婚約破棄を受け入れたのは、この日の為に準備していたからです

天宮有

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第13話

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レヴォク視点

 シーラの特殊な力を知ってから――俺のガルク伯爵家と、シーラのルザード子爵家は倒した幻獣によって繁栄していた。

 シーラが倒したドラゴンを売ったスミスと呼ばれる商人と取引して、俺達は様々な魔法道具を手に入れる。

 その後シーラの力を話すと、商人のスミスは幻獣を呼び寄せる魔法道具を俺に渡していた。

 危険すぎて所持しているだけで罪になるようだが、バレなければ問題ない。
 幻獣の危険性は理解できているも、俺の婚約者は幻獣を難無く倒せるシーラだ。

 ルザード子爵家と協力関係になつて……シーラには何も話さず、偶然現れたことにして幻獣と戦わせていた。

 何度も幻獣と戦わせると、シーラは偶然という理由を疑うようになる。
 スミスを紹介する気はなかったのに、誰か聞かれた時には倒した幻獣を取引している商人と話してしまった。

 怪しまれていることを察していたから、俺はシーラが離れてしまうことを危惧するようになる。

 そして――それなら婚約者ではなく、命令に絶対従う奴隷として傍におけばいいと考えるようになっていた。

■◇■◇■◇■◇■
 
「シーラは危険な存在だ。俺はシーラとの婚約を破棄して、ソフィーと婚約する!」

 幻獣と戦うことで強くなっていたシーラに、俺はその強さを婚約破棄を宣言した。

 パーティ会場で、ルザード子爵家とは事前に打ち合わせを終えている。
 
 ルザード子爵家からシーラを買ったことにして、俺は奴隷にして酷使するつもりだった。

 そうすれば領地が更に繁栄すると考えた結果――俺は後悔する事となる。
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