次は幸せな結婚が出来るかな?

キルア犬

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万能ポーション

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真夜中、ダンジョン内を見張っていた騎士は微かな鳴き声がダンジョンの奥から聞こえ、もう1人の騎士にも確認し、天幕の方へ、、、


騎士「魔物が出て来そうです!鳴き声が聞こえました!」


ダンレス「レオニス!」


レオニス「わかりました!」


ダンレス「警戒態勢!!」


「「「「「「「「はい!」」」」」」」」


レオニスはエメリアーナが休んでいる天幕へと走った。


天幕の入り口に交代して立っていた護衛騎士は入り口の天幕を巻き上げ、中に声をかけていた。


レオニスが天幕に入るとメイド達がエメリアーナを起きるように促していたが、、、


ミューレ「エメリー様!エメリー様!!」


王女「う、、ん、、うー、、、」


レオニス「私が起こそう!エメリー、、、
すまない、、」


レオニスはポケットからポーションを出し蓋を外し、エメリアーナの鼻に近づけた。


ポーションの匂いを嗅いだエメリアーナは、、、


王女「、、うぎゃっ!!」

(この、、この、、この匂いは、、、)


レオニス「エメリー!すまないが魔物が出て来そうだ!」


王女「えっ!!レオニス叔父様!?」


頭の覚醒が追いついていない状況の中、レオニスに抱っこされ、天幕を出て、ダンジョンの大穴に近くに運ばれる。


ダンレスや魔法師達、結界師達、騎士達がすでに警戒態勢を取っていた。


レオニスがエメリアーナを抱っこして到着すると、、、


騎士「鳴き声が近い所から聞こえます!」


ダンレス「わかった!避難しろ!!」


騎士達「「はい!」」


見張りの騎士達は返事と共に避難した。


レオニス「エメリー!ファイヤーボールを
大穴に!!」


王女「はい、、ファイヤーボール!!」


エメリアーナがぶっ放したファイヤーボールは、、ダンジョンの中に入って行き、、


シュボッボッボボーーーーーーーッ!!!


ギャウー!キャーン!ブウォォーーッ!!


ダンジョンから微かな鳴き声が聞こえ、黒煙が出て来た。


魔法師達が指示される前に風魔法で対処し
、避難していた騎士達が松明を手に持ち、中の様子を覗う。


騎士「まだ奥の方にいます!!」


騎士達と魔法師達が避難した。


レオニス「エメリー!もう1度だ」


王女「はい!ファイヤーボール!!」


2度目のファイヤーボールでダンジョン内から魔物の気配はなくなった。


松明を持っている者と麻袋を持っている騎士達がダンジョン内に入って行った。


レオニスはエメリアーナを寝ていた天幕のベッドへ運び、、、


レオニス「起こしてすまない、、しばらくは大丈夫だと思う、、おやすみ」


王女「はい、、おやすみなさい」


レオニスは天幕から出て行った。


(ヤバい、、眠いけど、、まだ、、あの匂いが、、消えなーい!!忘れもしない!あの匂いは解毒ポーションの匂い!!あの凝縮しまくったような酸っぱい匂い!!もう飲むことがないと思っていたのに、、、眠気覚まし、、起こす為に使われるなんて!
ヤバい!トラウマだよ!)


エメリアーナはメイドのミューレに紅茶を作って貰い、王女として、淑女としても許されない行為だが、、無意識に紅茶の香りをしばらく嗅いでしまった。


メイド達も護衛騎士達もそんな行為を黙認した。


エメリアーナが嗅がされたポーションの匂いを消そうとしていることが予想出来たからだった。


その後、紅茶の香りでようやく眠くなってきたエメリアーナは紅茶を少し飲んで、眠りについた。
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