【完結(続編)ほかに相手がいるのに】

もえこ

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~就寝~

夢と現実

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…  

… …

抵抗なんて…

できる、はずもなかった… 

嫌だと、どんなに叫んでも…

拓海は、私の中に…強引に押し入ってきた…。



「 あっ …  やめ、 っ… たく、… い、やあ!っ…」

「つっ… おまえがっ …おまえの、せい、だっ …… は、ぁ…」
拓海の腰の動きが…どんどん、速くなる…

ベッドが、二人分の重みを受けて、ギシギシと軋む音を立てる…。

「やぁっ… い、や…  あ… っ … んっ… だめ、たく… 」
私は、のけ反る… 

駄目だ…  やめて… 
今すぐ、私から…身体を、離して… … ああ…

祈るような気持ちで全力で藻掻くが、
拓海に両手首を押さえつけられていて、身動きが取れない…。

「は、ぁ…  っ おまえが… 全部、おまえが…悪い… っ…ん、だっ… くっ… 」

「あっ… ああっ … んっ… や、ぁ…」

ズッ … ズッ …と…

身体の奥を…深くを、拓海のそれで…えぐるように何度も突かれ… 声が、掠れる…

「あっ… ! や、あ …」

何度か身体を人形のようにひっくり返されて深く突き上げられたが、もう、何がどうなったかわからない…

突然、私を突き上げる拓海の…腰の動きが、更に早くなる…

両方の脚を…

更に左右に割り開かれ、身体が軋む音を立てるようだ…。
「やめて、…もう、  もうっ… 」
上にいる拓海を、すがるように見上げる…。

「やめる、わけ…ねえだろ… くっ… う… … 」
冷たい眼で、私を見下ろす拓海にゾクリとする…。
こんな顔、知らない…   

駄目だ…  嫌だ… やめて… 

この状況が、信じられない…  

もはや、声にならない… 

自分の中が、壊れていくような、感覚…。

「くっ…う、 はっ…  もう、ダメだ…  葉月、…  イ、クっ…ぞ… 」

「ああっ… !」 ぐんと、突きが深くなる…。

より一層、拓海の抽挿が激しくなり、私は小さく叫ぶ…。

「やっ… 駄目っ… た、く… み… やめ、 抜い、て… いやぁ … やっ… あっ…!!… あ… ぁ…」

ズンズンと…
私の内部を深く突き上げていた拓海の性が…もはや、狂ったかのように暴れ始める…。

「くっ…  う、 … はあ、…は、ぁっ… 」
上擦る、拓海の声…
「あっ…!! ん…」片方の胸を、突然つかまれる…

ズンと…、最後、奥深くを突かれ、
反射的に、まるで魚のように、私の身体がビクンと跳ね上がる…。

「…  あああっ !!… あ … や、ぁ…  」

「 くっ… う  … 」拓海の一突きの直後… 

ドクドクと…私の中に、流れ込んでくる…熱すぎる… それが……  

私に現実を知らせてくる…  

嘘だ…  嫌だ…  
まだ、信じ、られない… 

こんな、ことを…  … こんな、ことって… 

「ふ…  …  はあ、… は、あ… 」拓海の息遣いが、耳元で聞こえる…。

「や…  な、んで… 」声が震える…。

「… は、……あ…  …気持ち、良かった… …? …」

耳を、疑った…  
拓海は今… なんと…?
 
ずるりと、拓海が私の中から自身を引き抜くと同時に、…熱が去っていくのを感じる…。

「たく、み… どう、 …どう、して… 」

「…どうって … まあ、…  俺、もっかい、風呂入ってくる、わ… 」

「… … … …」


ああ… 駄目だ…

これは、夢じゃない…  現実… 

現実に、起きた…   

もう、何も考えられない…

力が、出ない…。 


ただ、わかっていること… 


拓海とは、終わった…  
もう、無理だ… 絶対に…  無理…  … 


 まさか、こんな…  こんな… 風に… …  


私は、絶望に似た感情を覚えながら… 

拓海が消えていった浴室のドアを見つめた…。

























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