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第45話

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ドスラ視点

 俺は宰相サウスから、魔法組織と呼ばれている集団について聞いていた。

 犯罪者たちを集めた組織で、凶悪な魔法道具を作り幾つもの国を滅ぼしている。
 モンスターに干渉する物が多く、ランアス国を守っている魔法道具が似ているようだ。

「もし本当に魔法組織なら、ドスラ陛下は犯罪者達を支援していることになります」

 幾つも国を滅ぼしている魔法組織を、俺が支援している。
 隠す理由もわかり、俺はリオナとの出会いを思い返す。

 魔法学園に通っていた平民が、今まで実力を隠していた。
 どうして魔法組織と呼ばれる集団と関わっているのか、俺には理解できない。

「リオナは孤児と言いましたけど、あれ程の魔力を持っている平民が実力を隠して入学することが解せません」
「そうだな……計画は聞いたが、リオナと話しておいた方がよさそうだ」

 支援した仲間については、知らない方がいいとリオナに言われてしまう。
 それでも、サウスの発言を聞き――俺は、リオナと話すことにしていた。
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