幼馴染が夫を奪った後に時間が戻ったので、婚約を破棄します

第４０話

　ジトアの推測を聞いて、私は思案する。

　預言書に書かれている問題は後３つだけど、最後に起こるドラゴンの襲撃以外は問題なかった。

　余裕で対処できた凶悪なモンスターの襲撃だけど、それに今回の魔族が関与することをジトアは危惧している。
　魔族の力を思い返して、納得した私は話す。

「確かに……魔族は襲撃の際に、周辺のモンスターを従えていました」

「はい。それをこれから脅威となる２体のモンスターに行い、再び城を襲撃するかもしれません」

　本来なら数ケ月後、連続して発生する２つの大きな問題だ。
　それを魔族が１つにの大きな問題にして、再び城を襲撃することを警戒している。

「そうなると……私とジトアで余裕だった２つの問題が、厳しくなるかもしれません」

「私も同じ考えです。推測になりますが、陛下には報告した方がいいでしょう」

　ジトアの危惧していた通りになるのなら、時期を私達は把握できている。
　最悪の事態を想定して、国王に報告するべきだと考えていた。