いずれアヤメかカキツバタ

あわつき

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捕獲

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目が覚めると知らない部屋にいた。何処かの一室か、辺りにはテレビと小さな四角いテーブル、そして結多が乗っているベッドのみ。入口は一つでこちら側に鍵は付いていない。窓も付いておらず、時計も無い。結多は携帯を取ろうとポケットに手を入れたが入っていなかった。


「ちっ……」


小さく舌打ちし、苛立ちを露にする。何故こんな所にいるのかも分からない。今日はいつもみたいに仕事をして、美丘と一緒に帰った筈だ……。


『ごめん、結多!手帳忘れた。取ってくるから待ってて』


ーーそうだ。1人で駐車場で待たされたんだ。暫く待ってる間綾瀬に電話をして、伊佐からのメールを返して再度時計を確認していた時だ。


『モデルの結多さんですよね?』


不意に声を掛けてきたのはいつも見掛ける警備員の男性だった。中年で中肉中背、帽子のせいで顔がよく見えない。ただ口元には笑みを含んでいた。


『そうですけど……』
『お綺麗ですね。いつもお見掛けしてたんですよ。近くで見ると尚更だ』
『ありがとうございます……』
『これからお帰りですか?』
『はい……』
『気を付けて下さい。最近この辺りに不審者が出るって警戒されてるんですよ』
『あ、そうなんですか』
『えぇ。車の影に隠れてたり、人気の芸能人を狙ったりしてるそうです』
『怖いですね…』
『特に貴方みたいなモデルさんは格好の餌食だ』
『えっ』


警備員が遠くに視線を促したので結多もつられて後方に目を向けた。
その瞬間、背後から痛みを感じ目の前が暗くなった。それから目覚めるまでの記憶がない。


「ーーおや。目が覚めたかい?」


ガチャッとドアが開き、知らない男が入ってきた。その手には何やら重たそうな紙袋を持っていた。


「…誰……」
「やだなぁ。さっき話したばかりじゃないか」
「えっ…… 」
「ずっと君の事見てたんだよー、結多。いつかめちゃくちゃにしたいって思ってたんだ。だから、一番近くで警戒されない位置で好機を計ってた。こんなにも上手くいくとは思わなかったけど」
「…あんた……あの警備員……?」
「そうだよ。あそこの係になって初めて君を見た時から狙ってたんだ。これからはずっと一緒だよ、結多」
「い…嫌だ…!帰して…!」 
「どこに帰るんだ?君の居場所は此処だよ」
「巫山戯るな!」


結多は近づいてくる男を突き飛ばし、ドアへ走った。恐怖で手が震えているせいかなかなか開かない。


「そんなに嫌がる事もないだろう?酷い事はしないよ。ーーあぁ、君が大人しくしていたらの話だけどね」


すぐ後ろから男の声が耳につく。結多は恐る恐る振り向き、男と視線を交わした。


「……あんたの…言う事聞いたら……帰してくれるの……?」
「おかしな質問だね。君の帰る場所は此処しかないんだよ。他に何処にいくの?」
「違う……!帰らないと…綾瀬が心配する…」
「りょうら?……あぁ、君の携帯にあった名前か。その子は恋人かい?」
「勝手に見たの?携帯、返して……」
「ダメだよ。他の奴に連絡なんてしたら酷い事しちゃうよ。いいのかな?」
「……っ」
「痛いのは嫌だろう?私も君を傷つけたくはない。大人しく言う事聞けるかな?」
「……」


何を言っても聞いてくれない男に反抗する気も失せ、結多は何も答えなかったーー。





パサッと服が床に落ち、白い素肌が露になった。男は結多の綺麗な身体に抱きつくように触り、赤黒い舌でその肌を舐め回した。結多は抵抗もせず、身体を震わせるばかり。


「モデルの中でも君は特別美しいね。男との経験はあるのかな?」
「……」
「またシカトかい?あんまり無視するとおじさん怒っちゃうよ?」
「……恋人と寝て、何が悪いの」
「ほぅ。意外と強気だね。恋人というのはりょうらという子かな?」
「だったら何?誰を好きになろうがあんたには関係ない……」
「あぁ。そうだね」
「痛っ……!」


ギュッと強く乳首を摘まれ、結多は表情を歪めた。


「その恋人の事は忘れて貰おうか」
「い、やだ……っ!」
「身体は嫌がってないようだがね」
「んっ……」


ペニスに触れられ、一気に熱が上がる。撫でるように触り回し、先端を指で弄られガクガクと脚が震える。


「立ってるのもやっとか。ベッドに移動しようか」


ふらつく結多を半ば強引にベッドに寝かせ、体勢を整える。


「さぁ、脚開いて」
「っ……」


顔を赤らめながら結多は言う通りにする。男はじっと見つめ、感心めいた声を上げた。


「こんなにピンクなんだね。舐められた事はあるかい?」
「ひっ…あっ……!」
「すごいね。舐めただけでヒクヒクしてるよ」
「…やっ……」
「指で慣らしてから挿入れてあげるからね」
「んんっ……!」


優しい声とは裏腹にグッと2本の指が挿入ってきた。思いっきり中を掻き回され、声が出てしまう。


「弄って欲しい所あるだろう?言ってごらん」
「はっ……やだ……!誰が……!」
「おや?君はいまいち立場を分かってないようだね」
「いっ……ぁあ……!そこ……ダメ……嫌っ……!」


前立腺を弄られ、結多はビクビクと腰を震わせた。男は執拗にそこを攻め、結多の反応を愉しんでいた。


「気持ちいいだろう?こんなに喘いでいるクセに嫌だなんてよく言うね」
「んっ……」
「ほら。指だけでイキそうだ。一度出すかい?」
「やっ……!ぁあ……!」


ペニスに触れられて結多は射精してしまった。知らない男の指でイカされて屈辱でしかない。


「沢山出たねぇ。おじさんも気持ちよくさせて貰おうか」
「……えっ……」


腕を掴まれ、起こされたのと同時に四つん這いにされ、結多の目の前には男のペニスが揺れていた。その歪な大きさに結多は戸惑う。


「フェラだよ。した事あるだろう?」 
「……な、舐めるの……?これを……?」
「結多の口で気持ちよくしてくれ」
「……っ」


男のペニスを手で支えるように持ちながら舌先で舐めていく。綾瀬のとは違って中年男性の独特な臭いが鼻についた。しょっぱいし、苦いし、脂臭い。それでもやらなければ手を出されると思った。


「いつまで舐めてるつもりだい?口に咥えないとフェラにならないだろ」
「んぐっ……!」


頭を掴まれ、一気に奥まで咥えさせられ結多は吐きそうになった。目の前が暗い。顎が痛い。舌が疲れた。しょっぱい、臭い。息もしずらいしやりにくい。綾瀬の時はこんなではなかったのに。


「んんっ……ぅ……ん……」
「口を動かして舌で舐めるんだよ。あんまり気持ちよくないなぁ」
「ぅぐ……!ぉ……んっ……!」 


男は結多の頭を掴みながら激しく動かした。喉の奥まで突かれ、目がチカチカする。段々と口の中がドロドロしていき、熱くなっていった。


「……ほら……っ…!イクぞ……!飲んでくれ……!」 
「ん…んーっ!」


ドロっと生温かいものが口の中に溢れ出てきた。今すぐに吐き出したかったが男はなかなか離してくれず、口の中は言いようのない臭いに包まれた。


「飲んだことなかったのかな」
「はっ……っ……ぅえ……!」


やっと口を離され、咳とともに飲み込めなかった精液を吐き出した。喉の奥が熱い。顎も感覚が麻痺してるみたいだ。


「ゲホゲホっ……!ぅっ…え……」
「そんなに吐かれたら萎えちゃうだろう。まぁ、気持ちよくしてくれたから大目に見てあげるけどね。まだまだこれからだよ」


男はタオルで結多の口を拭き、仰向けに寝かせた。そして紙袋から何やら探し出し、再び結多の脚を開かせた。


「はぁ……っ、なに……」
「おじさん一回イッたら満足しちゃう質でねぇ。でもそれじゃあ君が物足りないだろう。だから、時間潰しだ」 



クプっと何かをアナルの中に挿入され、そのまま前立腺の所まで押し込められた。


「やっ……っ。えっ……なに……」
「もっと気持ちよくなるプレイだよ。ーーおっと。その前に抵抗されて打たれでもしたら大変だからね」


両手を上に捕まれ、そのままカチャッと冷たいものを嵌められた。感触からして手錠っぽい。


「いいねぇ。そそるねぇ。あ、そうだ。脚にも枷を付けなきゃなんだよね」


愉しげに独り言を放ちながら男は結多の脚とベッドの縁(へり)にも鎖状の枷を嵌めた。完全に拘束されてしまい、一気に恐怖が込み上げてきた。


「さて。じゃあ、始めようか」
「なっ……」


カチッと男が何かを押した瞬間、ヴーンと振動が伝った。ビクンと身体を反らし、腰が浮く。


「ぁ…あぁ…嫌っ……なに…これ……っ!」
「ローターだよ。知らない?男でも使えるんだよ」
「んっ……んあ……っ」
「指より刺激が強いだろう。構わずイッて良いからね」
「やぁ……っ…!こんなので……イキたくなっ……!」
「我慢は身体に悪いぞ。素直に感じてれば気持ちいいんだから」
「あ……嫌……っ…イク……やだ……!いやぁあーー!」


不覚にも男にされるがままとなってしまい、結多は悔しくなった。こんなもので簡単にイッてしまうなんて……。


「身体は本当に正直だねぇ。気に入った様だし、もう1個追加しようか」
「えっ……やだ……!嫌っ……!」
「大丈夫。同じやつだから」


男はガサガサと紙袋の中からまたローターを取り出し、それを結多のペニスの裏筋にテープで固定した。


「じゃあ、もう一回イッてみようか」


カチッっと先程と同様に振動が伝わり、今度は直に感じる。中に入っているのと合わさって身体がおかしくなりそうだ。


「いっ……あぁあ……!やだ……また……イッちゃ……!」
「そうだ。素直に出しなさい」
「ひっ…ぁ……やぁあーーっ!」


すぐに射精してしまい、身体は痙攣していた。どうしようもないくらい、気持ちいい。


「ぁ…っん……っ…」
「こんなに気に入ってくれるとはおじさんも嬉しいよ」
「ぅあ……っ!えっ……やだ……も……止めて……」
「そんな事したら面白くないだろう。精液が空っぽになるまで止めないよ」 
「いやぁ……あっ……また……出るっ……やぁ……!」


何度も何度もイッてもイッてもまたすぐに最高潮に達してしまう。イッた後もまた振動によってすぐイキたくなる。終わらない快楽に意識は朦朧としていた。


「流石に潮はまだ吹かないか。あれ痛いんだってね。おじさん見てみたかったなぁ。また明日頑張ろうね」
「ぅ……んんっ……」
「さてと。じゃあ、最後の仕上げ。これを明日まで挿入れとくからね。まだまだ溺れて貰うよ」 


次に取り出したのはうねうね動く玩具。ちんこみたいな形で色がピンクなのがやらしい。


「バイブだよ。見たことない?君みたいな綺麗な子はAVなんて見ないのかな?」
「……知らなっ……」 
「これも気持ちいいから、たっぷり味わってくれよ」


ぐぐっとローターのある所まで一気に挿入され、更に刺激が増した。


「"弱”じゃあ物足りないよねぇ。一気に"強”で感じてみようか」


カチッーー 


「ひぁ……!ぁあ……!」
「すごいだろう?気持ちいいだろう?もっともっと出して良いからね」 
「やぁあーーっ!止めて止めて……!イク…!出ちゃうよぉ……!」
「いいねぇ。最高だ」 


ローターよりも数倍の振動にもう訳が分からなかった。ローターで刺激されていた前立腺もバイブの振動と合わさって更に気持ちよさが増していく。


「あぁあーーっ!」 
「……おや?イッた割には精液出てないねぇ。あれ?空イキかな?」
「いい……痛い……!ちんこ痛いよぉ……!」
「ほぅ。刺激が強すぎて痛みに切り替わっちゃったかな。もう精液も出ないみたいだし、ローターは外してあげようね」


男はペニスに付けたローターだけを外し、後は何もしなかった。


「はぁ……はぁ……」
「明日はおじさんのをここに突っ込んであげるから楽しみにしててね」
「……」


もう頭が真っ白で何も考えられない。男が部屋を出て行った後も鈍い振動音だけが室内に響いていたーー。
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