代わりはいると言われた私は出て行くと、代わりはいなかったようです

天宮有

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第45話

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 敵は多勢だったけど、ポーションで強化されたマルクスの敵ではなかった。

 マルクスは、私を狙った6人を難無く対処する。
 その後は冒険者ギルドに連行して、捕らえた人達の取り調べをしてくれる。
 
 数時間後――ギルドマスターが私とマルクスの元にやって来て、敵の詳細について教えてくれた。
 どうやら高額な懸賞金がかけられている人がリーダーのようで、ギルドマスターが報告してくれる。

「マルクスが捕らえてくれた奴等は、犯罪者リーフドの協力者らしい。最近リーフドは、ザライン国を拠点にしているようだ」

 リーフドという人も、高額の賞金首のようだ。
 今回襲った人達とは協力関係らしく、ザライン国にある拠点の場所も判明している。
 そしてギルドマスターはこれからの行動を話してくれた。

「今日は依頼が多かったから、冒険者が街に少ない今が好機と考えたに違いない……リーフドの拠点もわかったし、即座に攻め込むとしよう」

 私を狙った敵の戦力は強力で、マルクスだけなら厳しかったらしい。
 ポーションを私が備えとして持っていたのは正解で、問題が解決しそうなことに安堵していた。
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