私の魔力を全て奪って婚約破棄するようですが、奪えるのは１週間だけです

第１０２話

　私とアインは、ラウから事情を聞いている。

　契約魔法の主を魔物側に変える条件で、私を消したい人は契約を結ぼうとしているようだ。

　契約魔法は動物と契約することができるから、魔物とも契約できるようだ。

　魔物は人間に対して敵意を持っているから、普通は契約できないらしい。

　それでも……ラウと同じように知性のあり、会話ができる魔物なら契約してもおかしくはなかった。

「契約魔法の主を魔物側に変えるなんて、可能なのですか？」

「今までそんな魔物の存在が確認されていないので、俺にもわかりませんけど……魔物側が提案したのなら、可能なのでしょう」

　魔物が人間を利用しようと提案したのなら、契約魔法の主を魔物側にすることもできるとアインは推測している。

　ラウから異界から一緒に来た2頭の魔物について聞くけど、その２頭の魔物は人を襲い魔力を得ているようだ。

　それによってラウとの差ができたことにより……ラウに命令を出し、私とアインの元に入り込ませようとしたらしい。