私を追い出した結果、飼っていた聖獣は誰にも懐かないようです

天宮有

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第35話

 村の人達の目撃情報だと、そろそろモンスターの群れを発見することができそうだ。
 
 そして――先頭を歩いていたジークが、私達の元までやって来る。

「これから俺とリオウがモンスターの群れを対処して、その間にヨハンが捕獲隊を抑える」

「そうですね……大体の位置はもうわかっていますから、2人が戦闘している間に回り込み、挟み撃ちで逃げられなくしましょう」

 ジークの提案に、ヨハンが頷く。
 これからモンスターの群れと戦うと考えていると……ジークが私を見てから、ヨハンを眺めて訪ねる。

「そうだな。ところで、アミリアとは何を話していたんだ?」

「えっ?」

 急に話題を変えたジークに私が驚くと、ヨハンが微笑みながら話す。

「嫉妬ですか? 冒険者として行動していた時のジークについて、聞かれたから話していただけですよ」

 そうヨハンが言うけど、ジークについて聞いていたことを知られてしまった。

 私の顔が少し赤くなっているのを自覚すると、ジークも動揺している。

「そ、そうか……アミリアがヨハンと仲がよさそうだったから、少し気になってしまった」

「動物以外は興味なさそうなジークが、女性を気にするとは意外ですね」

 ヨハンがそんなことを言うけど、ジークをなんだと思っているのだろう。

 それでもジーク自身困惑している様子で、顔を少し赤くして呟く。

「そうだ……他者に対してこんな感情を抱くのは初めてだから、俺自身よくわかっていない。とにかく今は、モンスターを倒すとしよう」

 ジークが本来の目的を話して――私達は、モンスターの群れに向かおうとしていた。

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