私を追い出した結果、飼っていた聖獣は誰にも懐かないようです

天宮有

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第73話

 私達の目の前には、傷ついているリオウの姿がある。
 そして大剣を振るう1人の青年の姿があって、リオウを追い詰めていたようだ。

 車から飛び出たジークがリオウに振るわれた大剣の攻撃を大剣で受け止めて、ヨハンが炎の魔法を繰り出す。

「奴が捕獲隊の首領ヴァガルです……分身の力を得たリオウに追いつけるのは、奴1人だけだったのでしょう」

 リオウはかなり弱っているけど、それでも捕獲隊で追いつけるのはヴァガルだけだったようだ。

 私が回復魔法でリオウを治すけど、力は戻りそうもない。

 ヴァガルは長い金髪が飛び出て、まるでライオンの鬣のような大男だ。
 私達が到着したのに、ヴァガルは余裕のまま話す。

「間に合ったと思っていそうだが、その程度の戦力で俺に勝てるわけがないだろう」

 私達がネイーズとクロッサを倒したことは知っているはずなのに、ヴァガルは宣言する。

 ヴァガルさえ倒せば、もうリオウを狙う集団は存在しない。

 リオウを守る為にも――私達は、ヴァガルを倒そうとしていた。

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