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第24話

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 レヴォクが去った後、私は部屋でゼロアと話をする。

「ソフィーの発言から警戒していましたけど、レヴォクはゼロア様に私との婚約を破棄させたかったようです」

「間違いなくレヴォクがドラゴンを領地に呼び寄せたのに、シーラのせいにするとはな……急に奴が冷静になって言ったことは、警戒しなければならない」

 ゼロアは嘆息しながらも、レヴォクの発言を気にしている様子だ。

「レヴォクが、ゼロア様が私を利用しようと目論んでいると言ったことですか?」

 私に不信感を持たせたかったのかもしれないけど、ゼロアになら利用されても構わないと思っている。

 それでもゼロアは、私を幻獣と戦わせたくないようだ。

「ああ。俺はシーラと一緒なら幸せで、危険な目に合わせるつもりはない」

「ありがとう、ございます」

「それでも……レヴォクが急に冷静になった辺り、周囲にそう思わせようと行動をとる可能性は高そうだ」

 ゼロアがそう言って、私は考える。
 これからレヴォクがゼロアのいるエシウス領にドラゴンを呼んで、私に倒させようとする気なのかもしれない。

 それを私の力が原因にするか、ゼロアが魔法道具を使っていたことにする。

 レヴォクは今日屋敷に来て、会話を魔法道具で録音していたのかもしれない。

 そしてエシウス領でドラゴンが現れた際に、貴族達に「疑っていた」と録音した内容を聞かせそうだ。

「ゼロア様、どうしますか?」

 不安になった私は尋ねるけど、ゼロアは微笑みながら返答する。

「シーラは何も気にすることはない……何か仕掛けてくると予想していたから、準備はできている」

 どうやらゼロアはレヴォクの行動を予想して、準備をしていたようだ。
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