神獣ってモテますか?(モテないゲイは、魔法使いを目指す!@異世界版)

ビーバー父さん

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異世界は続くよどこまでも

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「叔父上、俺だってちゃんと魔王になれます!」
「後継など必要ない」

俺が魔力を練って、鳥さんを作ってる間寝てたんですけど、この子。

「俺だって、鳥くらい作れます!」

何でこんなに対抗意識を燃やすんだろう?

「お前には出来ない」

タロー様、一刀両断です。

向こうでやってくれないかな~
何も俺の練習に、タロー様ももう付き合わなくていいのに。
後は自主練で行きますか。

この子の名前何にしよう?

綺麗な夜明けの翼をもつ子だし。

そうだね。

「うん、決めた!
 コンちゃんで!」

真名はアルバってつけるね。

コンちゃんは真名を付けると、俺に話しかけてきた。

『アキ様、告鳥としてお役に立てるよう尽力いたします』

「つげどり?って何?」

『預言者、とでも言いましょうか。』

「凄い!!
 そんなことできるんだ!」

『ただ絶対ではありません。
 ですので、アキ様が抗おうとすれば、変わるのです』

「そうなんだね。
 抗って、変われるように頑張る」

チカちゃんたちを出して、コンちゃんを紹介した。

チカちゃんたちは、分かっていたらしくて、お互いの特性を話していた。

聖獣って、俺の中にいるときも会話してるの?
素朴な疑問がわいた。

「俺の中で、なんか話してるの?」
『えぇ、必要な情報は交換してますよ
 特に、アキ様のことに関しては、アキ様より知ってるかもしれませんね』

なんか、チカちゃん男前!

聖獣たちとまったり話していたら、トリスタンがまた絡んできた。

タロー様、どうにかしてくださいよ。


「俺は次代の魔王なんだから、そいつらを俺に献上しろ!
 もしくは新しく俺のために聖獣を作れ!」

はぁ、もういや。

「先ほど、ご自分でも作れるって言ったじゃないですか。
 勝手に作ったらいいじゃないですか。
 それに、この子たちは俺の家族ですから、
 貴方の好きにはできません」

「トリスタン、お前という奴は!
 魔王は私が初代で最後だと何度も言っておろう!
 お前ごときがアキに命令をするな、というのが分からんか?!
 親を見習え、あいつは弁えているぞ!」

半泣きになりながら震えているクソガキに、俺が兄貴たちから突き飛ばされたことを思い出した。

「貴方は魔王様に何をしてほしいんですか?
 魔王様に自分を見てほしくても、それでは嫌われてしまいます。」

「ぉ、お前が来たから!
 お前がここに来なければ、俺は!
 俺は叔父上に可愛がってもらえてたのに!
 お前がいなくなればいいんだ!」

このパターン、誰かさんも言ってたなぁ。

「タロー様、だそうですけど?
 甘やかしたのは、貴方もなんですね。
 今更厳しくしようとしても、無理ですよ。
 それに、この子、貴方が好きで仕方ないって。
 俺を当て馬にしないでくださいよ」

いいね、こんなに素直に自分の欲しいものを欲しいって言えるの。

人に伴侶になれとか言って、こんなクソガキと同列とか。

「バカな!
 アキ!私が欲しいと思うのはお前だけだ!
 今までも、これからも!
 アキしかいらない!」

「う~ん、埒が開かない
 思うに、トリスタンのは赤ちゃん返りなのでは?」

なんかぐずってるようにしか見えないんだよね。
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