見た目を変えろと命令したのに婚約破棄ですか。それなら元に戻るだけです

天宮有

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第28話

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アシェル視点

 俺は目の前の光景に、驚くしかない。

「うぅっ!? どうして!? テリナの不正は気付かれないのに、私の不正はバレるのよ!?」

 ラーミカは俺に何も話さず、授業中に魔法薬を使っていた。
 それは魔法学園では禁止されている行為で、先生が調べて証明もされている。

 それでもラーミカは激昂して、テリナが不正をしていると言い出した。
 俺が呆然としていると、先生はラーミカに話す。

「その発言は、自白したようなものです……罰は受けてもらいます」

 ラーミカは先生達に連行されるが、俺は当然の結果だと思っている。
 魔法が使えなくなった焦りから、ラーミカは魔法薬に頼ってしまったようだ。

「馬鹿が……どうして俺の言うとおりに、ラーミカは行動できないんだ」

 俺はラーミカの無様な姿を見て、呆れ果てるしかない。
 問題はそのラーミカが、俺の婚約者ということだ。

 今日の出来事は、全てラーミカが悪い。
 俺は苛立つしかなくて、婚約したことを後悔していた。
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