幼馴染が夫を奪った後に時間が戻ったので、婚約を破棄します

天宮有

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第10話

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バハムス視点

 城に戻り、部屋で俺は現状に憤る。
 何が起こったのか理解できず、同行してくれたメリタに相談していた。

「ルーミエが前とは違う……ジトアのせいだろうか?」

「数日前まではバハムス殿下の命令を聞いていましたし、何が起きたのかがわかりません」

 洗脳する魔法道具は、魔法の実力が高いルーミエには効かない。
 伯爵令息に説得された程度で、王子である俺の命令を聞かなくなるだろうか?
 とにかく現状の問題は、預言書に書かれていたこれから起こることだ。

「次に問題が発生するまでに、ルーミエを従わせなければならない!」

「はい! このままだとルゴアス国は終わるのですから、ルーミエの力が必要です!」

 メリタが叫んでいるのは、自分の家の危機でもあるからだ。

 これからメリタのいるナーリサ伯爵家の領地で、問題が発生する。
 幼馴染の危機と言えば、今までのルーミエなら俺の命令に従っていただろう。
 今は違う。メリタの領地が危機だとしても、ルーミエが行動するとは思えなかった。

「メリタのためにも、ルーミエを従わせよう!」

 俺は決意を話し、ルーミエを説得するために動く。

 預言書で知ったこれから起こる出来事を考えると、俺は不安になってしまう。

 ドラゴンの生贄にするまで、ルーミエは必要な存在だ。
 今までの言動を思い返し、俺は後悔していた。
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