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第12話
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ダウロス視点
パーティ会場で、俺はルカが生きていることを知る。
公爵令息リオンが助けた後、ルカを婚約者にしたことが信じられなかった。
そして俺がルカを迷いの森に捨てたことは、パーティ中に知られているらしい。
追い詰められていると、婚約者のミテラが俺を切り捨てようとする。
「伯爵家の令嬢ルカ様をダウロス様は平然と迷いの森に捨てる……婚約を拒めば私も同じ目に合うと思い、従うしかありませんでした!」
「ミテラの発言は嘘だらけだ! ルカの強化魔法でクラリィが治りかけていたのに、お前の持つ回復魔法の力だと言っただろ! それが全ての原因だ!」
「私の発言が嘘という証拠はありませんけど、ダウロス様がルカ様を迷いの森に捨てた証拠はあります!」
ミテラは俺の声を記録していた魔法道具を取り出し、声をパーティ会場に響かせる。
記録されていた発言は俺がルカを迷いの森に捨てるという計画の内容で、発言を聞いた周囲がざわめき俺は取り乱す。
「なっっ!? 貴様、屋敷での会話を全て記録しているのか!?」
「魔法道具での会話の記録は数回しかできませんから、それは不可能です。ダウロス様との会話だけ、怖くなり記録していただけですよ」
ミテラの発言を聞き、俺は察してしまう。
悪事の証拠を持つことで、もし発覚してしまった時は切り捨てようとミテラは考えていたようだ。
「私はダウロス様に逆らえませんでした! 全てダウロス様が悪く、私は関係ありません!」
そう言い泣き崩れるミテラを目にして――俺は、全てがどうでもよくなっていた。
パーティ会場で、俺はルカが生きていることを知る。
公爵令息リオンが助けた後、ルカを婚約者にしたことが信じられなかった。
そして俺がルカを迷いの森に捨てたことは、パーティ中に知られているらしい。
追い詰められていると、婚約者のミテラが俺を切り捨てようとする。
「伯爵家の令嬢ルカ様をダウロス様は平然と迷いの森に捨てる……婚約を拒めば私も同じ目に合うと思い、従うしかありませんでした!」
「ミテラの発言は嘘だらけだ! ルカの強化魔法でクラリィが治りかけていたのに、お前の持つ回復魔法の力だと言っただろ! それが全ての原因だ!」
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