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第12話
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私がカインの婚約者となってから、数カ月が経っていた。
魔物の問題をカインと一緒に解決して、屋敷に戻っている。
部屋で休んでいると――カインがやって来て、話したいことがあるようだ。
「父から聞いたが、ミレッサの活躍が貴族達の間で話題になっているようだ」
「私の活躍ですか?」
ソファーに座り、私の隣にはカインがいる。
くつろいでいると、カインが話をはじめた。
「ここ最近、ロガムラ領では魔物の被害が激減した……倒した魔物を取引し、ロガムラ領は繁栄している」
「その理由を調べた結果、私の活躍と考えたわけですか」
「事実だからな。今のシアノは聖女として評判が悪く、ミレッサを新しい聖女にするべきと提案している者もいるようだ」
今のシアノが聖女なことに、不満を持つ貴族の人は多いようだ。
どうするべきか考えた時、双子の姉で聖女の力を持つ私の現状が気になったらしい。
そしてロガムラ領を調査した結果、私の方が優秀と確信しているようだ。
「聖女シアノはルグド王子の婚約者ですし、聖女に就任した際に式も行ったので私がムーディス国の聖女になることはないでしょう」
私は今が幸せで、ムーディス国の聖女になる気がない。
この国を守る聖女は、シアノに任せておけばいいと考えていた。
魔物の問題をカインと一緒に解決して、屋敷に戻っている。
部屋で休んでいると――カインがやって来て、話したいことがあるようだ。
「父から聞いたが、ミレッサの活躍が貴族達の間で話題になっているようだ」
「私の活躍ですか?」
ソファーに座り、私の隣にはカインがいる。
くつろいでいると、カインが話をはじめた。
「ここ最近、ロガムラ領では魔物の被害が激減した……倒した魔物を取引し、ロガムラ領は繁栄している」
「その理由を調べた結果、私の活躍と考えたわけですか」
「事実だからな。今のシアノは聖女として評判が悪く、ミレッサを新しい聖女にするべきと提案している者もいるようだ」
今のシアノが聖女なことに、不満を持つ貴族の人は多いようだ。
どうするべきか考えた時、双子の姉で聖女の力を持つ私の現状が気になったらしい。
そしてロガムラ領を調査した結果、私の方が優秀と確信しているようだ。
「聖女シアノはルグド王子の婚約者ですし、聖女に就任した際に式も行ったので私がムーディス国の聖女になることはないでしょう」
私は今が幸せで、ムーディス国の聖女になる気がない。
この国を守る聖女は、シアノに任せておけばいいと考えていた。
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