次は幸せな結婚が出来るかな？

ロマトス公爵３男君

ロマトス公爵家の敷地内の領騎士訓練場と宿泊所の近くの物置小屋から公爵家の３男ジャイドが魔法師のローブを着て、フードで顔を隠して様子を伺っていた。


だが、背後から気配を消した者が、、、


領団長「敷地内ではフードを被るなと言われていたと思うが？」


ジャイド「あー、、そうだが、、今回は、、」


領団長「その声はっ！ジャイド様！？」


振り返りながら魔法師のフードを少しだけ上げ、顔を晒した。


ジャイド「見つかったけど、、黙ってては、、」


領団長「無理です！早く砦の方へ」


ジャイド「ここには王女様は来ないだろ？」


領団長「絶対ではありません！」


ジャイド「大丈夫だって！」


領団長「何かお部屋から欲しい物があるなら、、」


ジャイド「いや！ない！ただ、、国の騎士達と模擬戦してみたくて、、」


領団長「早く砦に！婚約者がおられないのですから王女殿下とは会うのは、、」


ジャイド「婚約者がいないからって８歳の王女様と会っても、、」


領団長「もしも、、王女殿下がジャイドを見初められたら、、ないと思いますが、、」


ジャイド「おい！顔も体格も悪くないだろ！だいたい、トレント討伐とかをしている王女様はどうなんだよ！」


領団長「それは仕方ないでしょう！魔法の練習を兼ねての討伐遠征ですし、、今までにトレントを簡単に倒されておられますから、、」


ジャイド「だからって魔の大森を見たいってここに来るか？辺境伯のどっちかに、、」


領団長「私に言われても、、それに防壁間近までトレントが来てますから、、私は魔力量無限で初級魔法の威力が上級威力を観てみたいと、、」


ジャイド「それは、、俺も観てみたいが、、俺は遠くから隠れてなのがな～！」


領団長「隠れてって、、ジャイド様、、」


ジャイド「なんだよ！初級魔法の威力が上級なんてありえないだろ？観てみたいと思うだろ？」


領団長「気持ちはわかりますが、、」



その頃、エメリアーナはサロンから客間に向かって公爵家のメイドさんに案内されていたのだが、、廊下の途中で止まり、、、


レニーナ「どうかされましたか？」


王女「騎士達は、、ホーンラビットやスネークとかを解体しないのかしら？」


ミューレ「結構な数を倒されてましたから、、」


王女「渡しに行きましょう！まだ晩餐まで時間もあるし、、解体も慣れてるでしょう？」


レニーナ「そうですね、、すみません！国の騎士達の所に案内をお願いしたいのですが、、」


メイド「はい！わかりました！では、、」


公爵家のメイドが向かった先は物置小屋と宿泊所の間位にある扉だった。


サロンにはレニーナとミューレが同行していた。