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第8話
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ラドス視点
マイラと離婚してから、1ヶ月が経っていた。
ファゾラから全て聞き、俺は現状に憤っている。
マイラの魔法道具が評価されたことで大量の仕事がくるも、期待通りの働きができず評判を落としているからだ。
魔法道具の仕事に関しては、マイラが働いていた1ヶ月の成果と同じなら問題ない。
マイラより優秀なファゾラなら問題ないはずなのに、実際は同じことができず失望されていた。
再婚したファゾラよりも、元妻マイラの方が優秀と皆が言う。
現状は最悪で、俺は部屋で執事長のセインに対して叫ぶ。
「セインよ! お前はマイラが優秀と知っていたのに、どうして引き止めなかった!!」
「マイラ様を引き止めるべきと進言したのに、必要ないと断言したのはラドス様です」
「そ、そうだったな……」
俺は自分の発言を思い出し、セインに言い返せなくなっている。
セインは確かに、マイラが優秀だと報告していた。
それを信じず、引き止めるよう言われたのに俺が拒んでいる。
優秀なセインならこうなることは予測できていそうだが、主である俺の命令に従ったようだ。
セインには2週間前から、マイラを捜索するよう命令している。
それが本題で、俺はセインに聞くことにした。
「2週間も捜索しているのに、マイラが今どこにいるかわからないのか!?」
「わかりません。周辺の魔法道具店を調査しましたが、マイラ様はいないようです」
「馬鹿な……それならマイラはどこに行った!?」
平民となったマイラなら、どこかの魔法道具店で働いていると考えている。
周辺の魔法道具店で新しい従業員がいないか調べさせたが、マイラの姿はどこにもなかったようだ。
何が起きているのか理解できないでいると、セインが推測を話す。
「恐らくマイラ様はラドス様が捜索することを予測して、国内の魔法道具店で働くことを避けたのかもしれませんね」
「クソッッ……マイラが改良や作成した魔法道具は評判がいい。同じ魔法道具がないか調べるとしよう」
現状はマイラが戻って来れば解決するが、どこにいるのかわからない。
この時の俺は、マイラが城で生活していると考えていなかった。
マイラと離婚してから、1ヶ月が経っていた。
ファゾラから全て聞き、俺は現状に憤っている。
マイラの魔法道具が評価されたことで大量の仕事がくるも、期待通りの働きができず評判を落としているからだ。
魔法道具の仕事に関しては、マイラが働いていた1ヶ月の成果と同じなら問題ない。
マイラより優秀なファゾラなら問題ないはずなのに、実際は同じことができず失望されていた。
再婚したファゾラよりも、元妻マイラの方が優秀と皆が言う。
現状は最悪で、俺は部屋で執事長のセインに対して叫ぶ。
「セインよ! お前はマイラが優秀と知っていたのに、どうして引き止めなかった!!」
「マイラ様を引き止めるべきと進言したのに、必要ないと断言したのはラドス様です」
「そ、そうだったな……」
俺は自分の発言を思い出し、セインに言い返せなくなっている。
セインは確かに、マイラが優秀だと報告していた。
それを信じず、引き止めるよう言われたのに俺が拒んでいる。
優秀なセインならこうなることは予測できていそうだが、主である俺の命令に従ったようだ。
セインには2週間前から、マイラを捜索するよう命令している。
それが本題で、俺はセインに聞くことにした。
「2週間も捜索しているのに、マイラが今どこにいるかわからないのか!?」
「わかりません。周辺の魔法道具店を調査しましたが、マイラ様はいないようです」
「馬鹿な……それならマイラはどこに行った!?」
平民となったマイラなら、どこかの魔法道具店で働いていると考えている。
周辺の魔法道具店で新しい従業員がいないか調べさせたが、マイラの姿はどこにもなかったようだ。
何が起きているのか理解できないでいると、セインが推測を話す。
「恐らくマイラ様はラドス様が捜索することを予測して、国内の魔法道具店で働くことを避けたのかもしれませんね」
「クソッッ……マイラが改良や作成した魔法道具は評判がいい。同じ魔法道具がないか調べるとしよう」
現状はマイラが戻って来れば解決するが、どこにいるのかわからない。
この時の俺は、マイラが城で生活していると考えていなかった。
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