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第1話
「お前よりクノレラの方が好きだから、俺との婚約を破棄してくれ」
伯爵令嬢の私キャシー・ファリオスは、婚約者の第三王子ラウドに婚約破棄を言い渡されてしまう。
城に呼び出されて……ラウドの部屋に入ってすぐの発言で、私は驚くしかない。
ラウドは一年前に一目惚れしたと言い、立場を利用して強引に私と婚約する。
私としても家族の為に婚約することは受け入れていて、ラウド王子に相応しい人になろうと頑張っていた。
それなのに婚約破棄を言い渡されて、新しく婚約者にしたい人は男爵令嬢のクノレラだ。
私は発言が信じられず、ラウドに尋ねるしかない。
「ラウド殿下、そんな婚約破棄の理由が許されると思っているのですか?」
「そんなことはどうでもいい! 俺はクノレラのことがお前より好きで、それが全てだ!」
ラウドは激怒して、王家の権力で強引に婚約者を変えるつもりだ。
もう何を言ったとしても、ラウドは考えを変えることはない。
それは去年に婚約者となった時から知っていることで、それでも私は聞きたいことがある。
「……半年前のことが、原因なのでしょうか?」
「あの時のキャシーは運がよかっただけだと、今までのことからわかっているが……きっかけでは、あったのかもしれんな」
そう言われて、私は半年前の出来事を思い返す。
半年前――私達の通う魔法学園に狂暴な魔物が現れて、私は抑えることに成功した。
表彰される程の出来事だったけど、ラウドとしてはそれが許せなかったようだ。
「本来なら俺が魔物を対処して表彰されていたはずななのに……余計なことをしてくれたものだ!」
「犠牲者が出ていたかもしれないのに、ラウド殿下の顔を立てるため行動することはできません」
「この俺に意見するのも気に入らなかった――やはり俺は、お前よりクノレラの方が好きだ!」
私は正しいことを言っているのに、ラウドは気に入らないようだ。
強引に婚約者にしておいて、強引に婚約を破棄して欲しいと言い出してくる。
今まで私はラウドの婚約者に相応しくなろうと努力してたのに――クノレラが好きになったことで、私は全てどうでもよくなっていた。
「そうですか……わかりました。この件はお父様に報告いたします」
「ふん。どうして俺はお前なんかに惚れたのだろうな……去年の俺が理解できん」
私は婚約破棄を受け入れるけど、慰謝料は受け取るつもりだ。
どうやらラウドとしては、私が婚約破棄したことにして欲しかったらしい。
婚約を破棄すると言われて、そこまで言いなりになる気はない。
これから誓約書を用意して、ラウドが私と関わらないよう約束させよう。
そう決意した私は、ラウドの部屋から出て――屋敷に戻る馬車の中で、私は呟く。
「関わらないよう約束させれば――私は、実力を隠す必要がなくなります」
私は半年前の出来事から、ラウドが不快になることはしないようにしている。
ラウドは守られるより守りたい人のようだから、私は魔法の実力を隠すことにしていた。
それでも陰でラウドを支えるために、魔法の鍛錬は続けている。
今までラウドに知られないようにしていたけど――もう、隠す必要はない。
その後――ラウドが誓約書にサインして、私と関わらないよう約束させた。
そしてラウドは、私を捨てたことを後悔することになる。
伯爵令嬢の私キャシー・ファリオスは、婚約者の第三王子ラウドに婚約破棄を言い渡されてしまう。
城に呼び出されて……ラウドの部屋に入ってすぐの発言で、私は驚くしかない。
ラウドは一年前に一目惚れしたと言い、立場を利用して強引に私と婚約する。
私としても家族の為に婚約することは受け入れていて、ラウド王子に相応しい人になろうと頑張っていた。
それなのに婚約破棄を言い渡されて、新しく婚約者にしたい人は男爵令嬢のクノレラだ。
私は発言が信じられず、ラウドに尋ねるしかない。
「ラウド殿下、そんな婚約破棄の理由が許されると思っているのですか?」
「そんなことはどうでもいい! 俺はクノレラのことがお前より好きで、それが全てだ!」
ラウドは激怒して、王家の権力で強引に婚約者を変えるつもりだ。
もう何を言ったとしても、ラウドは考えを変えることはない。
それは去年に婚約者となった時から知っていることで、それでも私は聞きたいことがある。
「……半年前のことが、原因なのでしょうか?」
「あの時のキャシーは運がよかっただけだと、今までのことからわかっているが……きっかけでは、あったのかもしれんな」
そう言われて、私は半年前の出来事を思い返す。
半年前――私達の通う魔法学園に狂暴な魔物が現れて、私は抑えることに成功した。
表彰される程の出来事だったけど、ラウドとしてはそれが許せなかったようだ。
「本来なら俺が魔物を対処して表彰されていたはずななのに……余計なことをしてくれたものだ!」
「犠牲者が出ていたかもしれないのに、ラウド殿下の顔を立てるため行動することはできません」
「この俺に意見するのも気に入らなかった――やはり俺は、お前よりクノレラの方が好きだ!」
私は正しいことを言っているのに、ラウドは気に入らないようだ。
強引に婚約者にしておいて、強引に婚約を破棄して欲しいと言い出してくる。
今まで私はラウドの婚約者に相応しくなろうと努力してたのに――クノレラが好きになったことで、私は全てどうでもよくなっていた。
「そうですか……わかりました。この件はお父様に報告いたします」
「ふん。どうして俺はお前なんかに惚れたのだろうな……去年の俺が理解できん」
私は婚約破棄を受け入れるけど、慰謝料は受け取るつもりだ。
どうやらラウドとしては、私が婚約破棄したことにして欲しかったらしい。
婚約を破棄すると言われて、そこまで言いなりになる気はない。
これから誓約書を用意して、ラウドが私と関わらないよう約束させよう。
そう決意した私は、ラウドの部屋から出て――屋敷に戻る馬車の中で、私は呟く。
「関わらないよう約束させれば――私は、実力を隠す必要がなくなります」
私は半年前の出来事から、ラウドが不快になることはしないようにしている。
ラウドは守られるより守りたい人のようだから、私は魔法の実力を隠すことにしていた。
それでも陰でラウドを支えるために、魔法の鍛錬は続けている。
今までラウドに知られないようにしていたけど――もう、隠す必要はない。
その後――ラウドが誓約書にサインして、私と関わらないよう約束させた。
そしてラウドは、私を捨てたことを後悔することになる。
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