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少年編 第1章
38-執事の失踪
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父からの手紙が届いてから十日前後経ったある日、学校から帰ってきて僕を葉山が呼び止めた。レナードはその週執事の合宿と言って学校を休んで居た。
「バンペルノ様、お話が…。」
「どうしたんだい、葉山、顔が青いよ。何かあったの?」
「はい、大変申し上げにくい事が起こりまして…。」
「どうしたの?」
「はい、それが…。その…。」
「何?大丈夫だよ、話してくれて。」
なんだろう、心臓がドキドキしてきた。
「はい…実はレナードが…。」
「え?何?レナードがどうかしたの?」
何だろう何だか嫌な予感がする。
「その……レナードが執事を辞めたいと申しまして」
「ええっ!?」
僕はそれを聞くや否やレナードの部屋に駆け込んだ。
だが部屋にレナードは居なかった。あれだけ棚に並んでいた書物の殆どがない。いつの間に…。
ベッドには一枚の手紙が残されて居た。
『親愛なるバンペルノ様。ご挨拶を直接せずに姿を消す事をお許しください。
私は貴方に仕える事が出来て幸せでした。そしてあなたと幼少期を過ごせた事は何よりの宝物です。
いつも孤独を抱えて生きていらっしゃるのを存じております。
ですが、あなたを大切に想う人は沢山おります。
どうぞその事に気づいて下さい。そして私もその内の一人であると知っておいて下さい。
貴方を何より大切に思っています。レナード」
僕は手紙を握りしめて長い間その部屋から動けなかった。
「バンペルノ様、お話が…。」
「どうしたんだい、葉山、顔が青いよ。何かあったの?」
「はい、大変申し上げにくい事が起こりまして…。」
「どうしたの?」
「はい、それが…。その…。」
「何?大丈夫だよ、話してくれて。」
なんだろう、心臓がドキドキしてきた。
「はい…実はレナードが…。」
「え?何?レナードがどうかしたの?」
何だろう何だか嫌な予感がする。
「その……レナードが執事を辞めたいと申しまして」
「ええっ!?」
僕はそれを聞くや否やレナードの部屋に駆け込んだ。
だが部屋にレナードは居なかった。あれだけ棚に並んでいた書物の殆どがない。いつの間に…。
ベッドには一枚の手紙が残されて居た。
『親愛なるバンペルノ様。ご挨拶を直接せずに姿を消す事をお許しください。
私は貴方に仕える事が出来て幸せでした。そしてあなたと幼少期を過ごせた事は何よりの宝物です。
いつも孤独を抱えて生きていらっしゃるのを存じております。
ですが、あなたを大切に想う人は沢山おります。
どうぞその事に気づいて下さい。そして私もその内の一人であると知っておいて下さい。
貴方を何より大切に思っています。レナード」
僕は手紙を握りしめて長い間その部屋から動けなかった。
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