【完結 R18】ほかに相手がいるのに

もえこ

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〜余韻〜

羞恥

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シャーーー… …

浴室から、シャワーの音が鳴り響く…


私は杉崎さんに抱かれた…
夢じゃない…これは、紛れもない現実…
まだ、私の身体の奥に… 杉崎さんのものが、残されているかのような、存在感…

熱くて…狂おしいほどに、堅くて…
杉崎さんの動きが、あまりに、激しくて…
私は…杉崎さんの背中につかまるようにしながら…恥ずかしい声を…何度も…、あげてしまった…

薄暗い部屋…
でも、目が慣れてきてからは全てが…見えてしまった…

杉崎さんの全身…

普段衣服できっちりと隠されていて見えなかった部分…が… 私の目の前に…晒された…。

セクシーな鎖骨と、細身でありながら逞しい腕の筋肉…うっすらと割れた腹筋…おへそ…と、

その下に続く…   
私を… 私の奥を、何度も何度も突いてきた…質量…
あの… … 場所…

杉崎さんの男らしい体躯のすべてを、目の当たりにして…これ以上ないほどに強く…きつく、抱き締められて…私はどうにかなりそうなほどに、胸が苦しくなった…。
 
       …  キュ、キュッ …  

杉崎さんがシャワーを終えたのかピタリと水音がやみ、蛇口を閉める音が聞こえる…
私はドキリとする…。

杉崎さんがお風呂に消えた後、
ぐったりとしたまま余韻に浸りながら横になっていたため、脱がされた下着…洋服もそのままだ…

杉崎さんが出てくる前に、片付けなければ…

私は重い腰をあげてすぐさま、散らばった衣類をかき集める…。
取り去られたブラと、ショーツ…スカート…
ストッキングを、簡単に畳んで、一つにまとめる。

なんだか生々しい…
早くシャワーを浴びたい…  恥ずかしい・・

ギッ…

遂にドアが開き、タオル地のようなバスローブを羽織った杉崎さんが顔を出す。

杉崎さんと目が合う…
濡れた黒髪…  綺麗な瞳が、私に真っ直ぐに向けられる…

さっき、肌を合わせたばかりなのに、私の心臓がどくんと鳴って、鼓動がうるさいくらいだ…

「…お待たせ水無月さん…ごめんね、シャワーお先に使わせてもらって、ありがとう…大丈夫ならどうぞ?」

「はい…」

私はシーツで自分の淫らな裸をくるんだような状態で静かに返事をし、衣類を手に立ち上がる。

ああ…なんだかもう、身がもたない… 早く、
…身を隠したい…

「ゆっくり、入ってきていいから、ね…」
背後から、優しい声が聞こえる。

「はい、では入ってきます…」そう言って、

私はシャワー室のドアを、

       ゆっくりと閉めた。





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