!
いるんだ。

「魔獣などが闇に庇護されているんですよ。」

木の精霊王ラゲルが教えてくれた。

「魔王はどんな存在なの?」

「私たちとも交流がありますよ?
 仲も悪くないですし。」

なんか意外。
魔王だから、悪い奴とか偏見を持ったらダメだね。
生き物は須らくすべかその生の前では平等だ。

「魔王かー、闇の世界もちゃんと知らないとダメだね。」

みんなが、何故か嫌な顔をした。

「アキ様、魔王はイケメンなんですよ。
 最近、代替わりをしたらしいですが。」

で、嫌な顔をする理由は?

「アキ様が好きになったら嫌だから」

水の精霊王ラバルが口を尖らせて下を向いた。
精霊王って幼くない?
それもだけど、ずいぶん打ち解けてくれてるのは、やっぱり真名のせいなのかな?
ラバルの気持ちも分かる。
俺は兄貴とその友達にいつもそんな感情を持ってたから。



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