神獣ってモテますか?(モテないゲイは、魔法使いを目指す!@異世界版)

ビーバー父さん

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異世界来ちゃったのかな?

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「ラバル、今、俺の腕は翼を大きくしても、7人と神様しか包めないよ?
 もしかしたら魔王様を好きとか思うかもしれないけど、特別なのはここにいるみんなだけだよ。」

ラバルにぎゅうってされて、ふふふと笑いながら見上げると、自然とキスをされた。

え?

「アキ様、愛してます。」

あぁ、そうだ。
俺は愛したかったんだ。
愛されたかった。

「私だって、アキ様を愛していますよ」

大きな体躯で俺を抱き上げるライル。

まだ、この大事だと思うくすぐったい気持ちがどこに行くのかわからないけど、精一杯やれる事をやって、お母さんを助けるんだ。

みんなからのキスを貰いながら、ちゃんと伝えなきゃいけない事があった。

「あの、ね
 魔法を使えるようになって、お母さんを助けてあげないといけないから、協力してください。」

頭を下げて頼んだ。

「アキの母親は、向こうの世界に体を置いて、精神が迷子になっているんだよ。」

「だから、魔法の使い方が分かれば、お母さんを探して救いだせるかもしれないって、教えてもらったから。」

「ならば、アキ様を大魔法使いなど、足元にも及ばない魔力使いにいたしましょう。
 すでに神獣ですからね、ベースがちがいますから。」

ラザルが得意げに俺を持ち上げた。

「軽い、軽すぎる。
 ご飯、食べてます?」

「食べてるよ!
 ただ、想像力で出したものだから、食べた気がするってだけで、実際は食べてないのかも。」

「アキ、それ、食べてないわ」

神様が残念そうに言った。

あ、やっぱり?
1年くらい食べてないんだ。
そうすると、食べなくても生きていける?
バカ領主連中もエアご飯だったんだ。
悪いことしちゃったなー。

「なら、食べなくても生きていけてるよね?」

呆れた顔するのやめて!
みんなして、可哀想な子見る目やめて~!

「一応ね、君、神獣だから。
 精霊王の支配する大気やら大地、光やこの全てにある魔力で生きて来れただけだからね。
 大体、成長してないでしょ。
 見た目アキの世界の15歳くらい?だよ。
 今時の子は、もっとあるか。」

「成長したら、こう、もっと白虎みたいな感じになるんだな!」

やった!ご飯食べたらいいんじゃん!
楽勝!

「う、うん、そう、ね
 アハ、あはは、そうなるかもね
 うん、がんばれ!」

うん、頑張る!





情けないことにご飯の材料を獲る所からのお勉強でした。
でもさ、最初に神様が何にも言わずに、この世界に放り出したのが1番悪いと思うんだよね!
いっつも、後出しするし!
ぶぅぶぅ!

「これ、アキ様、ぶぅぶぅと、ブタになってしまいますよ。」

ラザルが、釣りをしてる俺の横に来て笑った。

「シェラシードに言えば、魚くらい簡単でしょうに」

「それはダメ!
 ズルしちゃ、ダメなの!」

くくく、と肩を震わせながら、はいはい、と返事をする。
くそー!

今は、普通に地上にいるから拘束魔法から目眩しをする為にも、光の精霊王ラザルがついていてくれる。
簡単に目眩しだけでよさそうなのに。

「私の役得なんですから、良いじゃないですか」

イケメン、羨ましい程の笑顔力!
でも、1人じゃないって嬉しいよ。


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