全てを諦めた私は、自由になります

天宮有

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第10話

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 私がレオンと一緒に暮らすこととなってから、数ヶ月が経っていた。

 レオンから魔法を学び、私は様々な魔法が使えるようになっている。
 増加した魔力でも安定して扱う方法を教えてくれて、私は自分の力を使いこなせるようになっていた。

 魔法が使えるようになったのは先月のことだけど、今は魔力が増加しても問題なく魔法が使える。
 屋敷の居間で、私は魔法のことをレオンと話し合っていた。

「移動魔法も使えるようになるとは思えませんでした……ありがとうございます」

 これで広大な魔の森から、街に行くことができる。
 お礼をレオンに伝えると、微笑みを浮かべて話す。

「私達の魔力なら、どんな魔法でも扱えます――ギアノ国は、大変なことになっていますね」

 レオンが話題を変えたけど、私が気になっていると思ったのかもしれない。

 一度行った場所なら、どこでも一瞬で行ける移動魔法を取得して――私達は、ギアノ国の現状を調べていた。
 レオンが話してくれた通り、私が忠告していた通りの惨状になっているようだ。

「はい。全てギアノ国の自業自得です」

 今のギアノ国は、大地に宿る魔力が徐々に弱まっている。
 それによって貴族達は大損害を受けて、更に魔物による被害も大きいようだ。

「ルリサを捜索しているようですが、魔の森に住んでいると知られることは……恐らく、ないでしょう」

 話していると、レオンが途中で言いよどむ。
 何か気にしていることがありそうで、私はそれが気になってしまう。

「レオンは、私がここにいると知られる可能性があると考えているのですか?」

 気になって尋ねると、レオンは思案して話す。

「不安になっていることが、1つあります……ルリサには、話しておきましょう」

 今まで話さなかったのは、問題ないと考えていたかららしい。
 それでもレオンは気になっているようで――不安になっていることを、私に話そうとしていた。
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