次は幸せな結婚が出来るかな？

早めに対処しましょう

ダンジョンの大穴に向けて、風魔法を放っていたエメリアーナは詠唱に疲れて魔法を放つのを止めた。


王女「まだ出て来そうですか？」


ダンレス「少し待ってみましょう」


レオニス「エメリー！疲れたかい？」


王女「喉が、、渇きました」


レオニス「誰か水を！」


騎士「私が行ってきます！」


騎士の１人が天幕に向かって走って行った。


王女「レオニス叔父様、、あのグリズリーはどうしてドロップ品にならないのです？」


レオニス「あれは完全にダンジョンから出ていたからだよ！」


王女「なるほど、、わかりました」


内臓が出ていて死んでいるグリズリーは騎士達が運んで行った。


見張りの騎士達が警戒しながら松明をダンジョンの大穴の奥の方に数本投げる。


騎士「気配なし！グリズリー肉がドロップされています！」


騎士「回収して来ます」


ダンレス「あぁ、、奥に、、行くなよ！」


回収役の騎士達が松明を持って、走って大穴の中に入って行く、総団長ダンレスの声など聴いていなかった。


(ゴクッゴクッ、、ふぅ～！お水がおいしい、、けど、、匂いが鼻に残ってる、、あとで紅茶の香りを嗅ごう！)


エメリアーナは水を持って来てくれた騎士にお礼を言い、グリズリー肉や魔石を回収している様子を見ていた。


(あっ、、全員出て来た？毛皮もドロップされたんだね、、ダンジョンの外で倒すと内臓プシャーみたいだから、、出て来る前に倒さないと、、でも、大型でも４足歩行だから速いのかな？)


エメリアーナが考えている間に、、騎士達がグリズリー肉を木箱に入れて持って来た。


騎士「エメリアーナ王女殿下！グリズリー肉を預かって頂けないでしょうか？」


王女「えぇ、、わかりましたわ」

(アイテムボックスね！さすがにもう夜中だから今から肉焼いてはないのね、、やりそうだと思っていたんだけど、、いや、、朝からやりそう、、)


ダンレス「もう少し様子を見て、天幕に戻るか？」


レオニス「そうですね」


その後、ダンジョンの大穴を警戒していたが魔物の気配がしないので天幕に戻った。


レオニス「エメリー、、眠っていいよ！」


王女「うぅ、、まだ、、だいじょ、、ぶ、、」

(や、めて、、背中を、、ポ、ンポン、、しな、いで、、ねむ、く、、なる、、から、、また、、あの、匂、い、、で、おこ、、すぅー、、すぅー、、)


ダンレス「眠られたか？」


レオニス「えぇ、、」


その後、空がまだ暗闇を大分残す早朝にエメリアーナは激臭を嗅がされ、夜中の時と同じ目に合い、同じ光景と行動をすることになった。


(だから！なんでよ！そのデカさで動くのが速いのよ！寝起きに内臓プシャーは見たくないのに、、グリズリー！！大穴から出て来るなぁーー！！)