次は幸せな結婚が出来るかな？

手紙の内容

サイエン副師団長からの手紙の内容


エメリアーナ王女殿下

今回もですが、ダンジョンの時にも同行出来ず、申し訳ございません。

馬車での長旅は老いぼれには大変堪えますのでご理解頂きたいと願います。

ご無事なご帰還を王城で願っております。

今回はロマトス公爵領までの長旅、道中の休憩時や
開拓予定地などでもしもオークなどが出現しましたならエメリアーナ王女は素材の収納を速やかにお願い致します。

貴重ですので決して、オークが出現しても魔法は使わないで下さい。

今回の遠征時は開拓予定地以外は基本、風魔法でお願い致します。

カイザーにも指示しておりますので必ず、お願い致します。

魔の大森でワイバーンやグリフォンなど貴重魔物が出現した場合も風魔法で魔物の首を狙って倒し、回収して帰って来て欲しくお願い致します。

首を狙って下さい。首を！！狙って下さい。

　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　サイエン副師団長



手紙を読んだエメリアーナは、、、

(オークって、、あの豚顔の金◯がデカい真っ裸な魔物がまだ欲しいんだねー！私はもう見たくもないんだけど、、、あと、、ワイバーンにグリフォンって何？どんな魔物なのよ！魔物図鑑がないからわかんないんだけど、、、欲しいなら魔物の詳細も書いてよ！絶対に私の帰りより魔物の素材を待ってそうな気がするんだけど、、、)


サラサ「エメリアーナ王女？険しい表情をされておられますが、、手紙には何と？」


王女「サラサ夫人、、、どうぞ！」


エメリアーナはサイエン副師団長の手紙をサラサ夫人に渡した。


手紙を受け取り、読んだサラサ夫人は、、、

グシャ

サラサ「あぁ、、つい、、失礼しましたわ」


サイエン副師団長の手紙を握りしめ、冷めた表情で謝罪した。


(こわっ！怒る内容だったかな？ワイバーンとグリフォンがどんな魔物か聞くに聞けないんだけど、、)


乳母であるレスネもサラサ夫人から手紙を受け取り読んだ後には、、


レスネ「サラサ夫人、ご同行願いたいのですが？」


サラサ「えぇ、レスネ夫人、同行致しますわ」


(こわっ！ワイバーンとグリフォンが原因？今日、担当のメイド達がゆ～くり下がって２人から距離を取っているんだけど、、、)


サラサ「エメリアーナ王女！急用が出来ましたので本日はこれで失礼致します、、ご無事なご帰還を願っております」


レスネ「エメリー様！私もしばらく失礼致します」


王女「えぇ、、わかりました、、サラサ夫人、無事に帰って参りますわ！レスネ、、わかりましたわ！
行ってらっしゃい？」


サラサ夫人とレスネが部屋から出て行って後、、


王女「ふぅ～～、、、」


メイド達「「はぁーー、、」」


王女「2人も、、手紙、、読む？」


メイド「「いっ、いえ、、」」


メイド達は手紙の内容が気になるが読むのを遠慮した。


王女「ワイバーンとグリフォンってどんな魔物なのか知ってる？」


メイド「ワイバーンにグリフォンですか！？」


メイド「知っておりますが、、お話しして良いのかわかりませんので、、」


(なんか驚いたよね？珍しい魔物なの？それとも危険な魔物？めっちゃ気になるんだけど、、、)


王女「そう、、明日、レオニス叔父様に聞いてみるわ」


メイド「はい！お願い致します」


メイド「質問に答えられず申し訳ございません」


王女「大丈夫よ！気にしないで！」



サラサ夫人と乳母レスネはサイエン副師団長の所へ行き、「ワイバーンやグリフォンの素材が欲しいならご自身で討伐しに行かれては？」と責め続けた。


夕方前に戻って来たレスネは皺が入った手紙を伸ばし、エメリアーナに聞こえない声でメイドの１人に指示し、どこかに届けさせた。


翌日、エメリアーナが出発した後、第１王妃と第2王妃に呼び出されたサイエン副師団長は2人の王妃に責められと王妃達それぞれの専属メイド達から責めた視線を向けられた。