私を追い出した結果、飼っていた聖獣は誰にも懐かないようです

天宮有

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第27話

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 ジークの提案を聞いて、私達は村の外に出ていた。

 モンスターの数は多くて強くなっているけど、ジークが一緒なら問題ない。

「とにかくこの周辺のモンスターを一掃すれば、復活まで時間がかかる……その間に、冒険者ギルドで再び調査しておこう」

 やることは今までと同じだけど、ジークの自信がありそうなことが気になってしまう。

 増援に来てくれる人は、そこまで頼りになる人なのかもしれない。

 そう推測した私は、ジークに尋ねる。

「ジークは、自信がありそうね」

「ああ。今回はタイミングが悪かったが……モンスターが再び発生して大地の主が現れたら、対処できると思っている」

 ジークがそこまで言う人なら、対処できそうだと私は確信していた。
 
 ここは大地の主を一度倒しているのに、再びモンスターが強化されている。

 リオウが生まれた場所なのが関係しているかもしれないし、他に理由があるのかもしれない。

 モンスターが再び発生すれば、大地の主もやって来る可能性はある。

 もし新たに現れたモンスターが弱かったら移動したことになり、村の脅威が去るからそれでもいい。

 新たにモンスターが発生する周期はわかっているから、それまでにジークは増援を呼んで来てくれるようだ。

 話をしている間に、私達はモンスターを倒していく。
 主にジークとリオウが戦い、村周辺のモンスターを一掃することができていた。
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