次は幸せな結婚が出来るかな？

レッドホーク団

シリル「乗り合い馬車とは違うわねー」


メイラ「そうねー、、移動の時も警戒の必要もないし、、」


ゲイト「そうだなー、、楽して移動出来てフェイとドーム様々だなー」


セス「お前ら！ちょっとはしゃっきっとしろよ！」


シリル「だってぇ～！私達は何もすることがないんだもの！」


メイラ「私達はフェイちゃんと意志疎通は出来ないしねー」


ゲイト「だな！」


セス「お前ら、、はぁーっ、、もういいわ、、」


メイラ「ちょっと！！呆れないでよ！！」


セス「呆れるに決まってるだろ！」


シリル「ならセスはあの場に入っていける？」


セス「それは、、」


ゲイト「無理だろ？俺達は１ヶ月の休息でいいじゃん」


メイラ「そうよ！何もすることがないんだし、、」


シリル「そうよね！トレントを簡単に倒して切断して収納する場面を何度も目にしたら、、」


ゲイト「そうだぜ！何もすることがないんだぜ！」


メイラ「でも、王女様は凄いわね～！あの数の馬に回復魔法を休憩の度にかけてあげてるし」


ゲイト「国の馬も凄いよな！エレクトホークにも慣れるし」


シリル「国の馬って賢いのねー」


ドームとフェイを除く、レッドホーク団の４人は少し離れた場所にいるエメリアーナ達を観ながら話し合っていた。


ドームとフェイは食事の時は仲間と一緒に取る。


宿の部屋も男女に別れてはいるが仲間と一緒。


そんな中、ある日の昼食時に少し離れた場所で食事をしていたエメリアーナがフェイを呼んだ。


呼ばれたフェイは、、、


フェイ「ピュイ！」


ドーム「わかった！」


レッドホークのフェイはエメリアーナの所へ飛んで行った。


シリル「フェイちゃん、、私達より王女様に慣れるの早くない？」


メイラ「フェイちゃんは賢いから、、」


ゲイト「俺達を信用してくれるまで半年かかったよな！」


セス「そうだったな、、なぁ、、見ろ！！王女様がエレクトホークに棒みたいな物で食べさせて、、あっ！フェイにも！！」


その日はエメリアーナが箸を作って貰い、エレクトホークのライに餌付けした日でライの次はフェイを呼び、フェイにも餌付けした。


シリル「あれならフェイちゃんも食べやすいね！」


メイラ「私もやりたい！ドーム！後からあの棒のことを聞いて来て！」


ドーム「何で？指で摘まんであげれは、、」


メイラ「なんか上品じゃん！指より！」


セス「王女様だから上品に見えるだけ、、」


「「はあぁぁー！？なんて？？」」


セス「何でもない！ドーム！頼む」


ドーム「わっ、、わかったよ」


その後、頃合いを見て、ドームはエメリアーナの所まで行き、箸を見せて貰い、真似して作って良いかの了承を取った。


エメリアーナはレオニスに見せた見本の紙と口頭で説明しながら離れた場所に行き、トレントを出して枝を自由に切断して持って行かせた。


ドームは感謝しながらトレントの枝を切断し、仲間の所へフェイと一緒に戻った。


ドーム「はい！これが見本と材料の枝だ」


メイラ「ありがとう！じゃっ、、ゲイト頼むわね」


ゲイト「だよな、、そんな気がしてたわ」


シリル「実家が家具職人なんだし出来るでしょ！」


ゲイト「どれ、、あー、、出来るわ、、だけどトレントを使うんだな」


セス「王女様のアイテムボックスには大量に入っているから気にしなくて良いのかもな」


ゲイト「親父や兄貴達が欲しがる素材が大量、、」


メイラ「王女様のお蔭で入手してるんじゃない？」


ゲイト「そうかも、、じゃ、、やってみるわ」


シリル「出来たらドーム！持ち方を教えて貰って来てね！」


ドーム「わかった」


その後、家具職人の息子でもあったゲイトは器用に箸を作り、王都に着くまで箸の作製に追われた。


理由はゲイトの箸が１番出来が良かったからでエメリアーナに直接頼まれ、断れなかった。


エメリアーナが頼むと他の者達も頼み、お金まで用意され、ドームとフェイより忙しくなった。


しかも、器用だった為、箸の扱い方まで器用に出来てしまった。


メイラ「うぅー、、難しいんだけど、、」


シリル「つっ、摘まめ、、ない、、なんで？」


ゲイト「お前ら、、不器用すぎじゃねえ？」


メイラ「うるさい！！なんで出来んのよ！」


ゲイト「俺様は器用だから！ほいっ！フェイ」


フェイ「ピュッ！、、モグモグ」


セス「人は見掛けによらないってゲイトのことを言うんだろうな」


ゲイト「失礼だな！おいっ！ドーム！箸を使えよ」


ドーム「箸より指で摘まんだ方が簡単だし、、慣れてるから、、」


ゲイト「フェイ！ドームに箸を使えって言って！」


フェイ「ピュイ？ピュッピュッピュッ」


ゲイト「何て？」


フェイ「どっちでも良いって、、」


ゲイト「駄目だろ！せっかく作ったのに、、」