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第7話
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ザダムは2学年上の生徒で、私達の教室にやって来た。
公爵令息が私を守ったことで、教室内では騒ぎになっている。
ラウドは激昂しながら、ザダムに対して叫ぶ。
「ザダムよ、何のつもりだ!?」
「何のつもりだ。か……それは、私の方が聞きたい」
「なんだと!?」
私の隣に立つザダムは、ラウドに呆れている様子だ。
激昂しているラウドに対して、ザダムが話す。
「ラウド殿下は、キャシー様と関わってはいけないはず。この時点で慰謝料を更に払うことになるだろう」
「はい。ラウド殿下の発言は、私が記録しています」
「なっっ――っ!? 俺はただ、キャシーが力を隠していた理由を聞いただけだ!!」
ザダムと私の発言を聞いて、ラウドが取り乱す。
ラウドの疑問に対して、ザダムが呆れながら答えた。
「魔法学園の新入生は、昨日まで初級魔法しか使えない。キャシー様は魔力を制御できず、初級魔法を失敗していただけのことだ」
「ぐっっ……」
「これはキャシー様のことを知ろうとせず、婚約破棄を決めたラウド殿下の問題だろう」
学園内での会話は記録した方がいいと、私はザダムから提案されていた。
会話を記録できる魔法道具を持って来て正解だったと、私は思う。
掴みかかってきたことは生徒達が目撃しているから、ラウドが言い逃れることはできなかった。
公爵令息が私を守ったことで、教室内では騒ぎになっている。
ラウドは激昂しながら、ザダムに対して叫ぶ。
「ザダムよ、何のつもりだ!?」
「何のつもりだ。か……それは、私の方が聞きたい」
「なんだと!?」
私の隣に立つザダムは、ラウドに呆れている様子だ。
激昂しているラウドに対して、ザダムが話す。
「ラウド殿下は、キャシー様と関わってはいけないはず。この時点で慰謝料を更に払うことになるだろう」
「はい。ラウド殿下の発言は、私が記録しています」
「なっっ――っ!? 俺はただ、キャシーが力を隠していた理由を聞いただけだ!!」
ザダムと私の発言を聞いて、ラウドが取り乱す。
ラウドの疑問に対して、ザダムが呆れながら答えた。
「魔法学園の新入生は、昨日まで初級魔法しか使えない。キャシー様は魔力を制御できず、初級魔法を失敗していただけのことだ」
「ぐっっ……」
「これはキャシー様のことを知ろうとせず、婚約破棄を決めたラウド殿下の問題だろう」
学園内での会話は記録した方がいいと、私はザダムから提案されていた。
会話を記録できる魔法道具を持って来て正解だったと、私は思う。
掴みかかってきたことは生徒達が目撃しているから、ラウドが言い逃れることはできなかった。
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