次は幸せな結婚が出来るかな?

キルア犬

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刺激臭攻撃

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第1ダンジョン街、時刻は夜中に差し掛かった頃、ダンジョンの出入り口の辺りはかがり火が置かれており、見張りの騎士は交代しながらダンジョン内部を警戒していた。


天幕には照明の魔道具が置かれており、かがり火の煙も匂いもない、木が燃える音さえしない静かな時だった。


だが、、天幕内の質素な椅子などの中心にある質素なテーブルの上には、、、


オスカー「それで起こすのか?」


レオニス「飲ませるわけではない!匂いだけだ!」


オスカー「いや、、だが、、」


オスカーは仮眠から起き、ダンレスと交代していたのだが、テーブルに置かれていたボーションの用途がわからず、まさかと思いレオニスに問うと予想は当たった。


レオニス「ちゃんと目を覚まさせないで魔法を使わせるのは危険だろ?」


オスカー「そうだが、、」


オスカーはレオニスの言い分も理解は出来たが、だが解毒ポーションのあの鼻にくる刺激臭を嗅がされ起こされることは止めたくなった。


レオニス「すでに1回使っているぞ!」


オスカー「はっ?」


オスカーはレオニスの後方で待機しているエメリアーナのメイドと護衛騎士の女性2人に視線で問うと肯定の意味で頭を縦に軽く下げられた。


オスカー「はぁー、、だが、、昨日もこの状態で休まれたのか?」


レオニス「いや、、昨日は隣の天幕で休ませていたよ!だが、次はグリズリーの可能性があるし、他の魔物だったとしてもエメリーに頑張って貰わなければ死者が出る可能性が高い」


オスカー「そうだな、、暗闇で討伐難易度が高い魔物を相手にするは厳しいな」


小声で話し合っていると、ダンジョンを見張っていた騎士から、、、


騎士「魔物の気配がします!!」


オスカー「警戒態勢を取れ!総団長!起きて下さい!」


レオニス「エメリー!すまない」


レオニスはテーブルからポーションを取り、片手で蓋を外し、エメリアーナの鼻に近づけた。


王女「うぅぅーん、、、すぅ、、うっぎゃぁ!」

(きた!きた!きたー!またこの匂い!!気絶した人も絶対に目を覚ます!攻撃臭!!)


王女「うぅー、、レオニス叔父様、、」


レオニス「すまない、、魔物が出て来そうだ」


王女「はい、、頑張ります」

(くそ魔物ども!!朝まで大人しくしとけよ!私が被害に合っただろうが!!)


天幕から出て、ダンジョンの大穴に向かうと見張りの騎士達は避難しており、数十人の騎士達に魔法師達、結界師達が警戒していた。


その直後、ダンジョンの大穴から4足歩行で大型の熊が出て来た!


(グリズリーって熊だったわ!オークみたいに2足歩行じゃないのね!ってかヤバい!ヤバい!)


王女「エアーカッター!エアーカッター!」


レオニスに抱っこされたまま、片手をグリズリーに向けて風魔法を放った!



シュッパァァーーー!!  ドシュッ!!


シュッパァァーーー!!  ドシュッ!! 


ドサッ!ドサッ、、ドサッ、、プッシャー!!


(んん?ドロップ品にならない?なんで?しかも内臓が、、血まで、、グロい、、)


レオニス「エメリー!また出て来そうだ!」


王女「はい!エアーカッター!エアーカッター!」


エメリアーナはその後、大穴に向けて風魔法を連発した。



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