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27 開校記念レース 大障害
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最高学年のレースは本日一番の目玉イベントだ。
一気に難易度が上がる。お昼休憩中に、魔術で山を作ったり芝を生やしたりして、馬場の形をがっつり変えるのだ。
お客さんはその様子を楽しく見学しながら食事を採る。基礎工事は二年生から三年生の仕事だ。一位を取った生徒は免除になる。あまり慣れない魔獣騎乗でヘトヘトになってても、キッチリ仕上げないと四年生に睨まれるから真剣にやる。
俺は一位だったから客席で米食のランチボックスと、ドーナツ生地を串揚げしたやつと、甘くてシュワシュワする実を飴がけにしたやつと、以下略。ジュリアに魔力あげたから腹減った。
運良く一位になったユハニと一緒に食べた。『みんながポンコツ過ぎた』から優勝できたらしい。もう全然レースになってなくて、騎手は阿鼻叫喚、観客爆笑って感じだったらしい。俺、ジュリアに付きっ切りだったから観られなかった。いいなー。
コースの整備が出来てきた。楕円形を二重にした、目のような形になっている。
2mほど土と芝を盛り上げた障害が四つ、3m以上ある大障害が二つ。これは建物の一階を丸々飛び越えるくらいの高さだ。
最後は直線で勝負が決まる。
カーブがきついのに障害もでかい。魔獣ならではのコースだ。
死者を出したことがあるので、吹き飛ばされた生徒をキャッチする準備は万端だ。でも乗るのが飛馬だから、ついつい広げ過ぎちゃった羽根にぶつかったりして、命に関わるほどじゃない怪我はよくあるそうだ。こわい。
ドオオ、と感嘆の声が学園の壁に反響している。激励の言葉を贈ろうと、ブルーノ先輩が控えている厩付近に行ってみた。
先輩と走るのは勿論ジュリアだ。魔獣はスタミナがある。一度全速力で走ったくらいでへこたれない。というか、へばった飛馬なんて見たことない。俺の魔力とご飯をたんまり貰って、今頃元気いっぱいになっていることだろう。
次にレースを控えた先輩方はみんなピリッとしている。前より安全になったとはいえ、このレースはそもそも模擬訓練のひとつだったらしいから。
討伐対象によっては空を飛ばずに地を走る作戦を取ることもあり、そこが走りやすい平地である保証はない。戦士たるもの、山あり谷ありの悪所を乗り越える技量が必要なのだ。
先輩はすぐ気づいてくれて、ジュリアに声をかけてから、こっちこっちと俺の手を取った。
ジュリアと先輩の調子はどう? ご飯何食べた? などと話しながら天井の高い廊下を歩いていたが、どこまで行くんだ。教室があるエリアまで来てるけど。
教室のひとつに連れて行かれ、室内を見回してみたが何もない。何か用事があったんじゃないのかと振り返った瞬間、悪戯っぽくぎゅむっと抱きしめられた。
「うおっ。どうしたの先輩」
「可愛くない声ー。ふふ、ちょっと吸いたくなって」
「ヒイッ、頭が涼しいっ。くすぐったっ」
「ネオくん、いい匂い~」
先輩は俺の頭やら首筋やらの匂いを吸引し始めた。さっき爆走して砂埃浴びたし、汗かいてんだけど。ヤダなー恥ずかしい。
「興奮しちゃうからキスは後のお楽しみにしとくね。レースがなかったらあそこでヤリたかった」
先輩が指差した先は教卓だった。
マジか! エロ漫画の定番じゃん!!
やっぱヤろうかな、時間ないって、時間あったらヤらせてくれんの、ケダモノ!! なんていう茶番を一通りやって、2レース目の始まりを告げる軽快な楽器の音が鳴った。
4レース目が先輩の番だ。名残惜しそうな先輩を引きずってジュリアのところへ戻った。
──────
「取り出しましたるは、白い紙。なんの変哲もございませんが、なんとこの紙、金貨に化ける魔法の紙なのでございます」
「ただの馬券でしょ! 紙屑にならないことを祈るわ」
「イレネオ! アポロニア! こっち取っておいたよ」
流石ユハニ。スタートとゴール地点付近かつ最前列のいい場所だ。
ずっとこの席に居てくれた従者さんに、袖の下を渡して着席する。去年もそうだったけど、勝負が白熱してくるとみんな前へ前へ行っちゃって、立ち見になるけどな。
先輩の顔からいつもの笑顔が消えている。真っ直ぐ前を見ている。勝つ気だ。
「なあユハニ、あれって例の先輩じゃね?」
「…そうだね」
「あれからあまり話聞かないわよね。困ったことは増えたりしてない? 大丈夫?」
大丈夫、ありがとう、とユハニは短く言った。その話よりも、目の前のことが気になる感じだ。目線がずっと前に向いている。
開始のファンファーレが高らかに響いた。
「位置について、よーい…」
空気を切り裂く音から一拍、地鳴りが響いて地を揺らした。
馬より太い脚と大きな蹄を持つ飛馬は、一頭だけでも速く駆けると凄い音を立てる。それが十頭近く。爆音だ。
脚を温存しているようにはとても見えない。速いテンポで地を打っては浮くを繰り返し、ドカドカと駆けてゆく。
最初の勾配で纏まっていた集団がコーナーでバラけ、先頭集団とそれを追う後方に分かれてゆく。
「坊主の彼氏は一番手か。いいじゃねえか。賭けたか?」
「当然です。有り金ブチ込みました」
いつの間にかレイブン先生が近くにいた。
エタン先生の解説に付き合うのに疲れたらしい。もはや彼の独壇場だしな。
「ニイチャン、単勝一択か。ギャンブラーだねェ」
──なんか知らんオッサンが混じってきた。
「有利な脚質は逃げ先行だ。スタートダッシュでほぼ決まる。その紙は金馬券に変わるかもな」
「フッ、もう勝ったも同然ですね。見てくださいあの走り。人馬一体ですよ」
「障害は追い抜きにくいかんなァ。けど落馬も多いからなァ、まだわかんねェよォ」
──マジで誰だよオッサン。
ジュリアが羽根を軽く開いて、一番手の先輩が大跳躍した。
無事行った、と思ったら後続の何頭かがドドドォ!!と轟音を立てて落馬した。すかさず救助役の先生達が風を起こしてキャッチする。魔獣は転んだくらいじゃビクともしないが、騎手が落ちたら失格だ。
後ろからアアー!! という叫び声があちこちから聞こえて、白くて薄いものが降ってきた。馬券としての効力を失った、ただの紙吹雪である。
あと一カ所、障害を越えたら直線だ。
背を前に倒し、鞭を持ち、人が変わった鋭い目つきの先輩が駆けてきた。やや後方にはあのオレンジ頭の先輩が。二番手以下の後続までは七馬身も開いている。
まさかの展開。ユハニのストーカーである先輩との一騎打ち確定である。
一気に難易度が上がる。お昼休憩中に、魔術で山を作ったり芝を生やしたりして、馬場の形をがっつり変えるのだ。
お客さんはその様子を楽しく見学しながら食事を採る。基礎工事は二年生から三年生の仕事だ。一位を取った生徒は免除になる。あまり慣れない魔獣騎乗でヘトヘトになってても、キッチリ仕上げないと四年生に睨まれるから真剣にやる。
俺は一位だったから客席で米食のランチボックスと、ドーナツ生地を串揚げしたやつと、甘くてシュワシュワする実を飴がけにしたやつと、以下略。ジュリアに魔力あげたから腹減った。
運良く一位になったユハニと一緒に食べた。『みんながポンコツ過ぎた』から優勝できたらしい。もう全然レースになってなくて、騎手は阿鼻叫喚、観客爆笑って感じだったらしい。俺、ジュリアに付きっ切りだったから観られなかった。いいなー。
コースの整備が出来てきた。楕円形を二重にした、目のような形になっている。
2mほど土と芝を盛り上げた障害が四つ、3m以上ある大障害が二つ。これは建物の一階を丸々飛び越えるくらいの高さだ。
最後は直線で勝負が決まる。
カーブがきついのに障害もでかい。魔獣ならではのコースだ。
死者を出したことがあるので、吹き飛ばされた生徒をキャッチする準備は万端だ。でも乗るのが飛馬だから、ついつい広げ過ぎちゃった羽根にぶつかったりして、命に関わるほどじゃない怪我はよくあるそうだ。こわい。
ドオオ、と感嘆の声が学園の壁に反響している。激励の言葉を贈ろうと、ブルーノ先輩が控えている厩付近に行ってみた。
先輩と走るのは勿論ジュリアだ。魔獣はスタミナがある。一度全速力で走ったくらいでへこたれない。というか、へばった飛馬なんて見たことない。俺の魔力とご飯をたんまり貰って、今頃元気いっぱいになっていることだろう。
次にレースを控えた先輩方はみんなピリッとしている。前より安全になったとはいえ、このレースはそもそも模擬訓練のひとつだったらしいから。
討伐対象によっては空を飛ばずに地を走る作戦を取ることもあり、そこが走りやすい平地である保証はない。戦士たるもの、山あり谷ありの悪所を乗り越える技量が必要なのだ。
先輩はすぐ気づいてくれて、ジュリアに声をかけてから、こっちこっちと俺の手を取った。
ジュリアと先輩の調子はどう? ご飯何食べた? などと話しながら天井の高い廊下を歩いていたが、どこまで行くんだ。教室があるエリアまで来てるけど。
教室のひとつに連れて行かれ、室内を見回してみたが何もない。何か用事があったんじゃないのかと振り返った瞬間、悪戯っぽくぎゅむっと抱きしめられた。
「うおっ。どうしたの先輩」
「可愛くない声ー。ふふ、ちょっと吸いたくなって」
「ヒイッ、頭が涼しいっ。くすぐったっ」
「ネオくん、いい匂い~」
先輩は俺の頭やら首筋やらの匂いを吸引し始めた。さっき爆走して砂埃浴びたし、汗かいてんだけど。ヤダなー恥ずかしい。
「興奮しちゃうからキスは後のお楽しみにしとくね。レースがなかったらあそこでヤリたかった」
先輩が指差した先は教卓だった。
マジか! エロ漫画の定番じゃん!!
やっぱヤろうかな、時間ないって、時間あったらヤらせてくれんの、ケダモノ!! なんていう茶番を一通りやって、2レース目の始まりを告げる軽快な楽器の音が鳴った。
4レース目が先輩の番だ。名残惜しそうな先輩を引きずってジュリアのところへ戻った。
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「取り出しましたるは、白い紙。なんの変哲もございませんが、なんとこの紙、金貨に化ける魔法の紙なのでございます」
「ただの馬券でしょ! 紙屑にならないことを祈るわ」
「イレネオ! アポロニア! こっち取っておいたよ」
流石ユハニ。スタートとゴール地点付近かつ最前列のいい場所だ。
ずっとこの席に居てくれた従者さんに、袖の下を渡して着席する。去年もそうだったけど、勝負が白熱してくるとみんな前へ前へ行っちゃって、立ち見になるけどな。
先輩の顔からいつもの笑顔が消えている。真っ直ぐ前を見ている。勝つ気だ。
「なあユハニ、あれって例の先輩じゃね?」
「…そうだね」
「あれからあまり話聞かないわよね。困ったことは増えたりしてない? 大丈夫?」
大丈夫、ありがとう、とユハニは短く言った。その話よりも、目の前のことが気になる感じだ。目線がずっと前に向いている。
開始のファンファーレが高らかに響いた。
「位置について、よーい…」
空気を切り裂く音から一拍、地鳴りが響いて地を揺らした。
馬より太い脚と大きな蹄を持つ飛馬は、一頭だけでも速く駆けると凄い音を立てる。それが十頭近く。爆音だ。
脚を温存しているようにはとても見えない。速いテンポで地を打っては浮くを繰り返し、ドカドカと駆けてゆく。
最初の勾配で纏まっていた集団がコーナーでバラけ、先頭集団とそれを追う後方に分かれてゆく。
「坊主の彼氏は一番手か。いいじゃねえか。賭けたか?」
「当然です。有り金ブチ込みました」
いつの間にかレイブン先生が近くにいた。
エタン先生の解説に付き合うのに疲れたらしい。もはや彼の独壇場だしな。
「ニイチャン、単勝一択か。ギャンブラーだねェ」
──なんか知らんオッサンが混じってきた。
「有利な脚質は逃げ先行だ。スタートダッシュでほぼ決まる。その紙は金馬券に変わるかもな」
「フッ、もう勝ったも同然ですね。見てくださいあの走り。人馬一体ですよ」
「障害は追い抜きにくいかんなァ。けど落馬も多いからなァ、まだわかんねェよォ」
──マジで誰だよオッサン。
ジュリアが羽根を軽く開いて、一番手の先輩が大跳躍した。
無事行った、と思ったら後続の何頭かがドドドォ!!と轟音を立てて落馬した。すかさず救助役の先生達が風を起こしてキャッチする。魔獣は転んだくらいじゃビクともしないが、騎手が落ちたら失格だ。
後ろからアアー!! という叫び声があちこちから聞こえて、白くて薄いものが降ってきた。馬券としての効力を失った、ただの紙吹雪である。
あと一カ所、障害を越えたら直線だ。
背を前に倒し、鞭を持ち、人が変わった鋭い目つきの先輩が駆けてきた。やや後方にはあのオレンジ頭の先輩が。二番手以下の後続までは七馬身も開いている。
まさかの展開。ユハニのストーカーである先輩との一騎打ち確定である。
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