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男の性

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薄暗い部屋の中、俺のうめき声だけが響いていた。

「…つっ… あっ、あぁっ… ん、んっ…」

寺崎の指が、俺のそこに…信じられない場所に、強引に…押し入ってこようとしていた…
指先が探るように… 俺の入口付近の粘膜に、何度も…何度も、触れてきたかと思うと、ついにグっと…侵入しようとする。

「やっ… やめっ…!ん… くっ… あ、あぁっ…」

全力で腰をよじって、寺崎の指の侵入を避けようとしたが…無駄だった。

俺は、いとも簡単に奴に身体を裏返されてうつ伏せにされ、当たり前だが、今まで誰も侵入させたこともない場所に、寺崎の指を…深くねじ込まれ…た。   

「いっ!…あっ…  ああぁ…っ、はっ…ぁ…」

指を入れられた圧迫感と、この信じがたい状況に、頭が全然ついていかない… 嘘… 嘘…だ…

ありえない……

入学してからずっと、気さくに接してくれて、良い友達だと思っていた寺崎が…寺崎が… 俺のこと…こんな…こんな風に、性の…対象として、見ていたなんて… 

俺の内部で… 浅く、深く… 何度も角度を変えて挿入される奴の指の動きに、俺は…翻弄される…    気持ち、悪い… 

「はぁっ… んっ… あっ…いっ… 痛…いよ… 
寺崎… こ、こんなの…嫌だ… やめっ…っや…あっ…」

寺崎は俺の声が聞こえていないかのように、始終無言で、俺のそこをほぐすかのように、指を何度も出し入れしている。
 
指と内壁の摩擦によって、
ぐちゅ… くちゅと… … 異様な音が部屋に響き渡る。 
 
俺は、耳を塞ぎたくなる。 

   嫌だ… いやだ… いやだ…   


「あぁっ…!は…!?…んんっ!…っ…」

突然、更に何か入れられる感触。内部の圧迫感が増す。
 
目で見てはいないが、寺崎が指を一本、増やした…ようだ… さっきとは違う感覚が、俺を襲う。

「やめて…やめて…くれ… 寺…崎…っ !!
痛っ… 痛いよ… 頼む…から… やめっ…   んっ!…… あぁっ!…」

寺崎が行為をやめてくれる気配は微塵もなく、その痛みと感覚が俺に…残酷な現実を突き付けてくる。

圭一に今更助けを求めても無駄…

 すべて、自己責任…なんだと。

                
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