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ぎゅっと強くロープを縛られた結多はかなり恥ずかしい格好にされていた。
一度は逃げ出せたもののそれも束の間、すぐに男に捕まり、今までとは違って乱暴にあの部屋まで連れ戻された。ドンッと投げるようにベッドの上に放られ、抵抗する間もなくロープで手足首を一緒に縛られてしまった。これでは何も出来ず、男に醜態を晒しているようなもの。脚を観音開きにされ、指で弄られた後、イク寸前で抜かれてしまった。
「あっ……はぁっ……」
「おや?もしかしてイキそうだった?残念だったね」
「これ……やだ……。恥ずかしい……」
「美しいよ、結多。あんなに弄ったのにまだ物足りないみたいにヒクヒクさせて。今から私のを挿入れてあげるからね」
「んっ……」
ぴとっとくっつけられ、そっと中に入ってくる。グッと不快感が過ぎり、微かな痛みも伴った。
「あぁ、少し切れてしまったね。君の恋人より私の方が大きいだろう。ちゃんと形覚えてね」
「いっ……痛っ…」
奥までズズイと入ってきたのと同時に男は顔を近付けてきた。
「っ…嫌…!」
口を近付けられ、固く拒否した。そっぽを向き、意思を示す。
「キスはダメか。まぁ、いいけどね。その代わり」
「くぁ……っ……かはっ……!」
太いのが一気に前立腺の所まで攻められ、お腹が苦しくなった。いつもならちゃんと息を整えていたのに、今は呼吸がしずらい。
「はっ……苦し……っ」
「今だけだからね。キスの代わりにこっちを楽しませてくれよ」
「んんっ……! 」
「動くからね。ちゃんと形覚えるんだよ」
「や、イヤ……っ…!」
「ほら!」
バチュンと思い切り突かれ、目の前がチカチカした。衝撃が違う。太いから数倍重い。
「気持ちいいよ。こんなに熱くして、本当は欲しかったんだろう」
「違っ……!」
「これからはいつでもこれをあげるからね」
「っ……」
「今日は君が素直になるまでずっと終わらないよ」
「んあ……っ……!はっ……。ぁあ……っ!」
どんどんと突かれ、もう射精したくなってきた。さっきからイカされず、震えが止まらない。
「気持ちいい所沢山突いて私の精液を味わってくれ」
「…えっ……中、に……?」
「出すよ。当然だろう」
「嫌ぁ!中はやだ……!やめて……!」
「後で処理してあげるから」
「やだよ……嫌だ……!中は本当にやめっ……」
「じゃあ、おねだり出来るかな?」
「えっ……」
「さっきからイケてないだろう?"イカせて下さい”ってお願いしてくれたら、中出しはやめてあげよう」
「……ほんと…に……?」
「あぁ。今は形覚えるだけで大変だろうからね。今日は甘やかしてあげるよ」
「……」
「さぁ。可愛くおねだりしてごらん?」
中出しされるのもお願いするのも拒みたかった。けれどもう身体は限界で全部出したい気持ちに駆られた。気持ちよくなれるなら……と男の誘惑に呑まれた。
「い……イカ、せて……下さい……」
「ほぅ。出来るじゃないか」
「お願い……もう……イキたい……!」
「よく出来たね。じゃあお望み通り気持ちよくさせてあげるからね」
パンパンと勢いが増し、ドクンと胸が高鳴った。ーー熱い。何も考えられない。もう、どうでもいい……。
「ほら、イッてごらん」
「あっ……イク……!いっ……やぁあーーっ!」
奥の熱い部分を更に突かれた瞬間、結多は射精した。ビクビクと痙攣が始まる。
「ちゃんとイケたね。約束通り、中には出さないから代わりに口、開けてごらん」
「……ん」
男はペニスを抜き取り、そのまま結多の顔に近づけ思い切り射精した。ビュッと生温かい白い液体が結多の綺麗な顔にかかり、エロさが増した。
「ん……苦っ……」
「今度は飲み込むのを練習しようね」
「はぁ……熱い……」
「水飲むかい?喉も痛いだろう。今、持ってくるからね」
急に優しくされ、結多は1人にされた。まだ身体が疼く。一度の射精だけでは物足りない。
「ーーお待たせ。ちょっと休憩しようか」
すぐに戻ってきた男は結多を解放した。身体を自由にされ、支えられながら起こされた。
「ほら、水だよ。ゆっくりで良いから飲んでくれ」
「ん……」
渡されたグラスを受け取り、そっと口に含む。冷水が喉を癒し、落ち着きを戻した。
「おじさん一度お風呂に入ってくるから、それまでまた玩具で遊んでてね」
「あ、やだ……!」
行こうとした男の手を取りながら結多は止めた。
「どうしたのかな?」
「……もっと……欲しい……。まだ……足りない…」
「おや?随分と可愛くなっちゃったね。それをおねだりと言うんだよ」
「言う事……聞く……から……。お願い……もっと…して……」
「よしよし。やっと従順になってきたね。でもね、おじさん歳だから一回で満足しちゃうんだ。だから、人を呼ぼうね」
「えっ……」
「すぐにまた気持ちよくさせてあげるから、ちょっとだけ待っててね」
男は携帯を取り、誰かに連絡をした。やり取りは数分で終わり、すぐに電話を切った。
「あと30分位で来るそうだから、ちょっと休憩ね。おじさんお風呂に入って綺麗にしてくるから」
完全に屈服した結多を男はもう拘束せず、そのままで部屋から出ていった。
結多は怠い身体を寝かせ、ゆっくり目を閉じたーー。
ガヤガヤと人の声で目が覚めた。もう30分経ったのだろうか。男の声も聞こえ、段々とこちらに向かってきていた。
「お待たせ、結多」
ガラッと開いた先に現れたのは、綾瀬と同い年位の青年達だった。
「すっげ…!本物じゃん」
「やっべ…!勃ってきた」
「誰からヤル?」
数は3人。ぞろぞろと結多に近付きながら舐めるように鑑賞された。
「好きにしていいからね。既に調教済だ」
男は端で様子を見守るように眺めていた。青年達は覚束無い触り方で結多に触れていった。
「ん……」
「近くで見るとすげー綺麗。あんたとヤレるなんてラッキー」
「すぐに気持ちよくしてやるからな」
身体を倒され、結多は天井を見上げた。知らない部屋、しらない男、知らない人達。いつまでこんな目に遭わなければならないのだろう。
青年達は興奮しながら結多を触り回し、1人は乳首を吸いながら、1人はペニスを弄くり、1人はアナルを指で慣らしていった。同時に敏感な部分を刺激され、反応が過敏になっていく。
「すっげー感じてんじゃん」
「誰から入れる?」
「じゃあ、俺1番手もーらい」
「次、俺ね」
「えー!俺最後?」
「たっぷり注いでやりゃいいじゃん」
「おーなるほど」
話がついたらしく、アナルを弄っていた青年がペニスを近付けた。
「今から挿入れてあげるからねー。深呼吸ー」
「はぁ……っ…」
熱いものが中に入ってくる。また男のとは違って違和感があった。でも、もう気持ちいいしか感じられなくなってきている。
「動いていいかな」
「じゃあ、腕押さえとくわ」
「俺はここ弄ってよーっと」
青年が腰を振り出し、その勢いに合わせてペニスも摩られた。身体がどんどん熱を帯びていく。
「中、熱っつ……!やべ……気持ちいいかも」
「早くしろよー。後いるんだからな」
「じゃあ口使えよ。噛まれねぇようにな」
「フェラ出来んの?」
「やらせてみりゃいーじゃん」
「ーーあぁ。結多はね、フェラ苦手なんだよ。教えてあげてくれるかな?」
青年達の会話を聞いていた男が口を挟んだ。
「へぇ。じゃあ、優しく手解きしてやろうかな。おい、体勢変える。ちょっと待って」
腕を押さえていた青年が指示し、結多は入れられたまま四つん這いにさせられた。
「口開いて。最初は奥まで咥えなくていいから、周りを舐めて慣らしてごらん」
頭を撫でられ、優しい口調で教えられ、結多は言う通りにした。舌先で青年のペニスを舐める。
「そう。味わうように舐めて」
「んっ……しょっぱい……」
「段々美味しく感じてくるから。そしたら、半分くらい咥えられる?」
「はぁ……んっ……」
「うん。歯は当たらないようにするんだよ」
「んっ……」
「あぁ、上手いね。そしたら少しずつ奥まで咥えていこうか」
青年の指導通りに行い、男の時とは違って苦しくなかった。ゆっくりとペニスを咥え込んでいき、舌で絡めるように舐め回す。
「ぅあっ……!やばっ…。腰動きそう……」
「やれよ。同時に攻めようぜ」
「ごめん、ね……。動かすよ……」
「んんっ……!」
顔を固定されるみたいに掴まれ、そのまま喉の奥を刺激された。アナルの方ももう限界がきている。
「あー…やべ…。腰止まんねー」
「んん……ふっ……かっ……」
「出そ……。出していいかな……」
「こっちも中に出すぜ。一緒にイこうや、結多」
ドンッと前後から奥を突かれ、その瞬間精液が流れてきた。
「飲める?」
「んっ………はぁ……っ」
「あ。飲めてないか。ほんとに苦手なんだね」
「うっ……」
「まぁ、無理にやらせても萎えるだけだし。吐き出していいよ」
「ん……」
口の中からドロっと精液が零れた。結多は息を乱し、整えるのに時間がかかった。
「おっし。交代」
「ひぁ……っ」
不意に抜かれてビクンと腰が疼いた。アナルから青年が出した精液がやらしそうに流れ出ている。
「次お前だろ」
「待ってましたー!じゃあ、挿入れるからねー」
「え、俺じゃないの?」
「お前は口でして貰ったじゃん。いいだろ」
「……どうぞ」
仰向けに戻され、また違う青年のものが挿入ってきた。まだ中は熱くて先程出された精液も残っているのにお構いなしだ。
「あっ……やっ……イク…!」
「えっ」
ビュッと勢いよく射精してしまい、ガクガクと脚が震える。
「おいおい、挿入れただけでイッたのかよ。どんだけ淫乱なんだよ」
「ふっ……ぅ……」
「まぁ、また気持ちよくなるし。ちゃんと感じてくれよ」
「んぁ……!深っ……」
「ここが気持ちいいんだってな。当たってるだろ」
「やぁ……!そこ……やだ……」
「嘘つけよ。こんなに締め付けて、気持ちいいんだろ?」
「ぁあ……っ……!ぅあ……っ……やっ……」
「またイキそうか?今度は一緒にイこうぜ」
「ひっ……や、ぁあ……っ」
数分も経たない内に結多はまたイッてしまった。青年も同時に昇天し、中に温かいものが流れ込んでくる。
「あー、気持ちいい。最高だな」
「あっ……やだ……なんで……」
ペニスを抜かれ、結多はまだ物足りなさを感じていた。
「出したから交代」
「やだ……も……抜かな……で……」
「お?なんだぁ?おねだりか?」
「はぁ……もっと……して、欲し……」
「とんだ淫乱モデルだな。トんでんじゃね?」
「満足するまでやめねぇから、安心しろよ」
先程フェラを教えていた青年が今度は挿入した。身体は痙攣し始め、もう状況把握が出来ない。
「奥……もっと……奥、まで……」
「こんなにお願いされるとは予想外だったけど、可愛いからお望み通りしてあげるよ」
「あぁあ……っ……そこ……もっと……」
「いいよ。おかしくなる位、突いてあげる」
「んっ……」
中に出された精液が絡まって泡立っていく。熱はもう訳が分からなくなる位に沸いてしまって、快楽の支配に抗う術を全て消去されてしまった。気持ちいいことしか分からず、何度イッたのかも分からない。完全に調教されてしまった。
「ぁ、あぁ……っ…くる……っ……出る……っ」
「俺も出すからね」
「イッ……イク……っ……!あっ……」
「トドメ♪」
パンッと今までよりも一際強く突かれ、トクンと頭の中が白くなった。
「い、あぁあーー……っ!」
精液が飛び散り、アナルからも溢れてきていた。痙攣は治まらず、熱も冷めやらない。
「すっかりビッチだね。もう女抱けねーな」
「はぁ……あっ……くっ……」
「また相手してあげるからね。結多」
気も済んで、青年達は男に帰る事を告げた。彼らが部屋から出ようと扉を開けようとした時だった。
ドンッーー
玄関の方から物凄い音が響き、男も驚きながら振り向く。何事かと青年達も玄関へと向かった。
「ーーよぅ。この部屋にモデルの結多いるんだろ?悪いけど、返して貰うよ」
あんなに頑丈だった玄関の扉は意図も容易く蹴破られていた。男達の目の前に立っていたのは、紫色の瞳をした彼。
「なんだお前は……」
ダンッと近寄ってきた男を壁に押し付け、首元にナイフを当てた。
「ひっ……」
「監禁罪と強制猥褻罪であんたら捕まるよ。でも、そう易々と警察に突き出す程俺は甘くないんでね」
ドスッと男の腹に蹴りを入れ、怯えている青年達に標的を変える。
「病院送りにされたくなかったらこのことは誰にも口外するな。もしメディアにタレコミやがったら殺しちゃうよ」
ナイフで顔をぺちぺちされ、本当にやりかねないと恐怖を感じた青年達は懸命に首を縦に振った。
「お前らは逃がしてやる。この男だけは許さねぇ」
バタバタと震えながら帰っていく青年達を他所に彼は気絶している男を引き摺りながら結多の姿を探した。
「……ここか?結多。いるなら返事を……」
その部屋に入った瞬間、彼は目を疑った。ベッドの上には精液まみれの哀れな結多の姿。相当酷い目に遭ったのだろうと分かる。
「ちっ」
彼は一旦男を放り、結多に近付いた。言いようのない臭いとベトベトの身体には目を背けたくなった。辺りを見渡し、目に付いたタオルで結多の身体を拭いていく。
「……だれ……?」
「助けにきた。悪いな、3日も掛かっちまった」
「……な……つき……?」
「ちょっと待ってろよ」
彼は結多をベッドから下ろし、壁に寄りかからせた。そして男をベッドの上に乗せ、そこら中に散らばっている拘束具と玩具を手に取った。
「世間から排除してやる」
カチャカチャと拘束具を付け、ベッドと固定し、下半身の服を脱がし、ローターやバイブを至る所に付けていった。口にはガムテープを貼り終了。この男が現れることは2度とない。用が済み、ぐったりしている結多を腕に抱えて部屋から出た。
「……なつ、き……」
「今から帰るから、もう安心しろ」
下に待たせていた車に乗り、毛布を結多にかける。
「酷い有様ね」
「早く出して」
「はいはい」
女は車を急発進させ、乱雑な運転で結多の家へと向かったーー。
一度は逃げ出せたもののそれも束の間、すぐに男に捕まり、今までとは違って乱暴にあの部屋まで連れ戻された。ドンッと投げるようにベッドの上に放られ、抵抗する間もなくロープで手足首を一緒に縛られてしまった。これでは何も出来ず、男に醜態を晒しているようなもの。脚を観音開きにされ、指で弄られた後、イク寸前で抜かれてしまった。
「あっ……はぁっ……」
「おや?もしかしてイキそうだった?残念だったね」
「これ……やだ……。恥ずかしい……」
「美しいよ、結多。あんなに弄ったのにまだ物足りないみたいにヒクヒクさせて。今から私のを挿入れてあげるからね」
「んっ……」
ぴとっとくっつけられ、そっと中に入ってくる。グッと不快感が過ぎり、微かな痛みも伴った。
「あぁ、少し切れてしまったね。君の恋人より私の方が大きいだろう。ちゃんと形覚えてね」
「いっ……痛っ…」
奥までズズイと入ってきたのと同時に男は顔を近付けてきた。
「っ…嫌…!」
口を近付けられ、固く拒否した。そっぽを向き、意思を示す。
「キスはダメか。まぁ、いいけどね。その代わり」
「くぁ……っ……かはっ……!」
太いのが一気に前立腺の所まで攻められ、お腹が苦しくなった。いつもならちゃんと息を整えていたのに、今は呼吸がしずらい。
「はっ……苦し……っ」
「今だけだからね。キスの代わりにこっちを楽しませてくれよ」
「んんっ……! 」
「動くからね。ちゃんと形覚えるんだよ」
「や、イヤ……っ…!」
「ほら!」
バチュンと思い切り突かれ、目の前がチカチカした。衝撃が違う。太いから数倍重い。
「気持ちいいよ。こんなに熱くして、本当は欲しかったんだろう」
「違っ……!」
「これからはいつでもこれをあげるからね」
「っ……」
「今日は君が素直になるまでずっと終わらないよ」
「んあ……っ……!はっ……。ぁあ……っ!」
どんどんと突かれ、もう射精したくなってきた。さっきからイカされず、震えが止まらない。
「気持ちいい所沢山突いて私の精液を味わってくれ」
「…えっ……中、に……?」
「出すよ。当然だろう」
「嫌ぁ!中はやだ……!やめて……!」
「後で処理してあげるから」
「やだよ……嫌だ……!中は本当にやめっ……」
「じゃあ、おねだり出来るかな?」
「えっ……」
「さっきからイケてないだろう?"イカせて下さい”ってお願いしてくれたら、中出しはやめてあげよう」
「……ほんと…に……?」
「あぁ。今は形覚えるだけで大変だろうからね。今日は甘やかしてあげるよ」
「……」
「さぁ。可愛くおねだりしてごらん?」
中出しされるのもお願いするのも拒みたかった。けれどもう身体は限界で全部出したい気持ちに駆られた。気持ちよくなれるなら……と男の誘惑に呑まれた。
「い……イカ、せて……下さい……」
「ほぅ。出来るじゃないか」
「お願い……もう……イキたい……!」
「よく出来たね。じゃあお望み通り気持ちよくさせてあげるからね」
パンパンと勢いが増し、ドクンと胸が高鳴った。ーー熱い。何も考えられない。もう、どうでもいい……。
「ほら、イッてごらん」
「あっ……イク……!いっ……やぁあーーっ!」
奥の熱い部分を更に突かれた瞬間、結多は射精した。ビクビクと痙攣が始まる。
「ちゃんとイケたね。約束通り、中には出さないから代わりに口、開けてごらん」
「……ん」
男はペニスを抜き取り、そのまま結多の顔に近づけ思い切り射精した。ビュッと生温かい白い液体が結多の綺麗な顔にかかり、エロさが増した。
「ん……苦っ……」
「今度は飲み込むのを練習しようね」
「はぁ……熱い……」
「水飲むかい?喉も痛いだろう。今、持ってくるからね」
急に優しくされ、結多は1人にされた。まだ身体が疼く。一度の射精だけでは物足りない。
「ーーお待たせ。ちょっと休憩しようか」
すぐに戻ってきた男は結多を解放した。身体を自由にされ、支えられながら起こされた。
「ほら、水だよ。ゆっくりで良いから飲んでくれ」
「ん……」
渡されたグラスを受け取り、そっと口に含む。冷水が喉を癒し、落ち着きを戻した。
「おじさん一度お風呂に入ってくるから、それまでまた玩具で遊んでてね」
「あ、やだ……!」
行こうとした男の手を取りながら結多は止めた。
「どうしたのかな?」
「……もっと……欲しい……。まだ……足りない…」
「おや?随分と可愛くなっちゃったね。それをおねだりと言うんだよ」
「言う事……聞く……から……。お願い……もっと…して……」
「よしよし。やっと従順になってきたね。でもね、おじさん歳だから一回で満足しちゃうんだ。だから、人を呼ぼうね」
「えっ……」
「すぐにまた気持ちよくさせてあげるから、ちょっとだけ待っててね」
男は携帯を取り、誰かに連絡をした。やり取りは数分で終わり、すぐに電話を切った。
「あと30分位で来るそうだから、ちょっと休憩ね。おじさんお風呂に入って綺麗にしてくるから」
完全に屈服した結多を男はもう拘束せず、そのままで部屋から出ていった。
結多は怠い身体を寝かせ、ゆっくり目を閉じたーー。
ガヤガヤと人の声で目が覚めた。もう30分経ったのだろうか。男の声も聞こえ、段々とこちらに向かってきていた。
「お待たせ、結多」
ガラッと開いた先に現れたのは、綾瀬と同い年位の青年達だった。
「すっげ…!本物じゃん」
「やっべ…!勃ってきた」
「誰からヤル?」
数は3人。ぞろぞろと結多に近付きながら舐めるように鑑賞された。
「好きにしていいからね。既に調教済だ」
男は端で様子を見守るように眺めていた。青年達は覚束無い触り方で結多に触れていった。
「ん……」
「近くで見るとすげー綺麗。あんたとヤレるなんてラッキー」
「すぐに気持ちよくしてやるからな」
身体を倒され、結多は天井を見上げた。知らない部屋、しらない男、知らない人達。いつまでこんな目に遭わなければならないのだろう。
青年達は興奮しながら結多を触り回し、1人は乳首を吸いながら、1人はペニスを弄くり、1人はアナルを指で慣らしていった。同時に敏感な部分を刺激され、反応が過敏になっていく。
「すっげー感じてんじゃん」
「誰から入れる?」
「じゃあ、俺1番手もーらい」
「次、俺ね」
「えー!俺最後?」
「たっぷり注いでやりゃいいじゃん」
「おーなるほど」
話がついたらしく、アナルを弄っていた青年がペニスを近付けた。
「今から挿入れてあげるからねー。深呼吸ー」
「はぁ……っ…」
熱いものが中に入ってくる。また男のとは違って違和感があった。でも、もう気持ちいいしか感じられなくなってきている。
「動いていいかな」
「じゃあ、腕押さえとくわ」
「俺はここ弄ってよーっと」
青年が腰を振り出し、その勢いに合わせてペニスも摩られた。身体がどんどん熱を帯びていく。
「中、熱っつ……!やべ……気持ちいいかも」
「早くしろよー。後いるんだからな」
「じゃあ口使えよ。噛まれねぇようにな」
「フェラ出来んの?」
「やらせてみりゃいーじゃん」
「ーーあぁ。結多はね、フェラ苦手なんだよ。教えてあげてくれるかな?」
青年達の会話を聞いていた男が口を挟んだ。
「へぇ。じゃあ、優しく手解きしてやろうかな。おい、体勢変える。ちょっと待って」
腕を押さえていた青年が指示し、結多は入れられたまま四つん這いにさせられた。
「口開いて。最初は奥まで咥えなくていいから、周りを舐めて慣らしてごらん」
頭を撫でられ、優しい口調で教えられ、結多は言う通りにした。舌先で青年のペニスを舐める。
「そう。味わうように舐めて」
「んっ……しょっぱい……」
「段々美味しく感じてくるから。そしたら、半分くらい咥えられる?」
「はぁ……んっ……」
「うん。歯は当たらないようにするんだよ」
「んっ……」
「あぁ、上手いね。そしたら少しずつ奥まで咥えていこうか」
青年の指導通りに行い、男の時とは違って苦しくなかった。ゆっくりとペニスを咥え込んでいき、舌で絡めるように舐め回す。
「ぅあっ……!やばっ…。腰動きそう……」
「やれよ。同時に攻めようぜ」
「ごめん、ね……。動かすよ……」
「んんっ……!」
顔を固定されるみたいに掴まれ、そのまま喉の奥を刺激された。アナルの方ももう限界がきている。
「あー…やべ…。腰止まんねー」
「んん……ふっ……かっ……」
「出そ……。出していいかな……」
「こっちも中に出すぜ。一緒にイこうや、結多」
ドンッと前後から奥を突かれ、その瞬間精液が流れてきた。
「飲める?」
「んっ………はぁ……っ」
「あ。飲めてないか。ほんとに苦手なんだね」
「うっ……」
「まぁ、無理にやらせても萎えるだけだし。吐き出していいよ」
「ん……」
口の中からドロっと精液が零れた。結多は息を乱し、整えるのに時間がかかった。
「おっし。交代」
「ひぁ……っ」
不意に抜かれてビクンと腰が疼いた。アナルから青年が出した精液がやらしそうに流れ出ている。
「次お前だろ」
「待ってましたー!じゃあ、挿入れるからねー」
「え、俺じゃないの?」
「お前は口でして貰ったじゃん。いいだろ」
「……どうぞ」
仰向けに戻され、また違う青年のものが挿入ってきた。まだ中は熱くて先程出された精液も残っているのにお構いなしだ。
「あっ……やっ……イク…!」
「えっ」
ビュッと勢いよく射精してしまい、ガクガクと脚が震える。
「おいおい、挿入れただけでイッたのかよ。どんだけ淫乱なんだよ」
「ふっ……ぅ……」
「まぁ、また気持ちよくなるし。ちゃんと感じてくれよ」
「んぁ……!深っ……」
「ここが気持ちいいんだってな。当たってるだろ」
「やぁ……!そこ……やだ……」
「嘘つけよ。こんなに締め付けて、気持ちいいんだろ?」
「ぁあ……っ……!ぅあ……っ……やっ……」
「またイキそうか?今度は一緒にイこうぜ」
「ひっ……や、ぁあ……っ」
数分も経たない内に結多はまたイッてしまった。青年も同時に昇天し、中に温かいものが流れ込んでくる。
「あー、気持ちいい。最高だな」
「あっ……やだ……なんで……」
ペニスを抜かれ、結多はまだ物足りなさを感じていた。
「出したから交代」
「やだ……も……抜かな……で……」
「お?なんだぁ?おねだりか?」
「はぁ……もっと……して、欲し……」
「とんだ淫乱モデルだな。トんでんじゃね?」
「満足するまでやめねぇから、安心しろよ」
先程フェラを教えていた青年が今度は挿入した。身体は痙攣し始め、もう状況把握が出来ない。
「奥……もっと……奥、まで……」
「こんなにお願いされるとは予想外だったけど、可愛いからお望み通りしてあげるよ」
「あぁあ……っ……そこ……もっと……」
「いいよ。おかしくなる位、突いてあげる」
「んっ……」
中に出された精液が絡まって泡立っていく。熱はもう訳が分からなくなる位に沸いてしまって、快楽の支配に抗う術を全て消去されてしまった。気持ちいいことしか分からず、何度イッたのかも分からない。完全に調教されてしまった。
「ぁ、あぁ……っ…くる……っ……出る……っ」
「俺も出すからね」
「イッ……イク……っ……!あっ……」
「トドメ♪」
パンッと今までよりも一際強く突かれ、トクンと頭の中が白くなった。
「い、あぁあーー……っ!」
精液が飛び散り、アナルからも溢れてきていた。痙攣は治まらず、熱も冷めやらない。
「すっかりビッチだね。もう女抱けねーな」
「はぁ……あっ……くっ……」
「また相手してあげるからね。結多」
気も済んで、青年達は男に帰る事を告げた。彼らが部屋から出ようと扉を開けようとした時だった。
ドンッーー
玄関の方から物凄い音が響き、男も驚きながら振り向く。何事かと青年達も玄関へと向かった。
「ーーよぅ。この部屋にモデルの結多いるんだろ?悪いけど、返して貰うよ」
あんなに頑丈だった玄関の扉は意図も容易く蹴破られていた。男達の目の前に立っていたのは、紫色の瞳をした彼。
「なんだお前は……」
ダンッと近寄ってきた男を壁に押し付け、首元にナイフを当てた。
「ひっ……」
「監禁罪と強制猥褻罪であんたら捕まるよ。でも、そう易々と警察に突き出す程俺は甘くないんでね」
ドスッと男の腹に蹴りを入れ、怯えている青年達に標的を変える。
「病院送りにされたくなかったらこのことは誰にも口外するな。もしメディアにタレコミやがったら殺しちゃうよ」
ナイフで顔をぺちぺちされ、本当にやりかねないと恐怖を感じた青年達は懸命に首を縦に振った。
「お前らは逃がしてやる。この男だけは許さねぇ」
バタバタと震えながら帰っていく青年達を他所に彼は気絶している男を引き摺りながら結多の姿を探した。
「……ここか?結多。いるなら返事を……」
その部屋に入った瞬間、彼は目を疑った。ベッドの上には精液まみれの哀れな結多の姿。相当酷い目に遭ったのだろうと分かる。
「ちっ」
彼は一旦男を放り、結多に近付いた。言いようのない臭いとベトベトの身体には目を背けたくなった。辺りを見渡し、目に付いたタオルで結多の身体を拭いていく。
「……だれ……?」
「助けにきた。悪いな、3日も掛かっちまった」
「……な……つき……?」
「ちょっと待ってろよ」
彼は結多をベッドから下ろし、壁に寄りかからせた。そして男をベッドの上に乗せ、そこら中に散らばっている拘束具と玩具を手に取った。
「世間から排除してやる」
カチャカチャと拘束具を付け、ベッドと固定し、下半身の服を脱がし、ローターやバイブを至る所に付けていった。口にはガムテープを貼り終了。この男が現れることは2度とない。用が済み、ぐったりしている結多を腕に抱えて部屋から出た。
「……なつ、き……」
「今から帰るから、もう安心しろ」
下に待たせていた車に乗り、毛布を結多にかける。
「酷い有様ね」
「早く出して」
「はいはい」
女は車を急発進させ、乱雑な運転で結多の家へと向かったーー。
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BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
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