【完結 R18】ほかに相手がいるのに

もえこ

文字の大きさ
110 / 538
~彼氏~

疑惑

しおりを挟む
「あー…なんか、腹、…減ったかも…」

拓海が身体を大の字にして、天井を仰いで呟く。

「うん…そう、だね…」
私は拓海の片方の腕に頭を乗せたまま、拓海の身体に横からしがみつくような体勢で答えた。

…拓海はあの後も…激しく私を抱いた…

最初は正常位だったけど…その後、後ろからもしたいって言われて…お尻をつかまれるようにして、まるで…動物のように何度も激しく…後ろから突かれた後…も…

恥ずかしさに私が嫌だと言っても聞き入れてはくれずに…

仰向けに寝ている拓海の…上に乗れって言われたり、動けとか…色々…。
今日、私に拒否権はなく、ほぼ、拓海に言われるがまま…私は激しく拓海に貫かれた。 

普段はそんなことをあまり言わない拓海なのに…今日は言葉でなぶられたり…恥ずかしい体勢も多くて、本当はかなり戸惑った…。
でも、私はなんとか…拓海の要望に応じた。

「シャワー浴びて、せっかくだし外になんか食いに行くか…」

拓海が呟く。

本当は夕食の下準備をしていた私。
でも、身体がだるくて、外食の方が楽だと思った私は即座に答えた。

「うん。そうしよ…。その方が楽だし…あ、あの、前に拓海が行きたがってた、もう一個の店に行ってみない…?あの場所なら近いし、」

「おう、そだな…そうしよ、じゃ、ごめんけど俺からシャワー浴びるな。秒で終わらせる。」
そう言って、拓海は体を起こし、私にキスをする。

「葉月…すげえ、良かった…」
そう言い残し、拓海はお風呂に消えて行く。

うん、私も良かった… 

でも拓海、一体どうしちゃったの…?
もしかして… もしかして…

その続きを…私は頭の中で反芻はんすうする。

拓海は…セックス が、すごく上手くなった…

少なくとも…こんなに色々なこと…今まで、したことがなかった…


本当は私の中に、少しの…違和感があった…
もしかして…もしかすると…

  …九州で…良い人でもできた…?
      
    …浮気してるの…?

       拓海…

私はその言葉をなんとか飲み込み、布団に潜り込んだ。

      シャー… 

シャワーの水音にあっけなく消えていく私の疑惑…。

でも、私は拓海のことが好きで…
性格も良くてイケメン…
体付きも逞しく、どちらかといえば世の中の女性に、羨ましがられるような、彼氏…だと思う。

その、彼氏…拓海との恋愛…

最近のもっぱらの不満はまさに、セックス…だったのだから…それがもはや、解消したのだ…

拓海も私を好きだと…今だって、良かったと言ってくれたのだから…。

もう、今は何も考えまい…私はきっと贅沢なのだ…。

そう考え、自分を納得させて、  
   私はゆっくりと身体を起こした。












しおりを挟む
感想 13

あなたにおすすめの小説

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

黒瀬部長は部下を溺愛したい

桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。 人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど! 好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。 部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。 スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

危険な残業

詩織
恋愛
いつも残業の多い奈津美。そこにある人が現れいつもの残業でなくなる

乳首当てゲーム

はこスミレ
恋愛
会社の同僚に、思わず口に出た「乳首当てゲームしたい」という独り言を聞かれた話。

処理中です...