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第29話
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アシェル視点
処罰を受けたその日に、俺はラーミカを屋敷に呼び出していた。
今日のラーミカは明らかに異常だから、言わなければならないことがある。
「ラーミカよ! 俺の評判が落ちるようなことをするな!!」
「悪いのは全てテリナです! 不正をしていないというのなら、この魔法薬を飲ませましょう!」
ラーミカは激昂しながら、魔法薬を見せて俺に提案する。
今日ラーミカが処罰を受ける原因となった強化の魔法薬を、今度はテリナに飲ませたいらしい。
飲ませた後で先生が調べることにより、同じように処罰させたいようだ。
「馬鹿か! 貴様の領地で作られた代物だ。バレたら貴様は退学だぞ!」
「わかっています! アシェル様が飲ませれば問題ありません!」
俺はラーミカが、何を言いたいのかわからなかった。
ラーミカは正気ではなくて、復讐を決意している。
このままだと俺は協力者となり、取り返しがつかなくなるかもしれない。
「ぐっっ……少し、考えさせてくれ」
今のラーミカは、拒んでも強引に説得しそうだ。
考えると言えば、渋々ラーミカは少し待つことを決めている。
現状を打破するためには、テリナと元の関係に戻るしかない。
今のテリナなら最高だと考えて――俺は即座に行動した結果、後悔することとなっていた。
処罰を受けたその日に、俺はラーミカを屋敷に呼び出していた。
今日のラーミカは明らかに異常だから、言わなければならないことがある。
「ラーミカよ! 俺の評判が落ちるようなことをするな!!」
「悪いのは全てテリナです! 不正をしていないというのなら、この魔法薬を飲ませましょう!」
ラーミカは激昂しながら、魔法薬を見せて俺に提案する。
今日ラーミカが処罰を受ける原因となった強化の魔法薬を、今度はテリナに飲ませたいらしい。
飲ませた後で先生が調べることにより、同じように処罰させたいようだ。
「馬鹿か! 貴様の領地で作られた代物だ。バレたら貴様は退学だぞ!」
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今のラーミカは、拒んでも強引に説得しそうだ。
考えると言えば、渋々ラーミカは少し待つことを決めている。
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